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「拾い読み」もやり方次第で知識増大

前回本を速く読む方法を紹介した。今回はスキミング、拾い読みについて!

そもそもなぜ拾い読みをしなくてはいけないのか?全部速く読めるようになりたいと思う人がいるかもしれない。後日まとめるつもりだが、速読法というのはあまり参考にならず、読書スピードは遺伝で決まっているとも言われている。

また、比較的読書冊数も増えてきた僕だが、小説などのストーリー重視でなく、科学書や自己啓発系のものは、本当に伝えたい内容をより理解してもらうための自己体験などが書かれている場合が多い。もしその本を手に取り、方法論やエビデンスを知りたい場合は、わざわざ筆者の体験を深読みする必要はないだろうというのが僕の考えだ。

そのためのスキミング、拾い読みと思ってもらえれば良いと思う。

だが、いざ始めようとすると「ここは切り捨てても良いのかな?ちゃんと読まないともったいないな」と思ってしまう人も居ると思う。実際、僕もそうであったし、スキミングを実践する機会を先延ばしにしていた。

こんな報告がある。

速読の可能性をレビューしたカリフォルニア大学の研究チームは

内容を十分に理解しながら読むスピードを確実に速くする唯一の方法は、オールドファッションな練習しかない。すなわち、大量の言葉に触れれば触れるほど、文章を処理する能力は速くなっていく。種類が異なる様々な文章を読みこなす訓練をすることで、私たちはいろいろなタイプの言葉に馴染みが生まれる。その結果テキストの認知処理スピードが高まっていく。

長く書かれているが、要は「ひたすら読むしかないよ」というアドバイスである。本を読むことに近道はないのだ。スキミングも同じであると考えている。どこが大事なのかは自分がどこに重点を置くのか、何を一番知りたいのかを明確にしておくことが、一歩目を踏み出すきっかけになる。

時には「あれ、この本だいぶ知っている内容が多いな」と思ったら迷わず切り捨てることも大事になってくる。知っていることだけど、せっかく買った本だから大事に読まないとと読み進めていくと、時間だけがなくなっていってしまう。その間にその本を切り捨てて、もっと知りたい内容の本を読んでいた方が自分のためになる。

アリゾナ大学によると8割程度はスラスラ読めて、2割引っ掛かりのあるレベルの本が読み続けるモチベーションを維持するのに適した本と言われている。もちろん、前述した読書量、知識量により人によってまちまちではあるが、個人のこのレベルに合わせてもらえれば良いと思う。

ここでようやく、スキミングのメリットに入るのだが、大きなメリットとしては読む箇所が減り、実質読書スピードも向上するという点だ。読む箇所を「選ぶ力」が身につくことで大幅な時間短縮が実現する。

速く読むメリットとしては、その本を「読むに値するかどうか」を見定められる点である。上記のレベルに近いかどうかを基準にしてもらってもよいだろう。

最後にスキミングの方法である。

順番としては

表紙 →    帯 →    目次 →    章

の順でスキミングをする。

表紙には、その本の内容が凝縮されている。自分が知りたい内容なのかをしっかり確認できる。帯にもその本のオススメが載っていたりするので要チェックだ。

目次にはその本で伝えたい内容が細かく分けられている。その本の中で知っていること、知らないことがあるかもしれない。その中で一番気になる章、知りたい章をチェックしてそこから読み始めるのも手である。

読書時の注意事項として、必ず最初から読まなければいけないというわけではないことを知っておいてほしい。

そして、章の中でも自分の知りたい部分だけを拾い集めて読んでみよう。初めは気が進まない人もいるかもしれないが、読むスピードは格段に上がる。

後でまたnoteにまとめるのだが、もし記憶したいと思った部分を見つけたら、僕は一度本を閉じ、ノートに書き写すようにしている。そうすることで、ただ見ながら書き写すよりも記憶に残りやすくなる。

ぜひ、試してみてほしい。


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