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無言

1人ソファーに横になり1日を振り返る

静寂が包み込む夜に何か訴えたい衝動が

体内を駆け巡る。心がうるさくて眠れない。

いつもそうだ。こんな時は決まって頭が痛い

何かが起きた時に流す事が出来ない自分がいる

大小関係なく思い悩む事が癖になっている

起きた現実に対して、勝手に誰かの立場になり

事案を見つめ思い悩む。なぜなんだ?と。

かと言って何か発信して内なる自己の主張を

外の顔の見えない世界に訴えたい訳でもない

そう考えると

無言

て何て優しいんだろ。

思考とは脳のシナプスと同じ構造だ

神経という無数の回路が「考える」という行為

によりシワとして記されていくように

心で感じた事を頭で考え具現化する過程は

あらゆる経路を通り目的地に辿り着く為の

道でしかない。

ならば、無言に辿り着く道程も

もしかしたら計り知れない数の思考の果ての結果

だとしたら、それはもはや優しさでしかないよ


心の衝動のアウトプットはSNSが普及し増えた。

思いを直接口にする事が出来ない現実に

誰もが書く事で表現・肯定・主張が出来る時代は

文明の発達。人類の進化の証だ。

だけど

どれだけの人間が救われ哀しんだんだろう

それぞれが「主張」という服を着て

ありもしない「答え」の言い合い合戦

答えなんか出る訳がないさ。言論の自由の国。

でも、みんな納得出来る答えが欲しいんだろう

答えなき時代

私はそう思う。そしてこう考えたい。

瞬間的もしくは衝動的に思った事が

そのまま色付けされずストレートに出る言葉には

強烈な嫌悪・怒り・悲しみを持って向き合おう

勝手に誰かの何かの立場に立つ癖のぬけない

そんな思考の世界を生きる私は

見えない何かを大切に守っていたいから


あ‥‥頭痛が和らいだ気がする

なんだ‥‥結局、わたしも同じ穴の狢なのか‥‥

時間にすると数分の出来事。

まるで「思考」という飛行機で旅行に出た気分だ

夜の静寂が私の衝動を抑え落ちつかせてくれた

無言の私を優しく包みこんでくれた

こんな夜も悪くないよな








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