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自分の本音が言えなくて辛かったあの頃のわたしへ贈る、絵本「こころのふうせん」


❏ あらすじ

ある日、トミーのあたまの上にふうせんがうかんでいた。
あまりに突然なことにびっくりしたトミーは
それを取ろうとひっぱるけれど、ぜんぜんとれない。

ふと窓の外を見ると、周りの人もふうせんをうかべている。
「昨日まではなかったはずなのに、一体なにがおきているんだ!?」
トミーはいそいで着替え、友人のハリネズミ(ハリー)と冒険に出た。

心がチクっと痛むたびに、ぷくっとふくらんでいくふうせん。
やがて、ふうせんが月のようにおおきくなったかとおもうと、
トミーとハリーはふきとばされ、不思議な世界にまよいこんだ。

気がつくとそこは、ヘンテコなキノコたちの世界。
その世界の中でであったキノコたちとの対話のなかで、
トミーは自分の気持ちや願いにきづいていき・・・?




製作の背景にある私の願い

❏ 自分の気持ちにきづき、表現できるようになること。自尊心を育むこと


私は小さい頃、自分の気持ちをどう言葉にしたらいいか、よくわかりませんでした。気づくと心の中がぱんぱんになって、涙がとまらなくなったり、自分が自分でないような感覚になったことが多々あります。


20才を過ぎた頃から、いろんな人との関わりや学びのなかで、「自分が本当に感じていること」にきづけるようになり、そして表現できるようになってきて、とても生きやすくなったのをおぼえています。


そうなるまでに体験したことはたくさんあるけれど、一番根底でわたしを支えたのは日々、日々、自分の気持ちに気づき、言葉にすること。そして、それをただ受け取って、聴いてもらう。という体験を積み重ねたことです。


自分の気持ちにきづき、表現できること。
それがどんなに大事なことか、痛いほど体験してきたからこそ、「自分の本音がわからない。うまく表現できない」という方たちに、この絵本を通じて、心の声に耳を傾ける機会を持ってほしいと想っています。


そして、この絵本を通じて「あなたが感じている気持ちは、誰にバカにされたとしてもすごく大事なもので、押し込んだり、ないことにしなくていい。恥ずかしがる必要もない。」ということを何度でも伝えたい。

いつも身近にいる自分自身で、その声をきき、受け止められることは本当に自分に力をくれます。

可能ならば、近くにいる友人や家族と、お互いの話を聞きあう時間をもってもらえたら、なお嬉しいです。


この絵本はNVCの真ん中にある大事な世界観と問いを、勉強会にいって学ぼうとせずとも、ただ楽しく読む中で自然と伝わっていくことを願ってつくっています。

絵本をひらけば自分の気持ちを聴いてくれる人がいる。寄り添ってくれる人がいる。そう想ってもらえるくらい、この絵本があなたの心のすぐ近くにいてくれるようになったらと思っています。





❏ この絵本の先に、願っていること

この絵本の製作の先に、わたしは「自分に共感する力と文化」が広がっていくことを願っています。自分に共感することとは 、簡単に言えば「自分の気持ちと、心からの願いにきづき、思いやりをもって受け入れること。」 です。

また、自分への共感力が高まることと共に、「思いやり」や「信頼」「安心」「好奇心」
「何があっても大丈夫だと思える事」「勇気」
「自分の存在を大切だと信じられる力」などの内的資源が育まれていくことを願っています。


これらの願いについては、下記noteにより詳しくかいているので、興味がある方はぜひ読んでみてください*

「自己共感力・内的資源をはぐくむこと」を想って、絵本や歌をつくっている個人的な理由


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