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MSW 今日のうれしかったこと


今回は、日々の業務の中で感じたこと、うれしかったことを!
大変・つらいと思う業務の中で、
こういった患者支援を積み重ねることが、
明日へのモチベーションになっています。


若年✖️がんの終末期

年齢が若い方で、がん治療ができない状況の場合
いつも病状説明に同席することが、
しんどくもあります。
病状を説明するドクターも辛い。

今回担当した患者さんの主治医は、
どう話すと良いか、今後残されている時間を
よりよく過ごすには、どう説明を尽くしたらよいか
多職種で相談してくれる方

これ以上抗がん剤ができないこと
残されている時間は限られていること
徐々に体力が落ちていくこと

これらのことをどのように、誰に、伝えるのか、
多職種で協議した上で、病状説明に臨みました。

ご家族が遠方におられ、病状説明にはICTも利用。
対面でないことで、どのように伝わるのか不安もありましたが、

こちらが伝えたかったことを共有した上で、
今後どのようにしていくのかの方針を
話し合って決めることができました。

残されている時間を、有意義に過ごしてほしいからこそ

これ以上治療ができないという話は、
患者さん、ご家族にとっては、
一番避けたいことだと思います。
医療者としてもそうです。

けれど、それを先延ばしにしたり、
曖昧に説明することで、
後悔してしまう可能性があるのであれば、
医療者側は、真摯に説明を尽くすタイミングを逃さないことが重要だと
私は考えています。

ドクターだけでは伝えづらい場合には、
看護師やMSWがファシリテーターとして
同席するケースもあります。
患者さん、家族が、
理解して納得できる次の方針を決めるためには、
何度も病状説明を重ねないといけないこともあります。


患者さんの想いを共有し、次へ繋げる

患者さんの想いを、医療者側と共有し、
明日からどうしていくかの方針が
決まってからは、とてもスピーディーでした。
末期のがん患者さんなので、
残されている時間が限られています。

今回は、遠方の病院への転院調整となることが予想されていたので、
病状説明前に、事前準備も、入念にしました。

GoogleMapで初めてみる都道府県でもあり、
行ったこともないのに、地理に詳しくなったり、
地名が読めずに、先方のMSWの方、地域包括の方と電話でプチ笑いが起きたり。
日頃、慣れ親しんだ地域の方以外との調整となり、新鮮でした。

お電話でしかお話ししていないMSWの方、緩和ケアの看護師の方とも
チームのような一体感が生まれ、記憶に残る調整になりました!

明日の患者さん・家族のために

今回の退院支援を通して、
MSWとしてのやりがいや、大切にしたいことなどを再認識できました。
日々の業務に忙殺され、システマティックになりがちな退院支援。

退院調整の評価は、退院ができたかできなかったか、
退院支援の評価は、患者さん家族、多職種がこの支援をどう評価したか
(質的なもの)

今回の患者さんは、私の退院支援をどう評価しているのか。
気になるところではあるけれど、
退院した時の、笑顔、ちょっと涙ぐんだお顔が忘れられない。
いい時間を過ごしてほしいと願うばかり。

自分がどうしてMSWになったのか、
自分の大切にしたいMSWとしての価値は何か。
このことを改めて、思い返しながら、
明日からの業務に邁進したいなと思います。




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