アブノーマルアタマ46⊿

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最近の記事

司法書士試験に受かったけど会社員になった話①

1.はじめに 昨日11月11日は司法書士試験の合格発表の日だったということで、これから就職活動をされる方もいらっしゃるかと思うので、自身の体験談を書いてみることにしました。記事タイトルのとおり、私は司法書士試験に合格しましたが、その後は一度も司法書士事務所に勤めることも自ら開業することもなく、一貫して民間企業の法務またはそれに類する部門で働いています。  司法書士試験の受験者は、当然合格後に司法書士となるべく資格を取得している中ですが、一つの資格の活かし方として記事にしてみよ

    • 商業登記の内製化で考える専門家との役割分担

      はじめに 今日7月4日は司法書士試験の日ということで、商業登記に関する話を書いてみたいと思います。  会社において、役員の変更や定款目的の変更など、登記すべき事項に異動が生じた場合、法務局へ商業登記の申請をする必要があります。  大抵の会社では司法書士の先生に依頼して代理申請してもらうことが多いと思いますが、当然、代理申請でなく本人申請をすることも可能であり、そのことについて考えたことを書きます(以下、こうした登記の本人申請を、登記の内製化といいます)。 登記の内製化は可能

      • 取締役会議事録を電子化した話

        はじめに内容はテーマのまんまです。某弊社では、クラウド型電子契約サービスを利用した取締役会議事録の署名が可能という見解が表明されてからほどなく、取締役会議事録の電子化に取組むことになりました。 クラウド型の電子契約サービスについては、リモートワークが進んできた頃から、通常の契約書の締結における利用を検討していたところであっため、比較的スムーズに進めることができました(なお、契約業務における電子契約の状況に関しては以前に書いたこの記事の頃と状況はほとんど変わっていません)。

        • 底辺法務キャリア戦記(ハローワーク編)

          はじめにコロナウイルスの感染も拡大し、我慢の3連休ということで暇なので、キャリアの棚卸()のために今までの就・転職活動や業務のことについて書いてみたいと思います。Twitterにはたくさんエリート法務マン・インハウスローヤーがたくさんいらっしゃいますが、タイトルどおり、エリートとはかけ離れてますので、ご笑覧いただけますと幸いです。 就職するまでの経歴等はこちらの記事のとおりですが、簡単に自己紹介しますと、大学在学中から司法書士の受験勉強を始め、バイト等をしながら大学卒業後2

        司法書士試験に受かったけど会社員になった話①

          電子契約導入の壁

          1.はじめに私はこれまで、規模も職種もバラバラですが、現職を含め3社で押印業務に関わってきました。その中では実際に電子契約サービスを導入し、上手く機能した会社もありますが、一方で電子契約導入の難しさを感じることもあります。 なお、ここでいう電子契約とは主に、電子証明書を発行された本人が署名するいわゆる「本人署名型」ではなく、電子契約のサービス提供者が署名を施す「サービス提供者署名型」「立会人型」を想定しています。 電子契約導入を足踏みする理由としては、その法的有効性の懸念に

          電子契約導入の壁

          法律系資格は転職の役に立たないのか

          こんにちは。アブノーマルアタマ46⊿と申します。 私はこれまで事業会社の法務担当として何社かで勤め、転職も経験しておりますが、表題のとおり、就職・転職活動に法律系資格は役に立つのかどうか、というテーマでその際のことを振り返ってみようと思います。 なお、「法律系資格」から司法試験は除外しています。何より私がそもそも合格していないのと、インハウスローヤーとしての需要があるのは明らかなためです。 また、ここでいう転職とは士業事務所への転職ではなく、事業会社の法務部門などへの就職

          法律系資格は転職の役に立たないのか