【旅日記】別府駅すぐ、レトロかわいい「北高架商店街」
前回のあらすじ:旅の最終日に別府ロープウェイ観光を堪能し、無事にバスで別府駅まで戻ってきた。
旅の最後の最後まで楽しみ尽くすがモットーのわたしは、別府で過ごせる最後の1時間で気になっていた場所に行くことに。
高架下の飲み屋街だった場所が、雑貨屋やカフェの並ぶアートな空間に生まれ変わったという北高架商店街。知る人ぞ知るスポットらしい。これは行くしかない。
別府駅西口を出て、少し歩いたところに入口を発見する。
不思議な鳥の壁画と、手作り感のある装飾と。噂どおりすごくかわいい。古びた風景に溶け込ませるようなアートの雰囲気と、想像される中の狭さや暗さから、ここから先はきっと異空間だ、と感じてドキドキする。
思ったよりもたくさんのお店があるみたい。「ニコニコレンタカー」が紛れ込んでいるのがかわいい。
えいや!と異界へと足を踏み入れる。高架下ってちょっと閉鎖的な立地で、秘密基地感がある。入口があって、出口がある感じも良い。そして目の前に現れた空間を見て、やっぱりここは異界だなぁと思った。
きっとシャッター街だった頃は、薄暗くて冷たくて怖い場所だったと想像する。それが色とりどりの飾りやそれぞれのお店の柔らかな店構えが溶け合って、あたたかい雰囲気で溢れている。
今回は時間が無さすぎて、丁寧に一つ一つのお店を見ることはできなかった。でもこの場所を作り上げた人たちが、とても楽しんでここを作ったということが、歩いていると伝わってくるのだ。わたしはそういう場所が大好きだ。
朝ごはんが温泉旅館の料理だったため、昼は軽めにカフェの軽食とかが良いなぁと思っていたら、カフェらしき店舗の前の看板に、「ちーちくパン(チーズ・ちくわ・新玉ねぎのトースト)」の文字が。こ、これだ……!!
ということでカフェ「ソントキニヨル」さんに入る。
中に入ると、間口から想像したよりも大きくて、あたたかい空間が広がっていた。内装が好きすぎて、許可を頂いて写真に撮らせてもらった。電車が通ると、がたんごとんと大きな音がして建物が揺れる。いいなぁ、この場所を作るのはとても楽しかっただろうなぁ。
「ちーちくパン」が届いた!丸ごとちくわがトーストに乗っている。こんなの美味しくないわけがなく、あっという間にたいらげてしまった。新玉ねぎとちくわってこんなに相性が良いのか!(その後しばらくちーちくの幻影に取り憑かれ、今でもスーパーでちくわと新玉ねぎを買って食べている。)
後から調べるとこちらのお店はその名の通り、メニューはその時によって変わるみたいです。ちーちくの出る日に来れて本当に良かった……!
もっとゆっくりしたかったのだが、帰りのソニックまであと10分もないって感じだったので急いでお会計。店員さんが本当に気さくで素敵な方で、メニューのことなどお話してくださって嬉しかった。ありがとうございました!
この北高架商店街のような場所が旅先にあると、その土地が好きで、居心地のいい場所にしたいとか楽しいことをしたいっていう思いがあって、人のつながりを大事にして頑張っている若い人たちがいるんだな〜と感じられるから良い。なんだか元気が出た。
こうして盛りだくさんの旅は幕を下ろした。下関〜門司港〜博多〜別府と大移動し、各地で色濃い思い出ができた。普段は離れて暮らしている叔母にとっては、初の九州だった。「九州っていいところだね」と言ってくれて嬉しかった。
次はどこに旅に行こうかな。
次の記事は少し時間を遡り、4月に台湾に行った思い出を投稿します。
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