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税理士試験の理論の覚え方


税理士の理論

税理士の試験は腕力の試験といわれるくらいとにかく書くのと、その中でもポイントを外さないようなるべく一言一句違わずに書くことが求められています。
そういった背景から資格の学校では理論の1題1題を完璧に暗記・暗唱していく方法が勧められていますが、スキマ時間で勉強している人にとってはなかなか難しいですよね…
自身もスキマ時間を使いながらで、1年に1科目ずつ着実に合格していくことでたどり着いた自己流の勉強法が、
社会人・家庭人など「とにかく時間がたりないぜ…!」という方々の参考になればと思い、ご紹介したいと思います。

勉強のお供

資格講座を使われている方とあまり変わらないのですが、勉強のお供は大きく3つで、
①資格の講座の(どでかい)テキスト
②コンパクトな持ち運び用テキスト(通称サブノート)
③赤シートで隠せるようにする青色のペン
です。
私は大原派に属していたので、②コンパクトな持ち運び用テキストは、大原のものを使っていました。

そして愛用の③青色ペンはこちらです。

勉強法

とにかく時間がないので、一つ一つに時間を書くのではなく、ミルフィーユのような感じで薄く薄くぬり重ねていくイメージで理論の勉強を進めます。
また、腕力トレーニングは試験前に行うこととして、なるべく書かずに暗記を進めます。
どのように塗り重ねるかというと、とにかくサブノートを巡回していく(複数回読む)というこの一つにつきます。
資格講座では暗唱が勧められていますが、私は活舌が悪く混乱してしまうため、ひたすら読むことでインプットしていました。

第1段階:~試験前6か月

<受講中>

  • 講義を受けた際は、テキストに書き込み・マーカーを付していきます。

    • サブノートを巡回(何度も読む)ので、妨げにならないようなるべく書き込み・マーカーは付しません。

    • 講義中、「サブノートには書いてないけどここ覚えてね!」といったアナウンスがあった場合のみサブノートの空きスペースに書き込みます。

  • 講義の冒頭で小テストのようなものがあり、講義を受けた理論のアウトプットをすることがあるのですが、余裕があるときはこの時にはテストに出る部分のところだけ暗記して書く練習をします。

    • 余裕がないときはその場で覚えて一回書いてみるということをします。

    • 試験までに覚えればいいだけなので、確認テストの結果は全く気にせずで、1回書いてみるのみで何度も書いて覚えるということはしません。

<受講後>

  • 理論はつながり・体系があるので、まず目次・体系図をザクっと読んでから中身に入っていくということを意識していました。

    • これがのちのち時短につながります…!

  • 適宜テキストを参照しつつ、理解しながらサブノートを読み込んでいきます。

    • この時点では文言を覚えていくというよりも、ストーリーを頭の中に描いていくイメージです。

  • イメージがつかめたところで赤シートを使い始めます。

    • 最初は赤シートをあてつつも、あまり暗記度合いを気にせずサクサクと読み進めていきます。

    • これを何度か繰り返して文章を覚えてきたら、赤シートの部分を覚えられたか気持ち気合入れて読み進めます。

      • 個人差ありますが、自身は4・5週すれば赤シートの部分の暗記が完成するイメージでした。

  • 試験に出そうな順番を講義で伝えられる場合がありますが、実際試験にどこが出るかは神のみぞ知るということで、気にせず全題について暗記を進めていきます。

第2段階:~試験前3か月

  • このころから、試験に出そうな順番を気にしつつ、巡回する回数を変えていきます。

    • 試験に出る順でA,B,Cとあるとしたら、A:B:C=6:3:1くらいのイメージで巡回する回数を変えていきます。

    • また、B,Cの項目についても直前模試に出題があれば、それらについては厚めに読んでいました。

      • このころ、直前模試などがありますが、理論ごとの体系が分かっているとサブノートのどこに記載があるかあたりがつけやすくなります。

  • 直前模試などで理論を書いてみたりするのですが、一つを完璧にかけるようになることよりも、体系と各理論をひたすら頭に刻んでいきます。

    • 浅く広く覚えたものを積み重ねていきます。

  • 模試を解く中で、「サブノートでは赤になってないけどここも覚えた方がよさそうだな…」といったところや、税制改正に関する理論についての追加プリントで青マーカーで暗記箇所を追加しておきます。

第3段階:~試験前1か月

  • ここから腕力トレーニングを加えていきます。

    • 模試を復習する際は必ずその理論を書いてみるようにします。

    • 何度も巡回しているおかげで、大きく外れた記載をすることはないので、文言の違いを少しずつ補正していきます。

  • 毎日模試を解いて、ひたすら書きます。

    • なんだかこの問題は出そうだけど暗記精度たかくないな…と思うところはサブノートに付箋を付けておきます。

  • この時期も出題可能性が低いとされるものについてもサクッと目は通しておくようにしました。

最終段階:試験日前日

  • この勉強法の欠点として、全体を暗記はしているものの1題1題の精度は丸暗記組と比べると劣る(多分)ので、付箋を貼ったところ・山をはったところを完璧に覚えます。

    • 山をはるのは資格の学校を信じましょう…!

      • 私が受けた試験回ではほぼ的中していたので本当に資格の学校様様です…🙏


ネットではいろいろな勉強法が落ちていますが、学習者が自分に合った勉強を見つけて1年でも早く合格できるといいなと思います!

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