エンドバースデー【140字小説】

「大人になんかなりたくない。」

 君の口癖。大人は汚い。平気で嘘を吐き、君を傷つけ搾取した。

「私もそんな風になっちゃうのかな。」

 傷だらけを心を抱きかかえ、怯える君。でも大丈夫。君を汚い大人になんかさせない。大人になる前の綺麗なままの君を、僕が。ハッピーバースデー。さよなら。

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