法律系資格は転職の役に立たないのか

こんにちは。アブノーマルアタマ46⊿と申します。

私はこれまで事業会社の法務担当として何社かで勤め、転職も経験しておりますが、表題のとおり、就職・転職活動に法律系資格は役に立つのかどうか、というテーマでその際のことを振り返ってみようと思います。

なお、「法律系資格」から司法試験は除外しています。何より私がそもそも合格していないのと、インハウスローヤーとしての需要があるのは明らかなためです。
また、ここでいう転職とは士業事務所への転職ではなく、事業会社の法務部門などへの就職・転職を指しています。

1.私の保有資格について

「資格はお持ちですか?」
「死角?特にありません。無敵です」(AA略)

ということで、私の主な保有資格は以下のとおりです。取得のタイミングについては別途述べます。

①司法書士(簡裁訴訟代理等認定あり)
②行政書士
③宅建
④日商簿記2級
⑤秘書検定2級
⑥ビジネス会計検定1級
など

2.新卒の就活活動

私は大学生のうちから司法書士試験の勉強をしていたものの、在学中に合格することができず、無職で卒業するわけにもいかなかったため、やむなく就職活動をすることになりました。

「学生時代に特に打ち込んだものは?」「キーボードです」
とはならないまでも、コミュ障陰キャだったため大したアピール材料も無い中、唯一と言っていい武器は大学2年生の時に合格した行政書士の資格でした。
何社か面接を受けたところ、行政書士の資格について「おお」とポジティブなリアクションはあったものの、その他のマイナス要素を覆すほどの大きなアドバンテージにはならなかったというのが正直なところです。

雑にまとめると、新卒での就活において行政書士の資格はそれほどの加点要素にはならないと考えます(公務員試験受験生などでも合格している人はいますし)。
採用後、配属を決める際の考慮要素とかにはなるかもしれません。

3.職歴無しから法務の中途採用に飛び込むも。。。

新卒の時に就活はそんな感じだったので、無事無い内定で卒業しました。
当時は司法書士になろうと思って会社勤めに大して興味もなかったので、アルバイトでもしながら司法書士の受験をしようと考え、日雇いのバイトなどをしながら司法書士の勉強を続けていました。

しかし、大学卒業の年も司法書士試験には受からず、さすがにまずいと思い、合格発表後再び就職活動を再開しました。
配属ガチャのある総合職での就職には興味も無かったので、無謀にも既卒・職歴無しのところから行政書士の資格のみを引っ提げ、法務の中途採用枠での求人に応募することにしました。
募集要項のところに「【歓迎条件】行政書士資格をお持ちの方」とかあるしイケんじゃね?と思って突撃するも、面接どころか書類選考すら通りませんでした。

ここでも雑にまとめると、法務未経験のところから行政書士資格のみで中途枠を狙うのはかなり難しいのではないかと思います。多分職歴があっても同様ではないかと思います。

4.職歴無し無しから法務への転職

そんなこんなで、中途半端な就活は止めてアルバイトと司法書士試験の勉強に専念したところ、大学卒業2年目の年にようやく合格できました。

無事司法書士試験に合格したものの、その時は司法書士としての業務よりも企業での法務業務をやりたいと思っていたので(このあたりのことについても別の機会で書きたいと思います)、企業での法務担当に絞って就職活動をすることにしました。

司法書士は強力な資格とはいえ、企業の法務担当で司法書士合格者というキャリアは(今でもそうですが)マイノリティーのため、果たして採用選考の武器になるかどうか不安な中、久しぶりに就職活動を再開しました。

就職活動はある程度の苦戦を覚悟していたのものの、幸い応募した1社目であっさり採用となりました。
給与の低さ、休日の少なさなど条件はめちゃくちゃ悪かったですが(笑)、とにもかくにも社会人経験と法務としての経験を積めるチャンスにようやくありつけ、企業の法務担当者としてのキャリアをスタートさせることができました。

当時はインハウスローヤーやロースクール卒で司法試験には合格できなかったものの、法務として就職するという人も多くなってきた頃で、法務担当の重要性とニーズが社会に浸透し始めてきたのも追い風になったのではないかと思います。

最後も雑にまとめると、司法書士の資格があれば他の要素(年齢・学歴etc)との合わせ技で未経験から法務の仕事にありつける可能性もあるのではないでしょうか。

私の知る限りでも、司法書士から企業の法務担当への転職または会社員で他職種から司法書士合格後に法務担当に転身されたという例もありますので、司法書士資格は法務への転職にある程度役に立つのではないかと思います。

最初の会社に就職後、その後の転職の際も司法書士資格のメリットは感じているところです。
それについては、また時間があるときに書いてみたいと思います。

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