picture in now【140字小説】

「いい思い出だけ残せたらいいのにね。」
彼女は窓の外を眺めながら流れる曲の合間に呟いた。
「それはね、いい思い出だけを反芻したらいいんだよ。」
「今を切り取って、覚えておこうと思う。そしてまた思い出すの。」
「そうだね。僕もそうしよう。」
次に流れてきた曲を僕は忘れないだろう。

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