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ぼくのPoetry gallery

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かつて野に棲んだ詩鬼の残骸をここに記すという悪い趣味です。
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2021年3月の記事一覧

かつての詩119「雫」

「雫」

一滴のしずく
車輪のように渦巻いて
静かな苦痛の連続を催す
泥を吐き
水を飲み
嘘を吐く

Masanao Kata©️ 2018
Anywhere Zero Publication©️ 2021

詩118「四行詩」

「四行詩」

眼差しは刃物の如く
詩箋がその詩に向けられて
一閃のもとに解釈される
閉じられた瞼は再び開く時を待つのだ

Masanao Kata©️ 2021
Anywhere Zero Publication©️ 2021