noguchi tappei

1992年うまれ。「遭遇の方法」について旅をしたり、制作をしたりしながら考えています。

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年に4回「季刊・芸術探検」をお送りします。 ・制作過程のアイデアドローイング ・現在進行のプロジェクトの全体像 ・これまでの活動の紹介 ・「芸術探検」を考えるエッセイ などをまとめたカジュアルな活動報告冊子です。

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野口竜平 |noguchi tappei 《自己紹介》

news・cv ながしみ活動集 〈太平洋とタイヤひっぱり〉2019~ 〈8人の蛸みこし〉2019~ 〈ニューヨーク方面へヒッチハイク〉2015~ 〈ひとりでは運べないリヤカー〉2016 〈謎のタイヤひっぱり男〉2015 〈感謝タイヤまつり〉2015~ 《よそものアート》2016 《どこでもテーブル研究所》2018 〈間のテンパーチャー〉2018 〈ピアノを落とす〉2014 〈壁をこわす〉2015 〈トキメキパンク〉2014 〈はこ運び〉2018

    • 芸術探検家・プロフィール変遷

      「芸術探検家」という誰もわからない肩書きを勝手につくり名乗り始めた時から、「いったい芸術探検とはなんだ」という問いが、私の活動のメインテーマとなっています。 イベントや展示などで提出するプロフィールは、芸術探検の思索と、私自身の心身の状態、活動たちの可能性、の3者の「今」を観察しながら、その時その時で、リキまず、程よい温度と緊張感を持ちながら思考の広がりを持てるような言葉を探して、半年にいっぺんくらいのペースで更新されています。 私の出自や理念、迷った時に立ち返る場所や興味の

      • 蛸と海女の遭遇史(随時更新)

        蛸は、人間とはかけ離れた独特な形状や生態から、人間の想像力を刺激し古今東西、多種多様な物語を生み出してきた。 私は、神話や伝説、民話や寓話など、物語が生まれ共有されることは、人間が社会をつくり繋がり合いながら生きてゆく上で自ずと生じる、とても重要な営みであるように感じている。 今企画「蛸と海女の遭遇史」は、各地域に散らばる蛸の伝説や物語の蒐集や、私自身が体験した漁や調理などの文化、また〈蛸みこし〉を実施する中で起こった出来事などから、″蛸と人間の多様な交わり合い″に光をあて

        • おもしろい人に会いたい!

          3.5(日)晴れのち雨 8時30分吉原に到着。 商店街のほかの店はまだ開いていない。 錆びたシャッターを開ける。竹のにおいで充満した空き店舗に、春の風が吹き込んでいく。 2週間ぶりのこの部屋には3つの蛸みこしが横たわり、その付近には解体現場から譲り受けた棚や、この町の工場でつくっている梱包用の大きなふわふわの紙、竹取り公園で切ってきた竹の束などが分別されている風においてある。そして各所に積まれた一ヶ月分の資料やドローイングたち。 ゆっくりとした動作で、それらにさわったり、少

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        • 芸術探検(テキスト)
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        • 活動集(ポートフォリオ)
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          2022年活動まとめ

          ◾︎︎「沿海アートの会」を立ち上げる◾︎ 一緒に海の話をすることが多い西松秀祐さんと小宮リサ麻吏奈さんで沿海アートの会というリサーチのグループ?をつくりました。「沿海」という言葉には海から見た陸沿い、陸から見た海沿い、という意味があります。島々の連なりとしての日本列島に住む「私たち」にとって海とはなんなのか、これからも合宿をしたりできたらと思っています。第一回合宿は、福岡天神、紺屋2023で行いました。 ◾︎奄美大島をタイヤひっぱりで一周する◾︎ 今年のタイヤひっぱりは

          ghosts in the octopus

          芸術探検─ghosts in the octopus─ 活動報告資 朱色の石を知る妖怪 辰砂・水銀・金メッキ 神武東征と中央構造線 早吸日女神社 早吸の大蛸 蛸みこし 朱色の蛸壷 ghosts in the octopus あぁ 集まれよ ゴースト オブ 大蛸 一緒に踊ろ まんまるく 海をひっぱるお月さん 海を吸い 吐き出す  底に巣食うわ 大蛸さん 陸のはざま 潮は吹き出され もまれる アジ サバ うまいぞ 脚はめいめいの にょろにょろのゴ

          【9/30-10/6】静岡県富士市吉原に滞在します

          アーツカウンシル静岡のマイクロ・アート・ワーケーションに参加し、富士市吉原 に滞在しています。滞在の日記をここにまとめていきます。 ━━━━ (1)到着した日のはなし (2)街について教えてもらう (3)滝瀬さんに会う (4)イッペイさんに会う (5)1富士-2竹-3筋肉 (6)こなれてきた運び力 (7)最終日 (✴︎)まとめ

          【豊岡演劇祭2022】蛸みこし研究センター|竹野浜支部

          兵庫県豊岡市で行われる豊岡演劇祭2022に参加します。 9.20-25にかけて竹野浜に滞在し、「蛸みこし研究センター|竹野浜支部」を設立し、6日間のワークショップを実施することにしました。おもしろい感じになると思います。是非とも一緒に、夕日の竹野浜で蛸みこしを担ぎ、なにかと遭遇し、考えたり、話したり、ぼんやりしたりしましょう。 「蛸みこし研究センター|竹野浜支部」ステートメント ワークショップ 蛸を知り、人間を考え、物語をつくる5日間。 それぞれで内容が異なり、1日で

          【記録】奄美大島 タイヤひっぱり

          タイヤひっぱり探検旅行開始までの準備期間 タイヤひっぱり探検旅行5.18 (晴れ)名瀬→グスク ハブ捕り棒の改造を手伝ってくれている金物屋さんのところで朝食のサンドイッチをご馳走になり、文房具屋で版画を印刷し、再び金物屋さんのところでハブ捕り棒の最後の調整をおこなっていると、いつのまにか間に時間が経ち、どさくさにまぎれ昼ご飯のカレーまでご馳走になった上、さらにおにぎりも持たせてくれた。 とても良い天気の日に出発ができてうれしい。 おれの健脚は相変わらずで、上り坂でもぐい

          名瀬での日々(3)黒糖焼酎

          それとは別に、こちらに移住して数年の同い年の人と知り合う。数回たのしく遊んだのち、「すてきな人がいるから」と、ヨットで生活している人のところに連れてきてもらった。 驚いたことにヨットの主は20代半ばの女子で、その年齢よりもだいぶ頼もしく見える彼女は、奄美大島と加計呂麻島の間の大島海峡を縦横無尽に移動しながら気ままに暮らしているとのこと。全くもって定住のルールに縛られておらず、ケータイ代、食費、燃料費以外に特に出費がないのだとか。現代の漂海民ともいうべき彼女には、それを伝授した

          名瀬での日々(2)海底タイヤ

          島の東側までいって素潜りの練習をした日のこと。 うまくできなかった無念を味わいつつ、のんびりあるきながら帰ることにした。 気が向いた時に背後の車に手をあげるような感じであるくこと1時間、南国な顔立ちのかわいいおばちゃんが乗せてくれて、そのままアパートの前まで送ってくれることがあった。 おばちゃんは龍郷で居酒屋をやっているらしく、ちかいうちに飲みに行きたいと話し、店の名前をきいて別れるのであった。 その数日後、海底タイヤの目撃情報があったので、先日ゲットした足ヒレとシュノーケ

          名瀬での日々(1)バブ捕り棒

          奄美大島にはハブという強い毒蛇が棲みついており、これに噛まれると銃で撃たれたような衝撃の後、半端ない痛みとともに血管や筋肉が溶けてしまうんだそうな。これからの季節に最も活性化するらしく、島を一周あるいて遭遇しないことはありえないとのこと。 あまりにも多くの人にそう脅されるものだから、図書館にいって調べてみたが、たしかに恐ろしい。昔の人なんかは、噛まれたら最後、毒が全身に回る前に、その手や足を付け根から切り落としていたほどだ。 しかし単なる嫌われ者という訳でもないらしく、島や

          名瀬での1週間

          奄美大島にきて一週間が経った。 今は名瀬という街のとあるアパートの一室で一人暮らしをしている。ここはビルの3階角部屋で、たまたま同じタイミングで島にきていた昔の友人が貸せると言ってくれたのでここ数日棲みついているのだ。2つの窓を開ければたちまち心地よい南風の通り道になり、そよ風を感じながらベッドに腰をかけバナナを食べたり、夜は南国の蛙や鳥の怪しい合唱をきいたりするのがよい。 前日までは、雨や強風、酔っぱらいに煽られながら公園暮らしをしていたので、壁があること、屋根があること

          芸術探検について

           私は「芸術探検家」という独自の肩書で活動しています。これは、武蔵野美術大学で学んだパフォーマンスアートやソーシャリーエンゲージドアートと、同時期に所属していた早稲田大学探検部で培った探検論をもとにつくったものです。  「エベレストの頂上までヘリコプターでいける時代の“探検”とはなにか?」当時の探検部では、こうした議論が日夜繰り広げられていました。その内容が、美大の人らと語っていた「コンテンポラリーアートとはなにか?」という問いとそっくりであることに気づいてから、両者を並列

          奄美大島へ

          久しぶりに投稿する用の日記を書くことにする。 おれはここ2年ほど、朝になると、紙の大学ノートを広げ、昨日の出来事や、考えたこと、なんとなくのモヤモヤ、部屋に虫がいること、今日こそは洗濯をやらなきゃならないこと、等の有象無象を思いつくままに、これに飽きて身体を動かしたくなるまで書き連ねる、ということを断続的にやっている。 それは日記というよりも一種の健康法みたいなもので、デトックスのように、気持ちや思考を吐き出しきった後で、今日やりたいことをやる、という点でよい感触があり、

          〈ひとりでは運べないリヤカー〉

          全員無一文。1人では動かせない大きさのリヤカーを東京から香川まで運ぶ800km53日間の旅。サーカスとお神輿、非日常を起こす職能-来訪者(まれびと)としての日常。共同生活に連動する生産(移動と表現)と分配。 交換経済とは違う論理であるく、ふいに訪れる既存のシステムを反転/超越する現象に、芸術の起こりをみる。 - モーメント小平:野口竜平、鈴木健太、南寿オサム、梅澤昌平、根本美咲、修行、長崎リサ、梶山隼人、藤原武巳、西村誠