底辺法務キャリア戦記(ハローワーク編)

はじめに

コロナウイルスの感染も拡大し、我慢の3連休ということで暇なので、キャリアの棚卸()のために今までの就・転職活動や業務のことについて書いてみたいと思います。Twitterにはたくさんエリート法務マン・インハウスローヤーがたくさんいらっしゃいますが、タイトルどおり、エリートとはかけ離れてますので、ご笑覧いただけますと幸いです。

就職するまでの経歴等はこちらの記事のとおりですが、簡単に自己紹介しますと、大学在学中から司法書士の受験勉強を始め、バイト等をしながら大学卒業後2年目の年に合格しました。大学入学までに浪人もしたので、その時26歳でした。当然正社員の職歴もないので(しかもコミュ障)、社会人経験なしで武器は資格のみでした。

画像1

普通は合格したら事務所に就職ですが…

司法書士試験合格後は、新人研修があるなど何かと言い訳をして就職を回避して最後のモラトリアムを満喫していましたが、認定考査も終わりそろそろ就職しなければならなくなったので、就職活動を始めることにしました。

司法書士試験の合格者は、合格時点ですでに職を有している方を除いて、大抵は事務所への就職活動をすることになります。ただ私の場合は、受験中から既に「本当に司法書士の仕事やりたいんだっけ?」と疑問に思いながら勉強を続けていたこともあり、資格を活かして他の仕事ができないか考えていました。
そんな時、司法書士有資格者でありながら企業の法務部門で仕事をされている方が書かれたこちらの本をたまたま見つけて法務の仕事に興味を持ち、企業の法務部門での仕事を探してみることにしました。

いざ就職活動

新卒時の就職活動は申し訳程度にテキトーにやったくらいで知識もなかったので、まずはネットで情報収集をすることにしました。

そうすると、司法試験受験経験者を対象にした転職エージェントというものがあるらしいということで、登録してみようと思いましたが、そうした転職エージェントの成功事例を見ると、職歴がある人だったり、職歴がなくても高学歴だったり、あと、そもそも司法試験ではなく司法書士の受験経験者は対象外な気がしたので怖気づいて止めました。

というか、職歴なしで経験者のみの法務の中途採用に応募するのが無謀だと思ったので、ハローワークで求人を探すことにしました。ハローワークなら応募者のレベルも低いからいけるだろうという目論みもありました。学生の頃から落ちこぼれの自覚があったので、とにかく競走が激しくないところで戦うべきというのが自分にとって唯一のキャリア戦略で、今もその考えは一貫していむす。司法書士になるのをやめたのもその中で生きていく自信がなかったためです。

そもそもハローワークに法務の求人はあるのか

一応ハローワークにも法務の求人はありますが、条件もイマイチですし小さい組織が多く、そのため総務や経理等の管理部門兼任のものが多いように思います。あと、条件はお察しです。ただ、稀に上場企業の求人が紛れ込んでることもあります。転職エージェントや有料媒体の求人より競争は緩いので、経験者の方は案外ハローワークにも掘り出し物の求人もあるかもしれませんので、探してみてはいかがでしょうか。

法務経験なし、社会人経験なしでどうするか

ハローワークの求人とはいえ、さすがに法務未経験どころか社会人経験なしで雇ってくれるところはあるのか不安はありつつ就職活動を開始しました。法務の経験がないのはどうしようもないので、取り敢えず試験勉強で得た知識と学習習慣、伸び代でカバーするとアピールするしかありません。社会人経験なしの部分をカバーする方策として、秘書検定の勉強をすることにし、就職活動を開始する前に2級を取得していました。秘書検定は基本的なビジネスマナーの習得のツールとしてよくできており、自分の欠点を自覚し、それを補う意欲もあることのアピールにも使えると思ったためです。

取り敢えず就職はできたけど

条件悪かろうがとにかく就職して社会人経験と法務経験を積まなければ前に進まないということで、最初に内定出してくれた会社に就職しました。上記の戦略が奏功し、就職活動では書類選考落ちもなかったですし、そこまで苦労はしませんでした。ただ、後述するように、もうちょいマシな会社あっただろってのは今でも思います。

で、最初に就職した会社の条件が、月給195,000円(残業代込み)。賞与寸志、年間休日85日。そこからそこから6年ほど経って、転職等により今は人並みの給与になったから笑い話ですが、酷いなこれ。一応合格率3%の試験に合格して、大学も自分でいうのもなんですがそこそこの所卒業して就職した職場これだったら親が泣くぞ。

ちなみにこの職場では3年弱働きましたが、退職時の月給は197,500円(残業代込み)でした。月給20万円の壁は厚かった。

長くなったのでこの辺にして、続きは需要があれば書きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?