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田中と石井の「無風状態」

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2014年11月の記事一覧

♯46 居場所の「就労臭」という敷居

石井さま

どうも前回の僕の議論は的を外したというか、先走りすぎたみたいですね。スミマセン。

若者支援は「孵卵器」か「永遠のモラトリアム」かに話を戻すと、この頃の僕は、それはモラトリアムでありつつ孵卵器になったと思っています。

それは、急いで答えを出す必要はないけれども、できるだけ「次」に向けた動きをするジャンルでもある。

つまりはそれは「福祉」のように、急ぐ必要はないんだけれども、

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#45 居場所は、「孵卵器」か永遠のモラトリアムか?

田中さん

ぼくの若者支援デビューが、フリースペースだって知ってました? ぼくはそこを3年くらい担当しました。

自分で言うのもなんですが、ぼくは一芸に秀でてるタイプの支援者なので、フリースペース向きのスタッフだと思います(^_^)v

確かサポステ等の委託が入り始め、外回りが忙しくなってぼくは抜けたんだと思います。

(この委託事業が入り出し、団体が分散化していく過程も今度書いて

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#44 ニート、ひきこもり。それは受入れ難い青春のアンチテーゼなのだ。

田中さん

先週に起きた羽生くんの練習中の事故と、その後の演技について話題になってますね。ぼくは、脳しんとうを甘く見るな的な批判記事でこの事故の一報を知って、すごく怖くなってしまい、映像を観れずにいました。

テレビを観ると、否応無しに映像が目に飛び込んで来て、結局ぼくは観てしまったんですけど、それをいっしょに観たうちのワイフは演技を観て泣いていました。

今朝、ぼくが起きると、目を真っ赤にしてい

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#43 若者フォビアと青春のオブセッション

田中さん

今朝、村上春樹の『意味がなければスイングしない』という、彼が好きなミュージシャンについて語る文章を読んでいて、こんな一文を発見しました。

そしてそのときから、ビーチ・ボーイズは僕の青春の、ひとつの象徴のような存在になった。あるいはひとつのオブセッション(ついて離れない概念)になった。

これはブライアン・ウィルソンについてのコラムからなんだけど、「あっ!」と思ったんですよ。

誰にで

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#42「青春ダイバーシティ」の受け入れがたさ

田中さん

>石井さんもやっぱり「青春」が好き?

うん、ぼくも「青春」は好きだね。無防備に応援したくなる。そういった意味で、ぼくは多分一般大衆です。

積極的には観ないけど、高校野球もやってたら観て、涙ぐんだりしていますよ。

高校にいると軽音部の青春ドラマにぼくはよく遭遇するけど、それが負の要素が強くても、いい経験しているなあって思う。

ちなみに、ぼくがこの仕事をはじめた

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#41 「若者フォビア」と高校野球

田中さん

田中さんが、若者フォビア(嫌い)とか言い出してから、いろいろ考えています。

この間、とあるセミナーでご一緒した、出稼ぎ外国人の主にその子どもたちを研究・支援していらっしゃる大学の先生が、こんなことをおっしゃってたんですよ。

一部のできる外国人の大学生だけを大学やマスコミは取り上げるけど、あれはやめてほしい。「やればできる」っていう大人側のメリトクラシーの押しつけで、その他の外国人を

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