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父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。

今日は、「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」について!
100分de名著で紹介されていました。
この作者は、ギリシャの経済学者の方。数年前、ギリシャって経済危機があったよね。

この話は、経済の話を、お父さんが娘に伝えるみたいにわかりやすく書かれた本。経済についての入門書みたいな感じかな。

私たちって、
当たり前のようにお金を稼ごうと働いていたり、
当たり前のように職業によって給料差があることを受け入れていたり、
当たり前のように自分の資産を増やしたいって思っていたり…

でも、「そもそもこの経済ってなんだろう」とか、「なんでそもそも格差が始まったんだろう」とか、考えたことある?
そういう根本について考えるきっかけをくれる本だよ。

なぜ格差が始まったか。
もともと狩猟採集をしていた時代は格差なんてなかったの。みんな自分が食べたい分だけをとって食べて終わり。
でも、作物を作って、余った分を貯めておけるようになったことから全てが始まった。そこから文字が生まれたり、借金、支配者、市場社会などなどいろいろなものが始まってきたのよ。「すべては余剰が始まった」というのがこの本の主張。

そして、作者が警鐘鳴らしているのは、この私たちが染まりきっている資本主義は、全然民主主義ではないということ。だって、より多くの資本を持ってる人に発言権があるんだから、全然民主主義ではないよね。民主主義が大事だよって私たちは言いながら、資本主義を受け入れている。かなり矛盾してるんだよね。


ただ、闇雲に民主主義だー平等だーというのも、なんとなく違うような気もしている。そりゃみんなが勉強して知識つけて、声を上げられるようになれば1番いいかもしれないけど、現実問題どうかな…

どういう風に経済政治を回していくかみたいなことについてヒントになるのが、以前に紹介した成田さんの本かなって思う。よかったら参考にしてね。経済の回し方についても、市場に委ねるだけでも、民主主義に委ねるだけでもなく、アルゴリズムの力を借りるのもありだと思うな〜




資本主義時代が変わっていくのは難しいかもしれないけど、本当にこれでいいのかなって気持ちをもち続けることが大切だよね。
私も、前回90万円円投資して、毎月5000円もらえるようになった、なんて記事を書いていたけど、「この5000円はどこから生まれているんだろう」って「誰かその犠牲を払ってるのでは」みたいな視点を持つことも大事だなぁって改めて思いました。

とはいえ、元経済学部の私ですが、ほんとこういう経済ネタ頭に入ってこないのよね… (笑)もうちょっとこういう分野に興味を広げていきたいです〜
嫌がらずにたまには読んでこ! まる

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