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【エッセイ】僕が1人旅に出る理由は大体1つくらいあって

 先週1人で京都の方に旅に出た。
久しぶりにBooking.comを見てて旅館の素泊まりが1400円だった。
その値段を見て勢いで前日にポチった。

そうだ京都へいこう。


 住んでるところは大阪なので京都は何度も行ったことあるけど旅感を味わうにはすごくいい。
1泊2日なのでパッキングは着替えくらい。
電車に乗って京都の伏見稲荷神社に向かった。
写真ではよく見るけど実際に行くのははじめてだった。


1時間ほどで到着した。平日なので人は比較的少ないと思うが、初々しい
浴衣姿の中学生(多分)カップルを見てマスクの中でニヤけていた。
伏見稲荷神社は噂ですごく神社までの道のりがきついと聞いていたけど、その噂は本当だった。スニーカーで来て本当によかった。
汗だくで山頂に到着してお参りをした。

「内定をもらえますように!!」(絶賛転職活動中)


隣にあったおみくじをも振ったら初めて聞く吉凶相半(吉きょううそうはん)だった。
多分よくはないのだろう。

 お参りを終え駅まで戻り本日の宿の最寄り駅の東福寺駅まで移動した。
チェックインが15時から、現在の時刻は13時。早く着きすぎた。
お腹も空いたので近くの店を探して中華食堂「明記大陸食堂」で昼ごはんをした。
チャーハンセットを注文(チャーハン、餃子、唐揚げ、サラダ、スープ)


このボリュームで980円。
味は最高に美味しかった。チャーハンは濃いめの味付けでもちろんパラパラ。
餃子は焼き目はパリパリで他はもちもち、あんもちょうどいい柔らかさ。
大ボリュームでお腹いっぱいになった。

 店を出てもチェックインまでまだまだあった。
なので次は近くの喫茶店「喫茶アマゾン」へ。
名物はタマゴサンドみたいだけどお腹いっぱいなのでアイスコーヒー(430円)だけ注文。

店主1人で運営していて落ち着く内装でした。

 店内で時間を潰し、14時30分に宿に到着。
宿に入ると誰もいなく、フロントに自分の部屋の鍵がポツンと置いていた。
コロナ禍でなるべく非接触対応を心がけているみたいだ。
鍵を手にとり自分の部屋に入った。
こじんまりとした部屋で布団、机、テレビと最低限のものだけが備わっていてすごくミニマムな空間だった。荷物を置きクーラーをつけ、折り畳まれた布団をソファ代わりにして腰かけた。30分ほどぼーっとしていた。他に予定はなかったけどせっかくなので下に置いてあるレンタルサイクルで清水寺の方へふらっと観光して何も買わずに戻ってきた。

 荷物をまとめて次は近くの銭湯「泉湯」へ。


手ぶらセット(570円)を払い、入湯。
銭湯はなかなかクセが強い人が多くて人間観察も捗る。
体を洗い、銭湯に浸かり、サウナを3セット。気持ち良い。

 最近は銭湯も行く機会が増えて思ってことがある。
前までは手ぶらで行くことが美徳だと思っていたが、お風呂セットを持って銭湯を移動してるおじ様が粋でかっこよかった。みんなお風呂セットにこだわりがあるのかなと思うと自分も最強のお風呂セットを揃えたいと思った。

銭湯を出て帰り道から少し逸れたところにあるスーパーで晩飯を調達。
(ビール2缶、レモンサワー1缶、カツオのたたき、山芋の天ぷら)
旅館のロビー横にある共同の冷蔵庫に入れて缶ビール1缶だけを持って2階の部屋へ。

「プシュッ、グビッグビッ、ゴクゴクッ、、、プハーーッツ」


やってる事は家と全く同じ。だがそれでいい。
テレビをつけるとオリンピックの卓球女子シングルの3位決定戦がは始まる所だった。

「これは酒が進むぜっ」


伊藤美誠選手が4−1で無事勝利して興奮した。
でもオリンピック選手で2位、3位をとって心から喜んでる選手をあまり見たことがない。銅メダルでも凄すぎる事なのに、やっぱりアスリートは感覚が違うなぁ、そもそも3位で喜べる人はメダルなんて取れないのか、、。凡人の僕はただ試合を見て数字を見て喜んで酒をのんで幸せ感じていた。

久しぶりにテレビをしっかり見た。テレビを見てると終わりどきがわからなくなり時刻は23時を回っていた。酔いも回り、お腹もいっぱいになりそのままベッドに寝転んだ。

 僕はこれまでも1人旅をする事多かった。
1人で海外も行ったし、バイクで日本一周もした。
もちろん友達と行く旅行も楽しいけど1人旅も楽しい。
なんでかなと考がえて見たけど
やっぱり僕は誰よりも

「マイペース」


なんだなと思った。
一般的にマイペースという言葉は動きが遅い人や時間にルーズな人に使う事が多いと思う。でも僕はどっちかというとせっかちな方だと思っている。遅刻もあまりしない方だし決めたことはテキパキとしたい。
だから人が遅刻したりだらだらしたりしてるシンプルに

「早よしろや」


と思ってしまう。

でもずっとテキパキも疲れるしだらだらしたい時もある。
その切り替えが急に来るのが本当のマイペースだと思う。
1人旅だとそれが許される。
だから好きなんだなと今回の旅で改めて感じた。

これが僕が1人旅に出る理由という事にしよう。








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