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彼女がメンヘラになってから回復するまでの話

みなさん、はじめまして。
むーむと申します。

今回は、僕が大学生〜社会人になるまで約6年間付き合っていた、元カノとのエピソードを投稿します。

【彼女と出会ってから付き合うまで】


僕が彼女と出会ったのは、僕が大学2年生時の春でした。
当時、僕は部活動に所属しており、大学構内で新入生の勧誘をしていました。
ある日、僕の目の前から人一倍可愛い女の子が歩いてきたので「声をかけるしかない!」と思い、勧誘をしました。
実際に話しかけてみると、見た目だけではなく話し方もかわいらしくて、上品で丁寧な言葉遣いをしていたので、僕は初対面にも関わらず彼女に惹かれてしまいました。

僕の強引な勧誘もあってか、入部してもらえることになりました。
入部後、僕は彼女が気になって仕方がなかったので、何度も食事やデートに誘いました。
デートを重ねてお互いに打ち解け合ってきたある日、イタリア料理店で食事をしている時に、彼女から突然「先輩、これを見て下さい...」との話があり、左腕前腕にびっしりと付いた切り傷の跡を見せられました。
その時の僕は、リストカットやアームカットの跡を見るのは初めてでしたし、いわゆる病んでいる女の子とは出会ったことがなかったので、心の中で動揺しました。
ただ、彼女から「高校時代、不安になると切っていたんです」との話があり、僕は「この子を守りたいな」と心から思い、交際を始めました。

【彼女がメンヘラ化する】


交際を始めてからしばらくは順調で、彼女は精神的に不調になることはなく、お互い楽しく幸せに過ごしていました。

しかし、彼女が大学2年生になる頃、彼女に段々と不安の症状が出てくるようになりました。
症状の内容は、彼女の頭の中が嫌な気持ちや不安な思いがどんどん浮かび上がって一杯になってしまい、眠れない、体が動かない、過呼吸になるといったものでした。
また、辛くて仕方ない時には、腕を切ることで気持ちを落ち着かせるようになりました。
このような状態なので、朝起きて大学に行くことが難しくなっていきましたが、彼女は「大学に行かなきゃ」と言って腕を切ることで辛い気持ちを落ち着かせて、何とか通学しようとするようになりました。
その頃の僕は、毎朝彼女の家まで迎えに行ったり、精神科への通院や大学のカウンセリングに同行したりと、彼女に寄り添う形で支えるようにしていましたが、回復はしませんでした。

彼女が大学2年生の後期〜3年生になる頃は、症状の重さはピークに達していました。
彼女は辛い気持ちや不安を消すために、大量の飲酒や、オーバードーズをすることが毎日のようにありました。
一番酷い時は、自宅で首吊り自殺を図りましたが、吊った時に紐が切れたので最悪な事態は免れました。

【休学と入院をして、回復していく】


彼女から「もう、全てが疲れた」との話があったので、大学を休学し、精神科病院に任意入院して、心を休めることにしました。
退院後は「大学に行かなくて良いんだ」という安心感もあってか、精神的に落ち着きを取り戻して、不安で腕を切る回数は減っていきました。
彼女は大学3年生後期〜大学4年生前期までの期間、休学をしていましたが、復学は難しいと判断して、退学することになりました。

退学後、彼女は数か月間ニートの状態になっていましたが、少しずつ元気を取り戻していきました。
ある日、彼女が「この会社に応募しようと思う」と求人を持ってきたので、そこに応募することになりました。
その求人は、勤務地が彼女の自宅から遠くて、しかも週5日フルタイム勤務だったので、ハードルが高いと思いましたが、彼女の興味のある業界・職種でした。
応募したところ、無事に採用されて勤め始めました。
仕事は激務でしたが、彼女にとって適職だったのか、成果を出してみるみる内にキャリアアップしていきました。
働き始めてから、学生時代のような精神的な不調はほとんどなくなりましたが、この頃から僕と彼女の間で関係がうまくいかなくなり、約6年間の交際からお別れをすることになりました。

【現在】


別れてから現在に至るまで、数年経っていますが、彼女は元気に過ごしています。
今の彼女と僕は、友達として連絡をしたり、たまに食事をして交流を続けています。

そして僕は今、この6年間の経験を活かすために、精神疾患や発達障害のある方や家族の相談に乗ったり、就労を支援する仕事に就いています。

元カノと過ごした6年間が、今の僕を作ったのだと思います。

僕は今、生活も仕事も楽しく幸せに過ごせています。

本当にありがとう。

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