言の葉

”名前”の言霊と、自分の名前の意味

人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト小梅です。

皆さんはご自分の”名前”の意味をご存じですか?
今日は自分の名前についての物語と、名前についてイメージを変えるいくつかのTipsをご紹介したいと思います。

小学校の宿題

小学校の頃、「自分の名前の意味を両親に聞く」という宿題がありませんでしたか?

類にもれず、私も確か小学校低学年の時に自分の名前の意味を聞く宿題がだされました。

私の本名はひらがなで「めぐみ」と言いますが、母にその理由を尋ねると「めぐみの名前は、”なにごとにも恵まれますように”のめぐみなのよ。」と教えてくれました。

この時の私は、”なにごとにも恵まれる”の本当の意味を受け取ってはいませんでしたが、そう話してくれた母の嬉しそうな笑顔と、母からの想いを受け取り、とても嬉しかったのを覚えています。

しかしその後、『おいたち』にも書いた通り、少年時代に突き進んでいく私は、「めぐみ」という当時クラスに1人はいるであろうありきたりで、その上女の子らしい名前がすきではなくなっていきます。

私はその時憧れていた、違う小学校のバスケ選手の「飛鳥(あすか)」という名前がとても良いなと感じており、漢字でユニセックスな名前に憧れていました。そこでバスケで使うコートネームを「あきら」にしており、20歳になったら漢字は暁か晶で「あきら」に改名したいと思っている程でした。

父から聞かされた衝撃の事実

20歳頃の時にかけもちで働いていた焼き肉屋さんに、父が酔っぱらってきてくれたことがありました。かなり飲んでいた父は、カウンターに寄りかかりこんな状態。↓こんなに可愛くもない。

カウンターの酔っ払い

そしてどういう流れか全く覚えていないのですが、私の名前の由来の話になり、「めぐみの名前は、飲み屋で気に入った女性からつけた。」という衝撃の事実を聞かされました。

ブランデー

あまりの事実に、私はバイト先のキッチンに隠れてひとしきり泣く程ショックでした。そんなことは嘘だ。お母さんの言っている事が正しいと気持ちを何とか切り替え、その事は忘れることにしました。その時の私は、時折働いている焼き肉屋に同飯等で来る飲み屋の女性に良いイメージを持っておらず、とにかく悲しかったのです。

でも、身の回りにいる中洲のNo.1に君臨していた従妹の底抜けの明るさや、自分が3カ月間キャバクラ→熟女バーに転じたお店で働かせてもらった時に出逢った魅力的な女性たちを見た時に、父が魅力的と感じた「めぐみ」さんも、きっと素敵な人だったんだろうな~と思う様になりました。自分の娘に名前をつけたいと思えるぐらいの人だったのですから。(笑)何なら今は、その人に会ってみたいぐらいの気持ちです。

高校生の時は、自分の名前を呼ばれる事に拒否感を感じていましたが、20歳の時の初恋をきっかけに性転換を果たした私は、女性らしくなっていくと共に、すきな人や友達に自分の名前を呼ばれることの心地よさも感じていきました。

そして大人になり、母に自分の名前がなぜ平仮名なのかを改めて聞いた時に「平仮名は女性らしい柔らかさが出るからよ。」と教えてもらいました。女性らしさか。まだまだだな。。(笑)何が出てくるかわからないので、父には平仮名の理由は聞いていません。(笑)ちなみに兄と弟は漢字の名前なのですが、姉も平仮名の名前なのです。

私はずっと「人と環境に恵まれる人生」を歩んでこれました。運もとても良く、晴女でお天気にも恵まれることが多いので、”恵まれる”という込められた想いを体現できていると思います。でもそう成ったのは、理由があったことを知りました。

名前の持つ意味と言霊

これは本で読んだ知識なのですが、日本は昔、位の高い人は子どもの頃「〇〇丸」などの子どもに授けられる名前があり、成人すると改名する習慣がありました。

平安時代

子どもの時には、”健康に育つように”とか”たくましく育つように”などの親の想いが込められていましたが、大人になってから授けられる名前には、その人の位と職業、どのような人に成るのかが明確に意味づける名前をつけたのだそうです。つまり「成人」です。

名前を変える事で、自分がその名前に相応しい自分に成るように、人は心持ちが変わります。また、その名前を想いや願いを込めて呼ばれることによって、つまりその言霊(ことだま)によって、”自分はめぐみである”というリマインドが毎回され、めぐみとして生きる人生と成るのです。

例えば、今まで平社員だった人がマネージャーというタイトルが付くだけで、管理者としての意識が芽生え、立ち居振る舞いや意識、考え方が変わったりしますよね?その名前やタイトルを持つことで、その人そのものの人生の流れが変わるのです。その後のことは、その人の精進具合とはなりますが、心持ちと意識を変えることは、それだけ大きな意味を持つのです。

面白いのは、あだ名で呼ばれるとその人生を歩むということ。例えば、私は家族からめぐみではなく”めぐ”と呼ばれているのですが、その言霊に多く接していると、”めぐ”の人生を歩むというのです。特に自分の個性が確立していない場合は、その音の響きに翻弄されるのかもしれませんね。つまり、あだ名で呼んだり、名前を短くして呼んだりすることは、元々込められた想いや願いの通りの人生を歩めないことに繋がるということです。その人そのものに既にこう”在る”の意識が育っていれば、人にどう呼ばれようともぶれないとは思います。

この事を知ってから、私は人の名前をできるだけフルネームで呼ぶようにしました。4文字の名前は短くしがちですが、名前に込められた想いを思うと、できるだけ正確に呼びたいなと思うのです。

日本は特に、社会に出るとほぼ苗字でのやり取りとなりますが、6年間の海外生活で名前で呼ばれることに慣れた私は、帰国してから苗字で呼ぶ関係に違和感を感じていました。もちろん社会的にという事で倣いはしますが、外国人の会社であるオフィスはみんな名前呼びですし、友達はもちろん名前呼び、クライアントも仲良くなった人から名前で呼ぶようにしています。そうすると、やっぱり距離はグッと近づくのです。

漢字と画数

また名前に使われる漢字にもそのものの意味があり、更には画数にも意味があります。

私は平仮名なので、漢字に関する内容は省きますが、漢字の名前を持つ方は是非その漢字の持つ意味を調べてみてください。かなりたくさんの意味や気づきを受け取れると思います。

私の両親は画数に関して全く無頓着で、全く考えなしに付けたそうなのですが、奇跡的に私の名前はかなり画数が良く、大抵姓名判断をすると良い結果が出て、占い師の方にも「かなり強いけど、女性の名前としては強過ぎるわね。(笑)←大抵笑われる」と言われます。(笑)←心あたりがいっぱいある

上記の事実を知ってから、私は更に自分の名前を愛するようになり、呼ばれることへの心地よさを感じることになりました。自分の名前を愛せるということは、とても幸せなことです。

もし私が、自分の名前を女の子らしくて平仮名だからきらいだと思い続けていたり、どこぞの飲み屋のねーちゃんからもらった名前はきらいだと思い続けていたりしたら、私は今の人生を歩めていないと感じます。その名前を書く度に、そしてその名前を呼ばれる為にマイナスのエネルギーが働くからです。

自分の名前が愛せない方、そして自分を変えたい方は、「改名」を検討しても良いかもしれません。自分の歩みたい人生を歩めておらず、成りたいイメージにそぐわない、もしくは成れていない人は、心持ちを変える意味では良いかもしれませんね。でもタイトルと同様、あなたがそう成れていない名前は、自分がそう成る為の努力をしない限り不具合を起こします。それらも含めて検討してみてくださいね。

一生のうちに何度となく呼ばれ続ける名前の本当の意味を知り、是非ともご自分の名前を愛し、どう”在る”か、そしてどう”成る”かを見つめてみてください。

私ももう一度、お父さんに自分の名前と平仮名の意味を聞いてみようかな。(笑)

小梅


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