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シュールな短編小説

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ファンタジー、そして時にはシュールな短編集。
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記事一覧

エイリアン電車

 よほど慌てていたらしい。朝の通勤で、乗る車両を間違えてしまった。  もっとも、行き先は…

むぅにぃ
11か月前
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回転寿司

 志茂田ともるとテーマパークに来ていた。 「次はなに乗る?」わたしが促すと、 「観覧車にで…

むぅにぃ
1年前
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「ニュー・ファッション」

 今日は桑田孝夫と映画に行く約束をしていた。「クラシック・ワールド」という、SFファンタジ…

むぅにぃ
1年前
8

水虫が足を掻く

 中谷美枝子と、近所の健康ランドに来ていた。 「やっぱ、広いお風呂はいいね」わたしは、超…

むぅにぃ
1年前
4

怪鳥にさらわれる

 桑田孝夫、志茂田ともるの3人で、象牙山へハイキングに来ている。 「ここは桑田君のおじい…

むぅにぃ
1年前
1

いかにもな夢を観る

 バッサバッサと音がするので、慌てて窓の外を見てみると、飛行機ほどもあるアゲハチョウが飛…

むぅにぃ
1年前
2

飛び込む絵本

 行きつけの書店はとっても広い。散歩がてらによく寄る。  今日は童心に返って、絵本のコーナーを見て回った。  平積みから、1冊だけビニール袋に包まれた絵本を見つける。 「なんだろう、これだけ」タイトルは「飛び込む絵本」と書かれ、表紙には赤ずきんやシンデレラなどのイラストが描かれていた。 「780円かぁ。ちょっと面白そうだから、買ってみよう」わたしは、迷わず手に取ると、「飛び込む絵本」をレジへ持っていく。  自宅に戻ると、さっそく包装を解いた。目次には、赤ずきん、シンデレラ、

月を拾いに行く

 志茂田ともるとアクセサリー・ショップに来ていた。明日は中谷美枝子の誕生日なのだ。何かプ…

むぅにぃ
1年前
3

チャクラを開く

ネットで面白そうなサイトを見つける。 〔あなたのチャクラを開いて、第3の目を手に入れよう…

むぅにぃ
1年前
2

「太陽が消灯する」

 その日は、夜が明けなかった。 「もう8時なのに、変だね」遊びに来ていた中谷美枝子にそう…

むぅにぃ
1年前
3

逃げ出したおんぷ

桑田孝夫、志茂田ともる、中谷美枝子の4人でカラオケに行った。 「では、まずわたしから」志…

むぅにぃ
1年前
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ガラスのリンゴ

目を醒まし、思いっきり伸びをする。 「ここはどこだろう」自分の部屋ではなかった。どこかの…

むぅにぃ
1年前
2

時計が壊れた?

 日曜日の朝、目が覚めると辺りがとても静かだった。 「いつもなら、近所で子供達が騒いでい…

むぅにぃ
2年前
8

ゴミの妖精

 夕方になっても、桑田孝夫はわたしのゲーム機でずっと遊んでいた。 「よく、飽きないね」皮肉交じりに言ってやる。 「ばーか、これからが面白くなるんだ。いいか、見てろよ。ダンジョンの先にすっげえ強いボスがいるんだ。そいつを倒すまでやめねえからな」桑田は振り向きもせず答えるのだった。 「かってにすれば」隅っこのくずかごに目をやると、いっぱいになっていた。そういえば、明日は燃えるゴミの日だったっけ。「ちょっとゴミを出してくるね」  ゴミ袋に詰め込み、収集所まで持って歩く。