寒山の書斎から。2022.12.~coldmountainstudy的今月のピックアップ。
今年も終わりですね。最後の月のピックアップです。
今月は6冊・・・なのですが趣味のもの含め雑誌も購入してますので少ない印象はあまりないです。文庫・新書が多く予算的には助かりました。
(このシリーズ、元々文庫・新書のピックアップとして始まったのです。)
ではさっそく。
高橋久美子 「暮らしっく」 (扶桑社)
高橋さんは夏に「一生のお願い」も出していて、いよいよ活発な感じですね。今回は生活エッセイ。
安達茉莉子さんの「私の生活改善運動」が人気みたいですね。いよいよみなさん”暮らし”に目を向けだしているのかな?という気がしてとても嬉しい。
やはりいろいろ難しい時代になって、自分も軸になるのは自分の周辺の”暮らし”なのかな?と感じ、実践しています。そんな中こういうテーマの本が増えるのは手放しに歓迎。
続いて最近では異色のチョイス。
二重作拓也 「強さの磨き方」 (アチーブメント出版)
ジツは格闘技とかプロレスとか好きで。一時期は大分いれこんでいました。
単純に格闘技の本ではないのですが、フィルターとして格闘技は確実に存在する。そんな本。長すぎるので引用しませんがまたいわゆる”各界の著名人”のコメントが興味をそそられるものが多かったのもチョイスの要因のひとつ。
島村菜津さんはひさしぶりですねー。
島村菜津 「シチリアの軌跡」 (新潮選書)
島村さんの、食べ物だけではなく「スローシティ」などイタリアの街の話、描写が好き。日本の話になると少しヒステリックと感じてしまうところがあるのですが、久々にイタリアの空気を吸いたくて選びました。
続いてはその、日本の街の話。
小松理虔 「新地方論 都市と地方の間で考える」 (光文社新書)
小松さんは「新復興論」で感心させられる点がいくつかあったので購入。今回はジャンル別でアート・スポーツ・書店・・・と気になる項目があったのもポイント。
続いては”食”系。
北尾トロ・えのきどいちろう 「愛と情熱の山田うどん : まったく天下をねらわない地方豪族チェーンの研究」 (河出文庫)
町中華シリーズもそうなんですが、トロさんの食の本はどこかゆるーくて、食はテーマなのにあまり食という感じに偏り過ぎてなくて、愉しい。対象に対する愛が中心というか。
山田うどんは埼玉エリアで力仕事のバイトしてた時にお世話になったお店でもありますしね。興味津々。
最後は、仲間の推していた本。
吉本隆明 「ひきこもれ-ひとりの時間を持つということ」 (だいわ文庫)
自分は決してひきこもるタイプではないですが、家にいるのも一人でいるのも大得意。
この本を読んで何を思うかな?と。
本は以上ですが、雑誌も今回は紹介したいと思います。
BRUTUSは年末恒例の本特集。これは無条件で買ってしまいますね。
この手のブックリストでは一冊読んで「おっ!」と思う本が2・3冊見つかれば上出来と思っています。
TRANSITはいまだ”行ってみたい国”トップランクであり続けるフィンランド特集。これもいいですね。気になる特集たくさんなのですが、特に武田砂鉄さんのフィンランド・ヘヴィメタルの記事が気になりすぎる。(わたくし、メタルでもあるのです。)
最後に。
これは宣伝になりますが30代~40代の大人の子育てを豊かにする、普段使いのいいモノガイド本”雑誌「momo vol.26」で冬のアウトドアを楽しむ本の選書を担当させていただきました。
ナカナカ面白い10冊を紹介できたと思います。機会があれば手に取って見てくださいね。
以上、お付き合いありがとうございました。
来年もタイトル等は変わるかもしれませんが、このシリーズは続けて行こうと思います。
よろしくお付き合いのほどを。
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coldmountainstudy 店主:鳥越将路
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