怪しい人物に話しかけられる
桑田孝夫とオープン・カフェでサンドイッチを食べている。
この時期、日差しも和らいで、外の風がとても気持ちがよかった。
「知ってるか? サンドイッチってなあ、サンドウィッチ伯爵が発明した食いもんなんだぜ」ハムサンドをほおばりながら桑田がうんちくを披露する。
「実はそれ、俗説らしいよ。サンドイッチそのものは、もっと古くからあったっていうしね。伯爵の子孫が、アメリカでサンドイッチ専門店を経営してるっ、ていうのは聞いたことあるけど」
「まじかっ」出鼻をくじかれて、意気消沈する桑田