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coldmountainstudy~ピックアップ2023.6&7.

最初からめぼしい新刊が少ないな・・・というのと、別の方面に経費が必要だったのと、で控えめな2か月になる予定だったのですが。

結局リアクションで手にした本が中心になりました。

では文庫から。

「気軽で便利で、安定の美味しさ」を味わえる外食チェーン店の魅力を愛情とユーモアをまじえて綴った人気エッセイシリーズ
第1弾『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』
第2弾『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』

第3弾の最新作は、『地方に行っても気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』!
全国津々浦々の各地では、それぞれの土地で独自の進化をしてきた
「地方チェーン」があり、生活する人たちに密着している。
何を食べて育ってきたかを知れば、その土地に住む人のことが分かるなどというように日本人に馴染み深い、寿司やカレー、餃子などの人気メニューが、それぞれの地方によって、どんな道筋を経てきたのかを知ると「地方チェーン」は、もはや身近な異国と思えるほどに奧が深い。

たとえば、「551」という数字の並びを見聞きした時に、関東と関西にそれぞれに住む人が「ある時とない時」の顔ほどに分かれてしまうほどだったり回転寿司と言えば、北海道のあのチェーン店でしょ! いや北陸だろう、それならば石川県か富山県、どのお店?などなど・・・。


日本列島47都道府県の各地で愛され続けている「地方チェーン」の醍醐味をご堪能あれ。

村瀬さんは元々野球を書く人って印象。

個人的に特別チェーン店が好きってわけではないのですが(長野で暮らすようになってから更にいかなくなったり)なんとなく「わかるわかる」で読んじゃうんですよね。このシリーズ。
しかも今回は特別。地方のチェーン・・・となるとまた話が違う。村瀬さんは旅を書くのも上手いし。
先日は静岡で「さわやか」を食べ損なった・・・わが長野県からは蕎麦の「小木曽製粉」が登場。なるほど、そんな位置づけか・・・と読むのが楽しみになる一冊です。

今そこに見えているもの、聞こえてくるもの、感じられるものを、言葉で表したいーー。

創作への思い、旅先の光景、生活の喜び……デビューから近年までの25年、さまざまな媒体に発表された作品を集めたエッセイ集。

作家として、旅行者として、そして生活者として日々を送るなかで、感じ、考えてきたことーー。読書に没頭していた子ども時代。日本や異国を旅して見た忘れがたい風景。物語を創作するうえでの覚悟。鳥や木々など自然と向き合う喜び。未来を危惧する視点と、透徹した死生観。職業として文章を書き始めた初期の頃から近年までの作品を集めた、その時々の著者の思いが鮮やかに立ちのぼるエッセイ集。

梨木さんの自然や旅を見る目が好きです。同時期でなくある程度彼女の歴史をも語るであろうエッセイのチョイスにこれは読まねば、と。

自由は目的に抵抗する。そこにこそ人間の自由がある。にもかかわらず我々は「目的」に縛られ、大切なものを見失いつつあるのではないか――。コロナ危機以降の世界に対して覚えた違和感、その正体に哲学者が迫る。ソクラテスやアガンベン、アーレントらの議論をふまえ、消費と贅沢、自由と目的、行政権力と民主主義の相克などを考察、現代社会における哲学の役割を問う。名著『暇と退屈の倫理学』をより深化させた革新的論考。

本屋仲間の勧めもあり購入。「暇と退屈の・・・」が好きな人は是非、との由。自分は好きです。
東京大学での講話を収録・・・とのことで読みやすさも期待。

あなたと私の「違い」を丁寧に話したい。

「わかりやすく話そう」を突き詰めた結果、僕たちの会話はただの情報のやりとりに陥っていないだろうか。

上間陽子氏に、坂口恭平氏に、濱口竜介氏に、人が本当のことを口にする瞬間について聞いて考えたこと。

イリナ・グリゴレ氏推薦!

過日新駒書店に立ち寄った際に現物を見て購入。尹雄大さんは「モヤモヤの正体」からですが結構好きな書き手。「つながり過ぎないでいい」もとても気になっています。

この町に、本屋があったらいいなと思った──

「書店が減っている」といわれる中で、新しい本屋を開く人たちがいる。
そんな22人がリアルな言葉で綴る、本屋への想いと商いの日々。

[登場書店]
本屋・生活綴方
葉々社
本屋イトマイ
ポルベニールブックストア
UNITÉ
冒険研究所書店
BOOKNERD
PEOPLE BOOK STORE
つまずく本屋ホォル
小声書房
NAYABOOKS
TOUTEN BOOK STORE
本のお店スタントン
本は人生のおやつです!!
本屋ともひさし
本と、珈琲と、ときどきバイク。
汽水空港
本の轍
BOOKSライデン
aru
TUGBOOKS
バックパックブックス

[コラム 本屋について知る]
すずきたけし
渡辺佑一(一冊!取引所)
下田裕之(早春書店)
和氣正幸(BOOKSHOP TRAVELLER)

これはもう本屋として、ですね。mountain bookcaseさんに立ち寄った際の一冊。mountain bookcaseさんも「本屋の本は本屋さんしか買ってくれない」っていってました。

あとは趣味寄りな感じで。

竿、よいライン、リール、ウェーディング、昆虫とフライ、作家たち。
英国、日本、北米、ロシア、中国――世界の川を釣行して、答えのない問いを発し続ける悦楽を描き、「人生の時間」の意味を鮮やかに浮き彫りにする。
疑似餌(フライ)を使って魚と向き合うフライフィッシング。
紀元前に始まり今日スポーツとして親しまれるその歴史から、竿やフライの進化、文学者が好んで描いた釣り、魚に与えるストレスの問題まで、フライフィッシングがもつ奥深い世界に浸り、自然と深く関わる方法を探る。

カーランスキーは「サーモン」がとてもよかったので、この本の発売を知ったときから決めていました。これもきっと面白いでしょう。

魚はなぜ、ルアー(擬似餌)に食いつくのか? 古今東西あらゆるルアーアングラーが自問自答してきたこの問い。「擬似餌」であるがゆえに無限の可能性を秘めるルアーのひみつ、魚がヒットする理由に、全角度から迫る!

著者は北里大学海洋生命科学部(旧水産学部)卒業後、釣具メーカー、釣り雑誌、釣り旅行代理店勤務を経た後、東京海洋大学にて客員教授に就任。「釣りの科学」というプログラムを立ち上げ、釣りを介した人間教育に注力。そしてルアーフィッシングは、国内外を問わずあらゆるターゲットに精通。

本書は著者の豊富な経験と知識を凝縮し、科学と経験をもとにしたアプローチで、多くのアングラーが日々思い悩んでいる「ルアーのひみつ」そして「ルアーフィッシングのひみつ」を解き明かしていく。またカテゴリー別にルアーの近代発展史も詳細に解説。その過程にもたくさんのひみつ的要素がちりばめれらています。

もうね、この手の本ってホントきりがないんですよ。自分ももちろん何冊も読んできているし。
でもね。
上の”本屋の本”もそうなんですがもうこれでいい、ってことがないんですよね。病気ですね。

最後は雑誌、で終わらせてしまうにはあまりに濃厚な。

7月15日発売のCoyoteは、世界的アウトドアメーカー「パタゴニア」を特集します。2022年9月、パタゴニアは創業家が保有する約30億ドル相当の全株式を環境保全団体に譲渡することで、多くの資金が環境危機と闘うための活動に流れる仕組みを生み出し、大きな話題を呼びました。本書はそんなパタゴニアの企業理念から製品開発までの全容を明らかにするとともに、次の50年に向けた眼差しにまで迫る“50年目のパタゴニア・ガイド”とも呼べる1冊です。

自分にとって長年変えの利かないブランドであり続けているpatagonia。
自分と同い年なんですね。今まで、そしてこれから。ともに感服。

8月はさぁ、どうでしょう。
めぼしい新刊が少ないのは変わらず、今まで目をつけていた本中心に入れていくことになるのでしょうか。

冊数によってはまたピックアップは9月とまとめようと思います。

※リンクがamazonなのはamazonで買って欲しいということでは決してなく、単に見やすい・調べやすい・・・ということです。誤解なきよう。

http://www.coldmountainstudy.com/
coldmountainstudy@gmail.com 

coldmountainstudy  店主:鳥越将路

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