寒山の書斎から。2022.4.~coldmountainstudy的今月のピックアップ。
4月は文庫新刊に恵まれました。
岸見一郎 「哲学人生問答」 (講談社文庫)
対談やインタビュー、Q&A・・・そんな形はその人の”カタチ”に入っていきやすいですよね。アドラー心理学の岸見一郎さんは、この本が好きなので今回も選んでみました。
考え事のおともに・・・と思ってます。
続いては沖縄。
与那原恵 わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」 (講談社文庫)
与那原恵さんは旅モノばかり読んでいた当時、出逢って以来好きです。出逢ったのはこの本。
今回は”レシピ集に収まらないレシピ集”といった感じかな?実際自分のキッチンで作ってみるのも愉しみのひとつですね。
続いては詩人のエッセイ。
長田弘 私の好きな孤独 (潮文庫)
自分にとって”敷居の低い”詩人である長田弘さん。そのエッセイもどれも面白いのですが孤独というより一人の愉しみを書いたこのエッセイ集もまた然り。
そして、表紙と挿絵。
過日惜しくも亡くなられた本山賢司さんのイラストがじわじわ素晴らしい。併せて愉しみたいところです。
次は熊野古道関連。
甲斐みのり 「田辺のたのしみ」 (サンクチュアリ・パブリッシング)
熊野古道の旅で訪れた小さな(それでも道中では大きいのですが)町についての、本が出ました。
和歌山県田辺市。自治体としての規模は和歌山市に次ぎ県で2番目なのですが、ここで取り上げられるのはあくまで紀伊田辺駅周辺のこと。
今年の旅では闘鶏神社のみ参拝しましたがあとは通過・・・1冊の本になるほど魅力のつまった町であったとは。
著者の甲斐みのりさんといえば東京・京都など大きな街や建築にスポットを当てた旅・・・という印象でしたが読んでみると田辺に通い始めて10年近く、多い年は季節ごとに訪れると。
それだけ惹きつけられる場所なんですね。
自分も次に熊野を歩くとしたら、中辺路。
田辺が、起点になります。
それまでこの本でじっくり学んで、想像して。
次の機会を待とうと思います。
~今年の旅についてはこちらをぜひ。
次は前から読もうと思っていて、出先の大きめの書店をチェックしてたんですが見つからなかった一冊。
檜垣 立哉 食べることの哲学 (教養みらい選書)
哲学者の方が書いていますが食べることについて幅広く考える一冊・・・哲学というには幅が広すぎる感じなのでざっと各分野について”提案”といったところでしょうか。
(各項目で掘り下げれれば一冊の本になりえるテーマだと思います。)
最後は、イタリアからの翻訳本。
P.コニェッティ フォンターネ 山小屋の生活 (新潮クレスト・ブックス)
一見しただけで大好物なテーマではあるのですが、イタリアと山暮らしというのがどうも結びつかず意外な感じがしたりもして(イタリアに山岳地帯があるのはもちろん知っているのですが)興味を惹かれましたね。
明日からは、連休。
今年は過去2年よりも賑やかになりそうなここ高原なのですが毎年この春の連休は家周りで静かに(しかし内容濃く)過ごすのが通例の我が家。
静かな時間のお供にいい仲間たちが増えました。
あ。
もちろん予定があえばライブラリー&ストアは開けれますので、遊びに来てくださいね。
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coldmountainstudy 店主:鳥越将路
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