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出店と読書会と・・・本の週末。

先の週末。

とても印象に残る2日間となったので記録に残しておこうと思います。

まずは土曜日。

ほぼレギュラーで出させていただいている「ちょっくら市」で何時もの本屋。

今回は現体制での最後の「ちょっくら市」・・・ということで何時ものエキヨコのスペースに加え、エキウエにも店舗。外にはキッチンカー・・・で計20店が並びました。


自然食品の量り売り。
オーガニック・コーヒー。
草木染。
オーガニック食材のキッチンカー。あとくら農園は野菜も美味いですよ。

どうやら常連というべき方も出来てきて、本も非常によく売れたし周辺のお話もとっても愉しめました。

この日に関しては”もう少し売り上げより周辺とのコミュニケーションを・・・”なんて嬉しい悲鳴寄りな印象も。(松本や甲府など、大きなイベントでしか感じえなかった印象です。)

ただしかし。

「ちょっくら市」は今回で一旦、終了です。

体制も変わる(会場は小海町所有になります。ここ、覚えといてください。)し、主催者さんも少し疲れてしまって一息入れたいとの由。他にトライしたいことも、と。

ここで主催者さんに「少しやすんで、また・・・!せっかくここまで盛り上がってきたんだし・・・!」ということは簡単です。

が、自分は感謝と共にここで一旦このイベントは無くなったんだ、と捉えるようにしています。

また自分にとっていい場所を提供してね!というのはどうも違う気がして。

ここまでの盛り上がり・つながりをどう考えるかは後継者の問題でしょう。

感謝と共に、一区切り。

それが自分の印象ですかね。

じゃあ一つ減ってしまう”場”をどうするか?

出店だけではこれ以上は進めない、あまり変わらない・・・というのは少し前から持っていた正直な印象でした。

自分が”場”にならなければならない・・・と。

そんな思い持ちつつ、翌日曜日午後はcoldmountainstudyにて自主開催としては初のイベント。(”場”をお貸しすること、またあまりに小さな
”場”の提供・・・はしばしば。)

劇団天井桟敷のマネージャー、田中未知さんの名著とされる「質問」。
一冊に少し抽象的でふんわりとした質問が1年分・・・365個並んでいるだけ、という本です。

この問いに複数人(できれば)で応えて意見を交換しよう・・・という読書会。

正確に言うと未知さんの「質問」は現在在庫切れ、読もうにも所有していないと読みようがないので読書会・・・というのはまた違うかもしれませんね。そもそも”反応”という言葉を使ったのはその辺りなんです。

参加者さんの声にもありましたが読書会というと予めテーマ本を熟読し、批評や感想を交換する・・・という印象ですがなんてったってこの本は内容が質問しかない。じゃあむしろ知らない方がいいか・・・と予め問い合わせのあった参加者さんにはそう伝えました。

さぁどうなるでしょ?と主催しつつ具体的イメージは一切ないまま、当日。


通常のテーブルだけだと手狭になるので、イベント時いつもは住宅スペースにあるテーブルと椅子を追加して対応します。


3月下旬とはいえ雨がちで寒かったので薪を焚きました。


BGMはEddie Vedderの「Into The Wild」無限ループ。もう少し何とかすりゃよかったか?しかしあくまで”脇役”、これでもよかったのかも。

参加者さんは今回はfacebookのイベントページのみで募りました。(上記リンク。)

この辺りで反省点ぽろぽろ。

イベントの「参加予定」ボタン押下のみで予約完了とするのかどうか。ここだけで貴重な参加者さんを一人失ってしまいました。今後は明記要、ですね。

代わりに、イベント中も飛び入りOK!としたことで偶然の参加者さんと交差することができました。しかしこれはどうでしょう?上手くいけばいいけれど混乱を招く可能性も大いになりますね。

アイスブレイク代わりに軽い自己紹介を終え、さっそく本題に。

これが、とんでもない時間になりました。

365個の質問の中から数字を指定し頁を開き、その問いにみんなで応える。

(ちなみに自分が指定したのは大谷翔平の球速から”165”頁、でした。その辺からもう話は盛り上がり始めるわけです。)

それだけの時間なのに2時間半をかけて応えられた質問はたったの6個。

例文に出した「あなたの夢は何角形ですか?」のように質問は比較的フラットなもの。

(この”夢”でも朝起きたときに気付く夢・目標的に持っている夢・・・と解釈が拡がります。)

なのに出てくる話題はゲイやLINEに「かさじぞう」、果てはロマンス詐欺や被差別部落まで・・・。

人ってそれぞれ違って、それぞれそれなりのものを積み重ねて生きているんだ。

そんなことを再確認させてくれるとてもいい時間になりました。

そんな風景の一端は参加者さんのこちらの記事をどうぞ。

しかも。

この日の参加者さんには件の”愚問愚答氏”もいたので、エキストララウンドで”質問”6個に続き”愚問”も2個ほど。

結果、上がった質問・愚問含め列挙しておきます。

(よろしければあなたの反応、教えてください。)

~「質問」より~

・あなたの夢は何角形ですか

・寂しいとき電話は役に立ちますか

・まだ行ったことのない国から手紙をもらったことがありますか

・何かを発明したことはありますか

・あらゆる矢印はあなたにとって何ですか

・一度でも抽選に当たったことがありますか

~「愚問」より~

・あなたにとっての4thプレイス以降はどこですか

・玄関先に勝手に野菜を置いていく行為をあなたは何と呼びますか


奇跡のコラボ!

未知さんの「質問」だけであと359、残っています。

幸い希望も込めてタイトルを「vol.1」とした本会ですが、いくつか「次はウチで!」の声もいただいています。

自分の、coldmountainstudyを”場所”としてのイベント開催、内容に関しては本当に悩みました。

川と釣りと絡めて・・・と言う考えがやはり第一にあったのですが、これはまだ実力的に時期尚早ということでしょうか。いい案が、「これ!」ってぇのが出ない。
場所を変えつつあと何回か、この会を開催してみます。

そこから見えてくる何かを、とても愉しみにしています。

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coldmountainstudy  店主:鳥越将路

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