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発想と思考資源


はじめに

何かのアイディアを思い付く(考え出す、ではありません)のは、よく考え、そしてボーッとする、閃く、というプロセスを経る事が多々あります。
しかしこのプロセスの背後には、十分な思考資源が必要です。
今回はこの思考資源についてのお話です。

補足:思考資源

多分造語です。ググっても出てこなかったので。
物事を考えたり発想を行う際に必要な資源、という意味です。
記憶、意識、完全に記号化されていない情報、記号化された情報、イメージ、音楽、映像など様々です。玉石混淆(ぎょくせき-こんこう)な情報の蓄積で、精錬する事で、アイディア化します。

スランプ

アイディアを出す仕事をしていて忙しくてそれまでやっていた娯楽から遠ざかると、アイディアが出てこない、枯渇した!というケースがあると思います。
スランプです。

感覚的にやっていた場合のスランプ

とあるポストで感覚的にやっているから、というものがありました。
確かに感覚的にやっていると、そのように感じると思います。
もう、何かが枯渇して出てこない。断食して便秘みたいな感じです。(あるのに出ないのではなく、無くて出ない感じ)

論理的にやっていた場合のスランプ

じゃあ感覚的じゃなく論理的にやっていたらスランプにならないのか、というとそうでもありません。
KJ法や既存アイディアの組合せを考えて、新規アイディアを考えるとしても、同じようなものしか出てこない、マンネリになっている、という状態があります。
ブレークスルーが生じないのです。
これもやはりスランプです。

スランプの原因

もうお分かりですね。思考資源の枯渇です。
新しいアイディアを出すたびに、思考資源を消費します。思考資源が一定量を下回ると、新しいアイディアを閃かなくなったり、ブレークスルーが起こらなくなります。
車が動くにはガソリンが必要で、アイディアが出てくるには思考資源が必要、と考えてみてください。
学術的な意味合いよりは、経験的な意味合いです。
思考資源の枯渇は、思考資源のインプットよりもアウトプットの方が上回った結果です。
デビュー(や就職)前に、色々と娯楽や楽しい体験をインプットして思考資源を満タンにしていたけれど、プロジェクトが動き出したらもうそんな時間は無いし、やっちゃいけないんだ、と思い込んでしまい、インプットをしなくなる。
すると突然やってくる思考資源の枯渇というスランプ。

インプット

既に述べていますが、基本は好きな事、楽しい事です。
そういう体験の蓄積が思考資源となります。
仕事(アウトプット)をしたら、思考資源を補充するために遊ばなくてはなりません。
個人的な感覚ですが、何かを作り出そうとする時、まだ思考資源が足りないなぁ、醸造できてないなぁ、とか思う事があります。そういう時はアウトプットせずに、体の中に何か(これが思考資源)が満ちるのを待ちます。
何かの知識を網羅的に学習するのも、インプットになります。
ただ、既にリレーションが出来ている情報を蓄積した場合と、関連性の乏しい情報を蓄積した場合では、ブレークスルーは後者の方が起こりやすいと感じます。
仕事が忙しいからと、遊ぶのを怠るのは長期的に見てマイナスです。
これは、運動しようとするあまりに食事の時間を減らすようなものです。

おわりに

ざっと思考資源について書きました。
発想については、別の記事で書こうと思います。
あなたの発想の一助になれば幸いです。

宜しければ、ゲーム制作などのクリエーター活動のサポートをお願い致します。