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かつて野に棲んだ詩鬼の残骸をここに記すという悪い趣味です。
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2022年1月の記事一覧

かつての詩120「思い出だらけ」

「思い出だらけ」

足りないものを足そうにも
前に進めない時もある
未来がないなら過去に
縋るしかないのだが
栄光も挫折も平等に見詰めていたら
もううんざりだ

いつか海の見える丘に登って
夕陽が海岸線の半分まで沈んだ瞬間を見てみたい
それをヘミングウェイと呼ぶことにしようと思ったが
日はまた昇ると言うのに
パパの哀しみもそれでしか言い表せないなんて
言葉という武器よ、さらばだ

今から高台に夕陽

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