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寒山の書斎から。2022.6.~coldmountainstudy的今月のピックアップ。

7月になってしまいましたが、6月のピックアップ。

6月中の梅雨明け・・・史上最も早いそうですね。

わが寒村でも先が思いやられる暑い日が続いています。それでも朝晩はグッと涼しいので快適、助かります。

6月は、雑誌から。

TRANSIT56号 「美しき世界の山を旅しよう!」 (講談社)

アルプス、アンデス、ヒマラヤ、ロッキー山脈……。世界各地の山々は、異なる生態系をもち独自の美しい風景を生み出しています。人びとは暮らしやすい平地とは異なる姿をした山に、恐れの感情を抱き、聖なるものの存在を感じて崇め奉りました。また近年に入ると、豊かな自然に癒しと刺激を見出し、頂を目指したり、レジャーを楽しむようになりました。本特集では、山とともに生きてきた各地の民族の暮らしや、山に魅せられ登る人びとなど、世界中の山と人間との関わりを見つめる旅に出ました。また、山の成り立ちや自然について学んだり、山と人の営みの歴史や現代の姿を掘り下げる記事もあります。いつか世界の、そして日本の山へ旅するときに役立つ素敵な宿の情報も満載。

【特集企画】
遥かなる山の声をきく/パタゴニア 写真・文= 上田優紀
アルプスの休日/スイス・アルプス山脈 写真・文= PHIL BUCHER
アパラチアを南から北へ/アメリカ・アパラチア山脈 写真=根本絵梨子 文=福田香波(TRANSIT)
シェルパ新時代の幕開け/ネパール・ヒマラヤ山脈 写真・文=石川直樹
アルプスの灯火、北穂高小屋のこと。 写真=野川かさね 文=小林百合子
天空と大地を結ぶ民/ペルー・アンデス山脈 写真・文=FLORENCE GOUPIL
祈りの生まれる場所/インド・ラダック 写真・文=竹沢うるま

山はどうやってできている? 山の地形探検 山がもたらす苦悩
世界の山図鑑 アルプス山脈/ロッキー山脈/ヒマラヤ山脈/アンデス山脈/飛騨山脈(北アルプス)
いつか泊まりたい、世界の山の宿 山の絶景を楽しむ宿/トレッカーのための宿/玄人登山者のための宿/ちょっと変わったユニークな山の宿/山フリークに聞く世界のおすすめと憧れ山小屋(石川直樹/ヤンニ・オルソン/〈好日山荘〉 田中敦/やまとけいこ/矢部華恵/〈and wander〉森美穂子/〈Hiker’s Depot〉土屋智哉/鈴木謙介/〈DILL eat, life.〉山戸浩介、山戸ユカ)
一度は行きたい日本の山小屋 山を目指す人の歴史 山の挑戦者 山のハローワーク 山を遊ぶ人 上出遼平/大崎清夏/春原直人
山の本が答える、人生相談所 山の休日 山の未来新聞 生活/経済/文化/社会/料理/地域/エンタメ(あばれる君)
世界に広がる山岳信仰

【連載】World View ・今日の世界…スーダン ・遠くへ旅するちいさな言葉…ジョージア ・未来を拓く市民会議…ロンドン ・79億分の1…シンガポール
NIPPONの国立公園 火山の鼓動が刻まれた島/大山隠岐国立公園 写真=相馬ミナ 文= 諸角優英(TRANSIT)

【付録】石川直樹ヒマラヤポスター

写真はいつも通り文句なしの美しさ。付録の石川直樹さんのポスターがまたいい。

後半の短い記事も面白い情報が多い。飽きないです。


ちゃぶ台9  「特集:書店、再び共有地 」(ミシマ社)

特集:書店、再び共有地
現代に生きる「共有地」たりうる本屋さんを渾身取材! !

Seesaw Books(北海道・札幌)
ブックカフェ「フルハウス」(福島・南相馬)
栞日(長野・松本)
Antenna Books & Cafe ココシバ(埼玉・川口)
ポルベニールブックストア(神奈川・鎌倉)
ブックハウスひびうた(三重・津)
毎日食堂/MAINICHI STORE(兵庫・南あわじ)
ウィー東城店(広島・庄原)
汽水空港(鳥取・東伯)
うなぎBOOKS 旧塚本邸(福岡・八女)

◎特集対談
平川克美×辻山良雄
「小商いをはじめたら、共有地ができてしまった———喫茶店店主と書店店主が語る」


*特集に寄せて
社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか――平川克美『共有地をつくる』

この一文のあと平川さんは、「国家のものでもないし、『私』のものでもない」、「自分一人で生きてゆくのではなく、かといって誰かにもたれかかって生きているわけでもない場所」と共有地を定義づけます。たとえば、喫茶店、銭湯、居酒屋、縁側など。
これを読んだときすぐに、間違いなく書店もそうだ、と直感しました。なぜなら、私たち(ミシマ社)は書店さんと日々、直取引をおこなうなかで、書店という場が読者、のみならず地域の人たちにとってどんどん「共有地化」しているのを感じていたからです。
いえ、なにも急に起こった現象ではありません。むしろ逆で、かつてはほとんどすべての書店がそうだった。そして、一部はそうでなくなっていた。が、いま再び共有地となっている本屋さんが次々と現れている。同時にその姿はかつてと同じではない。つまり、強すぎる地縁や共同体意識などから解放されてある。
かつてあった、ということは今もできるという裏返し。
かつて、と違うかたちなのは、現代社会が希求するかたちへ変形したということ。
現代の共有地はこうしたふたつの希望を抱えて現出してきつつあるのではないでしょうか。

本特集では、現代に生きる共有地たりうる本屋さんを、普段よりお付き合いさせていただいているミシマ社の営業メンバーたちが取材しました。
――本誌編集長 三島邦弘

特集によって購入している「ちゃぶ台」ですがこれはもう本屋としては外せない特集号ですね。平川さんと辻山さんの対談も興味深いし、取り上げられているお店がまたいいですね。


POPEYE7月号 「僕の沖縄地図」 (マガジンハウス)

僕の沖縄地図。CITY GUIDE in Okinawa

どこか遠くの街を歩きたくて、うずうずしていた。
それで迷いなく僕らが向かったのは沖縄だった。
南の島が好きな友人は「今こそ行くべき」とアツかった。
ビーチ? ソーキそば? 頭の中の沖縄地図は白い。
海は潜った瞬間に水族館状態で、島の北半分は世界自然遺産。
ステーキ、タコス、南インドカレー。どこで何を食べてもすごく美味だという。
聞けば聞くほど楽しくて、ぜんぶ本当だったら夢の島。確かめるしかない(笑)。
そんなわけで、食べて、泳いで作ったポパイの沖縄地図がこの特集です。
いつもながら、お邪魔しますの気持ちを忘れずに歩いてきました。

ポパイの沖縄地図
那覇/北谷/普天間/コザ/民藝/やんばる
久方ぶりのシティガイドは沖縄で。都会だったりワイルドだったり、とにかく隅々まで歩いてきました。

やっぱりあの人は、うちなーの人だった。
黒島結菜、ryuchell、Awichに沖縄の魅力を語ってもらった。

OKINAWA CULTURE COLUMN
歩くだけではなかなか知ることができない、沖縄のカルチャーコラム集。

沖縄の古いものを今にのこす。
〈visvim〉の中村ヒロキさんが語る、沖縄の古いものの話。

せっかく泊まるなら、このホテル。
拠点にすべき4つのホテルをご紹介。

ビーチレジャーがミーハーだなんて、誰が言ったんだ!
ホテルに着いたらビーチレジャーを。地元のシティガールに体験してもらったよ。

EAT UP GUIDE in OKINAWA
沖縄は、おいしい! ステーキ、沖縄そば、タコス、イラブー汁……1日3食じゃ足りないかも。

離島に行くならまずは、宮古島で泳いでみないか。
沖縄の魅力は本島だけにとどまらないのはご存知の通り。離島は別世界だ。

沖縄好きのマイマップ。
離島、お酒、植物、釣り……沖縄好きのマイマップ紹介。

POPEYEは前回の旅特集の特別編集がよかったので勢いに乗って購入です。

沖縄もいいですよねぇ。魅力的な場所が多いのであれもこれも・・・と行きたくなってしまいますが、宿の周りだけでただブラブラ・・・なんてのもいいなぁ。いい呑み屋みつけて。もちろん本屋も。

新刊は2冊。偶然両方とも”これからを考える”タイプの本。
今、同じようなテーマの本自体多いですが、やはりいろいろなものを読んでしまう。自分の中の答え・進むべき方向に有益な情報や似た答えを欲しがっているのでしょうね。自然と。

三浦展 「永続孤独社会」 (朝日新書)

社会や価値観が変化するなか、消費のあり方はどう変容してきたか。所有からシェア的なものへと移行が進んだ「第四の消費」社会を分析。何に豊かさを見いだすのか。”例の騒ぎ”(※当記事著者変換)で強まりをみせる孤独、格差、分断等も考察、消費から見えてくる社会のありようと今後を探る。

三浦展というと少し偏った(意図的に?)物の言い方で誤解を招くこともある書き手という印象がどうしても残ってしまうのですが、それでも光る考えを提示してくることがあることも事実と感じています。「第四の消費」もそうでした。

最後は、対談本。

内田樹・想田和弘 「下り坂ニッポンの幸福論」 (青幻舎)

思想家・内田樹×映画作家・想田和弘、初の対談本!
政治、経済、教育、地方論…侃侃諤諤、自由闊達な議論を通じて、これからの日本人の生き方を問う。

第1章「自然の流れ」に合わせて生きる -直進する時間と循環する時間-
第2章「地方の余白」に可能性がある -都市型グローバル資本主義からの転換-
第3章「新しい価値」を生み出す -心と身体感覚を研ぎ澄ませる-
第4章「暇と退屈」が人生を豊かにする -時間貧乏から時間富豪へ-
第5章「里山再生」が文明と自然をつなぐ -野生の反逆と向き合う-
第6章「自分の幸福」が世界を平和にする -現代社会に通ずる仏教の教え-

内田さんはそれこそ毎月のようにその著書を拝読しているのですが想田さんは初。いつもの内田さんの論にどのような形で肉付け・上乗せがなされていくのか?楽しみです。

書き終えたところで大分涼しくなってきました。

明日は出店の仕事、準備をしようと思います。

この話はまた、今度。

7月は水遊びなんかの涼しげな本が欲しいですね。


http://www.coldmountainstudy.com/
coldmountainstudy@gmail.com 

coldmountainstudy  店主:鳥越将路




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