ぼくにできることはまだあるか
木曜日、朝起きたら友人からLINEがきていた。
『今日そっちに行くんだけど、お昼とか少し会えたりしない? 急にごめんね』
実は彼女は、以前書いた『親子という名の呪いについて』に出てきた「彼女」だ。
親に地元に帰ってくるよう請われて、迷っていた彼女。体調を崩したりしたこともあり、結局今は会社を辞めて、地元に戻って実家で生活している。
地元で生きることを決意したわけではなくて、東京での就職を目指していて、試験などがあるたびに東京に出てきていた。今日も、翌日の試験のためにこち