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#スキしてみて
おまじない-バイバイサンキュー/BUMP OF CHICKEN(A)
4月といえばクラス替え、入学、就職、引っ越し...etc、新生活の始まる時期。自分がそれまでいた環境から、殆ど何も分からない新しい環境に飛び込む時というのは、いつまでたっても慣れない。一番の原因は、”この先どうなってしまうのか?”、”一人ぼっちで寂しい”など、ネガティブな感情が頭の中を駆けめぐることで膨らんでしまう不安感。
この楽曲は、そんな不安感を優しい音色で包み込むように広がっていく。そし
死にもの狂い-続・くだらない唄/BUMP OF CHICKEN(A)
日々が回るにつれて、当たり前だけど私たちは、かつての自分から変化している。それに気づいたとしても、何とも思わずに通り過ぎてしまう。この物語は、変化に気づき、立ち止まってしまった男の話。
彼は事実を受け止めきれない様子で、これまでを廻る。零れ落ちていく様々な思いの全てから「一体なぜこうなってしまったのか?」という後悔の念が漂う。音はどんよりとしていて、今にも雨が降ってきそうな、鉛色の空を思わせ
無限のモノサシ-グングニル/BUMP OF CHICKEN(A)
人はそれぞれのモノサシに基づいて色々なコトを判断していて、計れなくなったモノは異質で不明瞭に見えてくる。
小さい頃に立てた目標地点を目指し、なりふり構わずに向っていく行為は、時間の経過と共に、モノサシが振り切れてしまうことが多い。そのため、周囲からの声や自分自身の移ろいによって、姿勢を崩してしまいそうになる。そんな不穏な空気を吹き飛ばすように、曲は怒涛の勢いで駆けていく。
自分たちの音楽
再点火-ランプ/BUMP OF CHICKEN(A)
目標を定めてどれだけ準備をして、荷物をかばんにつめこんで、勇んでも。道中の様々によって、当初の熱量は徐々に失われる。私はそれがたびたびあって、そのたび弱い自分に嫌気が刺す。そんな風に悶悶として荒んでしまった時、この楽曲は沁みいる。
常に熱量を持ち続けているように見える彼らでも、熱量を失うこともある。そして、都度それを取り戻しながら進んでいるというコトが、優しいロックなサウンドに乗って伝わ
オリジン-ナイフ/BUMP OF CHICKEN
「FLAME VEIN」収録の楽曲達は、どれも初期衝動的なアツさがこもっている。中でもラストを飾るこの曲は、それまでの6曲を一つに纏めたように、いっとうアツい。グラグラに沸き立ち、真っ赤に輝く音がジワジワと広がっていく。雨が降ろうが槍が降ろうが、どこまでも先に向う構えであるのが、ヒシヒシと伝わってくる。
結成26年。バンドを始めた頃から、彼らが奏でる音楽のカタチは、少しずつ変わってきている。け
イチゲキ-ノーヒットノーラン/BUMP OF CHICKEN(A)
世界はweb3.0へとシフトしており、ネット上でのコミュニケーションは更なる加速が予想される。発信物は誰かの元へと更に届き易くなり、それを受けての感想なんかは、更に把握し易くなる。
そんな今から23年前。日本を代表する、このバンドは、まだ駆け出しで殆ど誰も知らない存在。そして、インターネット過渡期。発した声が届くかどうかの不安感は今以上。そんな当時の緊張感が、この曲からはフルフルと感じられる
ケツイが みなぎった-リトルブレイバー/BUMP OF CHICKEN(A)
何のために僕らは産まれてきたのか。自らの在り方、生きる道を確かめるように、一つ一つ音を響かせる。
同じALに収録されている「ガラスのブルース」と近しい存在。けれども、ひたすらに全速力で突き抜け、ケツイの言葉を放つような感じじゃあない。
道を進む中でフツフツと湧き上がる不安に苛まれながらも、それを振り払い、奮い立たせるようにケツイの言葉を一つ一つ叫ぶ。道半ばで挫けず、無事にエンディングへと辿り着け
イタミ-アルエ/BUMP OF CHICKEN(A)
絶望的な状況下、どんだけ痛い思いをしながらも、決して折れずに歩んでいく。そんな境遇に20年以上あり続けていた、架空の人物R.A(仮称)さんに向けて唄われた詩。
絶対に届くことの無い相手を思って作られた、一般的に"イタイ"と言われるモノ。けれども、溢れる純粋な気持ちは一線を画していて、嘲笑される要素は微塵も無い。鳴らされる音、放たれる言葉には、温もりが満ちていて、全力で相手のことを思っていることが
時間の経過-くだらない唄/BUMP OF CHICKEN(A)
久しぶりに聴いたこの曲は、思ったよりも音像がザラッとしていて、少し笑ってしまった。
もっと鮮明に聴こえていた気がしたような?と不思議に思い振り返る。
春風みたいなメロディが舞う中。描かれるのは、子ども時代と大人時代の狭間の物語。私とは無縁の話だったけど、綴られる青いと揶揄されそうな決意、誓いの言葉達に、胸打たれたことを憶えている。
そう思った時に、はたと気づいた。
時間の経過と共に、あの頃の気持