【サッカー関連】サッカー×ファッションでJリーグを盛り上げられるか

昨日の日本代表vsトリニダード・トバゴ戦を観戦していて感じたのは、日本代表戦となると相手がたとえ知らない国であっても、公式戦でなくてもスタジアムは満員にできるということ。

しかし、Jリーグの試合となるとなかなか稼働率は上がらないものらしい。
下記のリンクでまとめていただいているもの(このようにまとめていただいているのは非常にありがたい。情報の真偽は論点ではない)を参考にさせていただく。
参考:http://soccer-fam.jp/attendance-ranking-j1-2019

サイトを参考に各チームの稼働率(平均来場者数/スタジアムキャパシティ)及び対ホームタウン来場率(平均来場者数/ホームタウン人口)で試算してみる。なお、平均観客動員数・キャパシティ・各都市の人口の単位は(人)である。

表:各J-1リーグ所属チームのスタジアム稼働率と対ホームタウン来場率

稼働率は、全チーム平均でも60%程度である。ちなみに、世界でもっとも平均観客動員数の高いシグナル・イドゥナ・パルクが本拠地のボルシア・ドルトムントはキャパシティ81,365人に対して平均観客動員数は80,230人である。実に約98.6%。目を疑うほどである。
また、来場率も低い。一部、鹿島・磐田・鳥栖の異常値を排除すると、全チーム平均は約1.7%ととなる。3チームに関しては、ホームタウンをそれぞれ磐田市・鳥栖市と比較的狭い範囲としているものの近隣の市区町村もしくは県全体から来場していることを加味するとあまり変わらない数値となる。週末に自分の地元チームのサッカースタジアムに足を運ぶ人はまだまだ少ないといえる。(自分もいっていない。)ちなみに、ボルシア・ドルトムントのホームタウンであるドルトムントの人口は約59万人。来場率は約13.7%ととなる。人口自体は、日本の主要クラブのホームタウンの人口の半分程度だが、平均動員数は倍以上多いのである。

さて、ここでクラブチームの収益源に関して、考えてみようと思う。
サッカークラブの運営の上で主な収益源は3つある。
1つ目は、チケット収入等の試合の時に得ることができる入場料収入
2つ目は、テレビ放映権等の放映権収入
3つ目は、スポンサー契約等やユニフォーム等のグッズ収入からなる商業収入
英国デロイトが掲載しているFootball Money League 2019では、欧州の放映権が高騰していることもあり、放映権収入が43%を占めている。
また、英国の放映権高騰もあり、売上高上位に英国のチームが占めている状況である。

Jリーグにおいては、放映権は総額を各チームに分ける分配方式となっているため、各チームで放映権を享受できるレアルマドリードやバルセロナのようにスター選手を獲得することでは収入を急激に拡大することは難しいと考えられる。また入場料収入は、上記に示した通り、現状60%程度しか埋まっていないスタジアムを劇的に改善するのは難しく、またキャパシティの決まっているスタジアムでの収入を拡大するのは難しいと考えられる。こういった側面から、単純に考えると3つ目の商業収入を上げることが最も効果的なのではないかと考えられる。
また、商業収入を上げることで、チームの認知度が上がりスタジアムに足を運ぶ観客も増えると考えられるし、そうすればスター選手を獲得でき、放映権収入も上がると単純脳の自分は考えてしまう。実際は、もっと複雑だろうが、、

本題のサッカー×ファッションの話題を上げようと思う。
Jリーグではコンサドーレ札幌ではこんな動きが、!
2019年2月21日、コンサドーレ札幌は、クリエイティブディレクターに相澤陽介氏が就任したことを発表した。
https://www.consadole-sapporo.jp/news/20190248341/

おそらく、Jリーグはもちろんのこと世界のリーグを見ても世界的ファッションデザイナ-がサッカークラブのクリエイティブディレクターに就任するのは初めてなのではないでしょうか。

ここで、相澤氏をご存じない人もいらっしゃるかと思いますので簡単にプロフィールを紹介する。


相澤陽介:1977年生まれ。多摩美術大学の染織デザイン学科を卒業後、コム・デ・ギャルソンに入社。06年、White Mountaineeringを設立。09年、代官山に路面店をオープン。2013年A/Wよりミラノ・パリにて展示会をスタート。同年Moncler Wのデザイナーに就任。2014年A/W BURTON THIRTEEN のデザイナーに就任。2015年S/S Barbour Beacon Heritage Range のデザイナーに就任。
(Vogueより引用。https://www.vogue.co.jp/fashion/from_editor_in_chief/2015-07-16/page/4

相澤氏は、2019シーズンのポスターをはじめ、シーズンの途中からはアパレル関連のクラブオフィシャルグッズのデザインなどを手掛ける予定だそう。


ちなみに、発表されたポスターがこちら

引用:https://www.consadole-sapporo.jp/news/20190248329/

かっこよい、、、!今後の何を作るのか楽しみで仕方がない。(個人的には、ユニフォームの制作にも携わってほしい。)

また、海外のファンに目を向けると、札幌には2018年にベストイレブンに輝いた“タイの英雄“チャナティップ選手がいる。
タイでは札幌の試合を放映しているらしく、タイ国内リーグの視聴率より高いんだとか、、、

ポスターの中でも、チャナティップの位置は完璧だ、、。チャナティップという広告塔(ドイツ移籍のうわさもありますが、、)と相澤さんというデザイナーによって、札幌は一層強くなるのではないかと考える。

ちなみに、余談だが札幌は来場率を1%あげることができればスタジアムは満員だ。その1%を上げるためにクラブは、相澤氏は何ができるのだろうか。

今後に注目である。

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