雨の日、帰り道の本屋で。
昨日の帰り道。
といっても自分が平日・日中働いている職場からcoldmountainstudyの間には残念ながら本屋がありません。
(あ、でももうすぐ一件増えるんです。南佐久に本屋がもう一軒。この話はまた、今度。)
少し遠回りをして、ようやく2軒。
よく寄るのが佐久市野沢の「西澤書店」です。
典型的な”まちの本屋さん”。もう一軒はチェーンの「蔦屋書店」・・・比べるとどうしても選書の差で、西澤によることが多くなってしまいますね。
欲しかったのは、雑誌「つり人」。
この夏頃の川遊び特集の「つり人」はついつい読んじゃうんだよな。
1~2年に1冊だけ増えていく「つり人」。
今回も面白い。
ネット通販でなく実際の”まちの本屋”で買う。そうすると目当ての本以外の周辺も目に入るのがとてもいい。
釣りもそうで、たまに自分の釣り以外の周辺が目に入るととてもいい。
もう少年の頃のようにあんな釣りもこんな釣りもしてみたいいいいい!・・・みたいな感じではないのだけれど、やはりたまに周辺の釣りの事を知りたいし、魅力的に感じるんです。
しかも自分の場合やはり本・・・字じゃないとダメで。TVとかだとそんなに惹かれない。
自分は臆病なんでしょうか我儘なんでしょうか、字や静止画像は自分が主導権を握れるからいいのでしょうね。動画や音声はどうしても向こうさんにあわせることになる。時間、リズム、ペース・・・。
自分が本が好きな、理由のひとつです。
さらにこの日は。
雨だったから・・・という訳ではないのでしょうが、普段なら選ばなさそうな本ばかりが目に入ってくる。
まずは免疫について。
普段の自分なら手に取ることもしなそうな、表紙です。(コレ帯じゃなくカバーです。)
免疫力。
”例の騒ぎ”の影響で頻繁に耳する言葉。
自分も結構使っている。まずは免疫上げることでしょ!とか。
でも、知らないんですね。肝心なところを。免疫ってなんだ?免疫力上げるってどうするんだ?・・・等々。
じゃあ勉強だ、という訳ですね。この人の本は以前これを読んでいて、わかりやすいと知っていたので。
結果、表紙のB級感に惑わされずこの本を選んでよかった。自分の方向性が間違っていなかったこと、足りなかったあれこれ。勉強になった。
その流れ・・・というわけでもないですが。
自分、どうしても理系寄りの本・書き手さんってあまり選ばない傾向がある。
なのにこの日一番気になったのがこの本。
福岡伸一。今まで名作とされる著作を覗き見しても確かに納得の理由・・・も好んで読む感じにはならなかった。
これはまぁ、週刊誌向けのエッセイをまとめたものなのでそう深入りしていないのがよかったのか。でも視点は完全に理系です。しかもオビ文は小泉今日子。キョンキョン。
選ばなそう。普段なら絶対選ばなそう。
でもこの日は、パチッと音を立ててハマった。読みたいのはコレだ!となった。
面白い。迷走神経を活性化させる生き方。今まで覗いてきた福岡の世界とはまるで違う世界がそこにはありました。
結局”例の騒ぎ”に対する具体的な何か、後押しを欲していたのでしょうか?
それとも。
雨のせいだったのでしょうか。
それはたぶん誰にも判らないのだけれど、本屋で本の魅力を十分感じ、学べたことだけは確かです。
やめられないよね。
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