ユニクロのレジ特許問題って何?

皆さんこんにちは。むじょーです。

最近、ユニクロが特許訴訟で敗訴したというニュースをよく目にされたのではないでしょうか?

気になったので、その特許とはどんなものなのかを調べてみたのでシェアしたいと思います。

そもそも何が起こっているのか?

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もともとアスタリスク社は、ユニクロのレジシステムのコンペにて提案した内容と同様の技術を特許出願していました。

ユニクロは、アスタリスク社のレジを採用せず、ほかの会社の技術で現在のレジシステムを作成しました。

しかし、アスタリスク社の特許が特許庁の審査の結果登録となり、ユニクロは同社の特許を侵害する形になりました。

無効審判によって、特許の無力化を図り、アスタリスク社からの特許のライセンス交渉を突っぱねたところから訴訟が始まりました。

問題の特許とは?

特許第6469758号

これが今回の問題となっている特許になります。

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特許では、請求項と呼ばれる文面が権利内容になっており、この文言に一致するか否かという点を見ることで、ユニクロが特許権を侵害しているか否かがはっきりします。

【請求項1】
物品に付されたRFタグから情報を読み取る据置式の読取装置であって、
前記RFタグと交信するための電波を放射するアンテナと、
前記アンテナを収容し、前記物品を囲み、該物品よりも広い開口が上向きに形成されたシールド部と、を備え、
前記シールド部が上向きに開口した状態で、前記RFタグから情報を読み取ることを特徴とする読取装置。

ざっと流し読むと、今のユニクロのレジの構造そのものの様に思えます。

構成が単純な特許程、うまく権利化すると潰しにくいことがあります。今回の特許は、そのうまく言った事例になりそうですね。

実際の判断については、レジの中身と訴訟の関連資料を読まないと判断の結果はわからないですが。

今回、敗訴となった今後のユニクロの対応には、注目です。

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