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今日も日が沈む

弱音を吐くのが苦手だ。誰かに面と向かってさらけ出すのはもっと難しい。そんな話。


最近、ひっさびさに適応障害みたいな状態になった。

サークルのメンバーや幹部とももう業務以外の話をまるでしなくなったせいで、目が合う度にまた何か仕事について言われるんじゃないか、また何か追求や要求が飛んでくるんじゃないかって妄想が暴走して、気付いた頃には希死念慮に歯止めが効かなくなって、サークル前のバンド練習を飛んで、近くの展望台で寝た。

幹部メンバーにも休みたい旨の連絡が取れなかった。代表は休まない、心配させない、弱さを見せない、もう数ヶ月間ずっとそう考えてた。
けど結局今の俺ではそこまでできなかった。まだまだ俺は弱い。

結局、事後報告みたいな感じで幹部メンバーに活動時間中席を離れてた理由を説明したら、「体調悪かったのなら全然伝えてほしい」ってお叱りが。そらそうだよね。結局、最近の俺の言動だって、勘の鋭い人には悟られてるだろう。


先鋭化した理想や目標は凶器になって、俺の心、俺の関係、ぜんぶをズタズタに引き裂いていく。

コミュニケーションがまともに取れなくなる。俺のことは、俺自身が自己完結させて。他人のことは、俺の妄想で補完して。
そうした結果、バンド練習も入らなくなるし、世間話すらしなくなるし、何なら目すら合わせなくなるし、やることといえばサークル幹部のすべき仕事だけ。加速度的に孤立を進めて、コミュニティの居場所も自分自身で蹴り飛ばしてしまう。回避的で強迫的なパーソナリティの成れの果てだ。



そうしてメンタルが限界を迎えたときは決まって一人になる。誰とも会わない、誰とも話さない、で曲を作ったりnoteを書いたり。
いやそれでもいいと思うけど、そろそろ俺は俺を変えないと、こんな生き方はじきに (下手すりゃあと1年足らずで) 文字通り身を滅ぼすことに気付いた。

そして昨日は彼女に、自分の置かれてる状況とか思考のパターンを初めて面と向かって伝えた。「そういうことは私にだって頼ってほしい、ちゃんと伝えてほしい」って言われた。半分怒られた。


振り返ったら中学時代から何人もの人にそう怒られてた。頼られたらむしろ嬉しいこと、何だかんだで腹落ちできてない自分がいたんだろう。意外と俺も、もう何年間も成長とか学習してない部分もあったなって。

んで寝て起きたらもう昼過ぎ。
その日はそのまま夕方になって。

「今日も、何もできなかった」
学校にまともに通えてなかった中学時代、最低でも700日間、俺はほぼ毎日夕暮れにはこんなことを考えてた。


思えば俺の強迫的な思考パターンはぜんぶここから生まれた可能性は高い。

どう生きたら俺は俺を肯定できるかって、それは俺が「頑張る」以外なかったはずだ。だからギターだって毎日最低2〜3時間は弾いたし、勉強も相当やったし、曲も1日1曲は作ってた。…まぁもちろん堕落した日もあったけど。



身を滅ぼすほど危険とはいえ随分と慣れたこれまでの生き方で、俺は明日以降を生きる手も確かにある。でも俺には一緒に暮らす人もできたし、バンドも始めたしで、きっともうそういう風には生きられない。

また破滅を生むだけだ。3ヶ月と保たないだろう。多分人間関係は、続けてこそ意味が出てくるから…。


今までの俺なら敢えて選ばなかった選択肢を掴み取ることで、もっと世界は広がると信じたい。「うまく生きられない」やつにしかいい音楽は作れないことも俺は信じたい。揺れ続ける狭間で、俺は「何もできなかった」あの日の自分すら唸るようなそんな音楽を鳴らしたい。


油まみれのチーズを2人で食いながら、バンドのボーカルに、今日は寝てばっかだったことを話すと「それって最高じゃんw」って返してきた。
そういうやつと組むバンドが俺は大好きだ。


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