見出し画像

父親として育休をとって初月に感じた7つのこと

前提

日本の育休制度は2021年時点で世界一とされ、昨今の日本では国をあげて男性育休を推進している。
参照: リクルートホールディングス - 男性育休完全ガイド

僕は第一子誕生にあたり、この11月から思い切って約1年の育休+有休期間を取得した。
今回は息子誕生から1か月で感じたことを備忘録的にまとめる。

なぜ育休を取ったか

生い立ち

僕は0歳で両親が離婚し、父親と過ごした経験がなかった。シングルマザー家庭で兄・自分の3人家族で暮らしてきたが、祖父母や叔父、友人達にサポートしてもらい、寂しさを感じることは少なかったように思う。
ただ、時には父親の存在に思いをはせることもあった。

育休取得理由

上記の生い立ちを背景として、自分自身が結婚してからは「良い父親とはなんだろう?」「育児って何がそこまで大変なんだろう?」「自分がしてきてもらったことってどんなことなんだろう?」こんなことを考える機会が増えてきた。
自分の目で子どもを見て感じることを大切に、仕事では経験できない「人としての成長機会」にしたいと思って集中的に育休期間を取ることにした。
(30歳手前の一般的な社会人キャリアとしては非常に重要な時期で取得することは勇気も必要でしたが、取得を後押ししてくれた会社・先輩・同僚には本当に感謝しています。)

1か月で感じたこと

1. 立会出産で命の大切さ・尊さを実感

立会出産は感動と感謝に満ちた瞬間。妻の壮絶な出産を目の当たりにし、父親としての自覚が芽生える。産声が聞こえた瞬間からの感動は言葉では表現しきれないほど。立会出産の経験は全父親に強くお勧めしたい。

2. 母子から生命力を実感

妻と子供の身体の変化から、生命の力強さを実感。母乳育児を通じて哺乳動物としての本質を理解し、家族との結びつきを深める。

3. 自分の無力さを痛感

育休中、子供の泣き声が何を表現したいのかがはじめ理解できない。わかったとしても自分はお乳は出せない。これらの経験が新しい認識を生み出し、人としての成長できる大きな一歩となる。

4. 家族の大切さに気付く

家族の歴史や絆に思いを馳せる。妻子や親との心の結びつきを感じ、これまでは意識していなかった先祖含めた家族の重要性に気づく。

5. 新たな趣味や価値観の発見

せっかくの時間だからと英語の学びなおしと英会話を開始。
いろんな国の方との会話を通じて日本人的価値観を実感。
その他にもやりたいことがどんどん出てくるし、子どもを見ていると自分もなんでも学び直すことができるとワクワクしてくる。
また、家族とのつながりの強化から「豊かさとは何か」と価値観を再考する機会になる。

6. 内発的動機の見直し

長期間の仕事休暇を通じて、自分の内発的動機や本当に望んでいることを見直す機会を得る。仕事とのバランスや人生の目標に対する新たな洞察を得る。

7. 成長意欲の強化

子供の成長を通じて自らの成長意欲が強化される。子供の無垢な姿勢や努力に触発され、自分も負けていられないという気持ちが芽生える。

最後に

育休期間は育児参加だけでなく、家事にも積極的に参加することで、新たな学びや感動が待っている。
父親が育休を取得することで、人としての愛情や家族観・人生に対する価値観が磨かれる。
貴重な時間を通じて家族との絆が一層深まるので本当に取って良かったと思った。
全父親に育休取得を奨励したいと思う。


頂いたサポートは自身が創業メンバーである合同会社tomoshibiのHR事業開発費に使用させていただきます!