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ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season1 #1(概要、第1~2話)

アマゾンプライムにて『ヴォクス・マキナの伝説 / The Legend of Vox Machina』なるアニメが配信された。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09R6TRJZJ/

Kickstarterでのクラウドファンディングの際のプロモーション画像。

大人向けと割り切ったグロ&お下劣は人を選ぶが、別に鬱要素が強いという訳ではなく、その上洋物アニメ故のシンプルなキャラクターとグリグリ動く作画で引き込まれる。

一見するとただの新手のファンタジー作品かと思ってしまうが、実は少し裏がある。これ、TRPGのセッションを原作としている。

TRPGの原作がある!

原作は『Critical Role』。YouTubeチャンネル『Geek & Sundry』にて始まったこのシリーズは、アメリカのプロ声優が全力でTRPGをプレイするという耳が幸せな内容と、仲間内で楽しく遊ぶ雰囲気が人気を博し、今やチャンネルを独立するほどの一大コンテンツとなっており、現在では毎週米時間木曜夜のTwitchでの録画配信は文句なしのTwitch全体で人気ナンバーワン。

システムは主に元祖RPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の第5版(以下D&D5e)。第5版初期から現在まで配信が続いていることから、Crictial Roleの人気が海外のD&D人気、そしてD&D配信の人気を支えていると言っても過言ではない。

今回のアニメ化に関しても、レギュラー出演者全員が声優ということで、英語ではプレイヤーキャラは全員当時のプレイヤーが演じている他、GMも端役で度々登場している。

D&Dの未来はすぐそこにある

件のD&D5eだが、昨年10月に日本語版の対応終了が決定し、日本では存続の危機に立たされている。
D&Dは日本にとっても『ロードス島戦記』や『ファイナルファンタジー』を生み出した重要な作品だが、TRPG自体の人気と国産ファンタジーTRPGの出現によってほとんど忘れられてしまった。その上海外ではCritical Roleなどの存在もあり、日本は完全に取り残されてしまう。その結果がこれとなると、非常に心苦しい。

2022年夏に版元ウィザーズ・オブ・ザ・コースト日本支部による新展開が決定し、12月16日には基礎ルールブック等の再発売に加え、これまで未訳だったスターター系商品2種が登場。
コラボもあったTCG『マジック:ザ・ギャザリング』やテーブルゲーム系のイベントへの出展もあってか、発売を前に既に期待感は高まっており、ホビージャパン時代以上の盛り上がりが期待される。

本題:呪文やアイテムあれこれ

さて、元がTRPGという事で、キャラクターの能力や呪文の多くが実際にプレイされていたものが元になっている。
今回は第1〜2話時点での内容に絞って紹介していこう。

なお、第1〜2話の原作は配信が始まる以前にCritical Roleの一同がプレイしていた内容の一部(配信上でこれまでの出来事を説明する回が設けられた)を元に再構成したもので、この頃はD&D5eではなく『パスファインダー』の第1版を使用していたそうだ。そのため、演出上大幅な脚色がある(Kickstarter曰く「7レベル当時のセッション内容が原作」にも関わらずスキャンランがビグビーズ・ハンドを使用しているなど)とみられる。ご了承いただきたい。

なお自分自身Critical Roleを継続して見ている訳ではなく、詳細な情報はWiki(https://criticalrole.fandom.com/)や有志のデータ検証(https://www.critrolestats.com/)、海外ファンの会話などに頼っている。細かいミスなどの指摘があればTwitter(@mslabo102)までよろしくお願いします。

グロッグ

本名:グロッグ・ストロングジョー / Grog Strongjaw
種族:ゴライアス
クラス:バーバリアン(狂戦士の道)

5版ではサプリメント『ヴォーロのモンスター見聞録』に収録されているゴライアスは、巨人の遠い末裔で、一般的なヒューマンよりも頭一つ二つ高い7~8ft(約210~240cm)の身長と、石のような肌を持つ。

バーバリアンは己を獣であると認め、怒りに身を任せ戦う。特に「狂戦士の道」を選ぶバーバリアンは、激怒を超え、「狂乱」する。未開の地に育った部族の戦士というのがバーバリアンの典型だが、グロッグもまた部族の生まれである(優しさ故に追放されてはいるが)。

激怒

バーバリアンの怒りをデータとして体現するのが『激怒』の能力。筋力を用いる判定やダメージが強化され、物理攻撃のダメージを軽減する。

第2話のドラゴン戦で「俺の怒りを喰らえ!」(吹き替え版)の言葉と共に咆哮したのはまさにこれだろう。というのも、原文は「I would like to rage!」。能力の英名は「Rage」で、セッション中の「激怒を使用します」という宣言でもある。グロッグのプレイヤーがこれを宣言する様は、Critical Role第1キャンぺーンを聞いたファン、プレイヤー、そしてGMの耳に焼き付いていることだろう。

恐怖の存在

第1話冒頭の乱闘で見せた、いかにも何かしらの能力といったような咆哮は狂戦士の道の能力の一つ「恐怖の存在」だろう。威嚇し敵を恐怖させる様として、あのような表現が選ばれたのだろう。

ケイレス

本名:ケイレス / Keyleth(原典の英語では「キーレス」読みらしい)
種族:ハーフエルフ
クラス:ドルイド(月の円環)

ハーフエルフは文字通りヒューマンとエルフのハーフである。エルフが何かというのはこれを読んでいる諸兄なら特に説明は不要だろう。

エルフらしく、ケイレスは自然と心を通わせる術師「ドルイド」のクラスである。サブクラスは変身能力「自然の化身」の強化に特化した「月の円環」だが、第2話の時点では見せていない。

名前の訳が実際の読みと対応していない点についてだが、ルールブックに掲載されたエルフの女性名の例として「ケイレス/Keyleth」があったため、これを参考に訳したという説も考えられる。

グラスピング・ヴァイン

同じツタの呪文でも、第1話冒頭などで使用したツタの攻撃は本数の脚色こそあれど、「グラスピング・ヴァイン」だろう。ツタを絡みつかせることで敵を拘束、落ちそうになった味方を助けるなど、幅広い用途に使える。アニポケのつるのムチの便利さを思い出してもらえればわかりやすいだろう。

スピーク・ウィズ・プランツ

第1話で植物に話しかけてドラゴンの行方を知ろうとするケイレスだが、「スピーク・ウィズ・プランツ」を使用しているのだろう。植物に限定的な知覚能力と知性を与え、過去1日分の体験を聞き出すことができる。

コール・ライトニング

第1話、ドラゴンに向かって雷を降らせる呪文、これは「コール・ライトニング」だ。しかし、そこは電撃を操るブルー・ドラゴン、耐えきられてしまう。

ウォール・オヴ・ソーンズ

劇中では度々ツタのドームを作り出し身を守っていたが、これはD&D5eを漁ってもそれらしい物は見当たらなかった。アニメの演出上の脚色なのだろうか?

(2022/02/07追記、2022/12/13修正)
と思っていたが、見落としがあった。ウォール・オヴ・ソーンズという呪文は茨の壁を作り出すのだが、この壁の形状は直線形または円形にすることができるが、ドーム状とは書かれていない。
また、相手の行動に反応して身を守るような使い方もできない。映像的な脚色がかなり強いようだ。

ヒート・メタル

第2話で扉を開ける際、熱を送って鍵を溶かそうとするシーン。これもドルイドが使用できる呪文のひとつ「ヒート・メタル」である。文明の利器に良い思いをしない事の多いドルイドにとって、こういった呪文は鉄製品を扱う文明人への攻撃手段となる。

パーシー

本名:パーシヴァル・フレデリクスタイン・ヴォン・ミューセル・クロソウスキー・デ・ロロ3世
/ Percival Fredrickstein von Musel Klossowski de Rolo III
種族:ヒューマン
クラス:ファイター(ガンスリンガー)

パーシーはヒューマン ― すなわち、現実の我々と同じ人間である。クラスはファイター、バーバリアンとは異なり、鍛錬により戦いの技を修めた戦士である…という所まではいいのだが、サブクラス(バーバリアンの「狂戦士の道」、ドルイドの「月の円環」などの、クラスごとに選べる小分類)は、まさかの自作データ、「ガンスリンガー」である。もちろん公式のルールブックには載っていない。
(2022/02/17追記:パスファインダー第1版に同名のクラスが存在することが判明した。ネタ元とみて間違いない。)

(2022/02/20追記:データまるごと翻訳しました。お土産感覚で↓の記事からどうぞ。)

D&Dにおける銃器の扱い

D&Dのルールにおいて、銃器の扱いは世界観によるとされ、『ダンジョンマスターズ・ガイド』に選択ルールとして記載されている。Critical Roleの舞台となるエクサンドリアの世界では新鋭の兵器として一部の富裕層だけが使用できる高価な武器として設定されているようだ。
(2022/02/17修正)『ヴォクス・マキナの伝説』時点のエクサンドリアではパーシーらによって開発された全く新しい兵器である。

パイク

本名:パイク・トリックフット / Pike Trickfoot
種族:ディープ・ノーム
クラス:クレリック(戦の領域)

D&Dのノームはいくつか存在する小人系種族(9ft / 30cm余り)の中でも、好奇心旺盛な類である。そしてクレリックというのは、もちろん僧侶の事だが、D&Dをご存じないなら僧侶が比較的重めの鎧を着ることができるのは衝撃的かもしれない。これはノルマン征服(1066年のノルマンディー公ギヨーム2世によるイングランド王国の征服)に参加した司教「バイユーのオド」の逸話をモデルにしているのだという。

シールド・オヴ・フェイス

第1話の冒頭、酒場の乱闘シーンで使用した光の盾。おそらくこれは「シールド・オヴ・フェイス」の呪文だろう。
光輝く盾を出現させ、対象のAC(アーマー・クラス、防具や盾による防御や回避を反映した攻撃の判定の目標値)を上昇させる。

ブレス

第1話でパイクが村人から家に祝福するよう頼まれたものの、実際に呪文は使用していなかった。しかし、D&Dでは実際に祝福の呪文がある。それが「ブレス」だ。言ってしまえば一定時間ダイスの出目を増やす(=運が良くなる)呪文だが、この「運が良くなる」というのが意外に強力だ。

キュア・ウーンズ

僧侶といえば癒しの魔法、というのはD&Dでも違いはない。
第1話、戦闘で傷ついたグロッグを癒すシーンや、村で死にかけていた少年を救おうと、癒しの呪文を使おうとして失敗するシーン。パイクが対象に触れていることから、単体回復の呪文として、30ftの射程を持つ「ヒーリング・ワード」ではなく接触した相手を癒す「キュア・ウーンズ」を使用していることがわかる。

ディテクト・マジック

第2話の扉のシーンと部屋のシーンで2度使用している魔法感知能力はディテクト・マジックだろう。周辺の魔力を感知し、オーラとして見ることができる。呪文を使えるクラスならほぼ全種が使用できる、汎用的な呪文である。

なお、Wikiによればパイクは原作のセッションでは使用していないとの事。

マジック・ウェポン or ホーリィ・ウェポン

ドラゴン戦でヴェクスの矢に魔力を付与したが、これは「マジック・ウェポン」もしくは「ホーリィ・ウェポン」(『ザナサーの百科全書』所収)の呪文だろう。どちらも魔力を持たない武器に魔力を与え強化するものである。どちらも目標の武器に接触する必要があるが、これも演出上の都合だろう。

「マジック・ウェポン」は本来クレリックの呪文リストにはないが、戦の領域のクレリックは信仰領域(クレリックのサブクラス)毎の固定枠として使用できる。

スキャンラン

本名:スキャンラン・ショートホルト / Scanlan Shorthalt
種族:フォレスト・ノーム
クラス:バード(知の学派)

亜種族の違いこそあるが、スキャンランもパイクと同じくノームである。このバードは、日本語で言えば「吟遊詩人」にあたるBardだが、D&Dでは音楽やパフォーマンスによる魔力を操る魔法使いである。

ビグビーズ・ハンド

本編の様々な所で使われている、大きなエネルギーの手を作り出す呪文は「ビグビーズ・ハンド」以外疑いようがない(手を作り出す呪文は「メイジ・ハンド」もあるが、手のサイズが小さく攻撃もできない)。
これ一つで掴む、殴る、道をふさぐなど多様な行動をとれる、強力な呪文である。

ちなみに、これ自体は本来バードが修得できる呪文ではない。サブクラス「知の学派」の特徴「魔法の秘密追加」でバードの呪文リスト外から修得している。

原典のセッションではプレイヤーのサム・リーゲル氏が「ビグビーズ・ハンド!」と高らかに歌い上げる演出が印象的らしく、『ヴォクス・マキナの伝説』でも第2話の「スキャンランズ・ハンド!」として再現されている
(名前が変わっているのは「ビグビー」がD&D側の固有名詞で、ヴォクス・マキナの伝説自体はライセンス上別個として扱っているからだろう)。

メジャー・イメージ(スキャンラン)

スキャンランがおとりとして作り出した一行の分身、これは幻術呪文にいくつか候補があるが、原典のセッションで使用が確認されているのは「メジャー・イメージ」だ。20ft(≒6m)立方までのサイズの幻像を作り出すことができ、幻術と見破られない限り音、匂い、温度まで複製できるが、物理的触感だけは再現できない。

ヴァクス

本名:ヴァクシルダン / Vax’ildan
種族:ハーフエルフ
クラス:ローグ(アサシン)

またしてもハーフエルフである。クラスの「ローグ」は日本語で言えば「ならず者」「はぐれ者」などの意味を持ち、サブクラスにシーフ(盗賊)、アサシン(暗殺者)などを持つ。汚いなさすが忍者きたない

ブリンクバック・ベルト

ヴァクスが何度かダガーを投げた後手元に戻ってくる描写があるが、原典Wikiによればこれはオリジナルのアイテム「ブリンクバック・ベルト」の能力だそうだ。

ブリンクバック・ベルト
(Blinkback Belt / 瞬間回収のベルト)
その他の魔法のアイテム、アンコモン
価格:3,150gp
この頑丈な革のベルトには複数の穴や小さな鞘がある。着用者が投げた投擲の特性を持つ武器は、攻撃した直後にこのベルトに瞬間移動して帰ってくる。

ヴァクスのキャラクターシート(https://twitter.com/VoiceOfOBrien/status/724751376283144192)より、私訳

(シート上ではどのマジックアイテムにも価格が設定されているが、通常のルールでは基本的にマジックアイテムに明確な価格は設定されていない。舞台となるエクサンドリアの世界観を鑑みたGMの裁量だろう。
(2022/12/13追記:『パスファインダー』第1版のルールにはマジックアイテム個別に価格があり、その名残だろう。)

技能:手先の早業

盗賊系らしく度々こっそり物を盗んだり、手品をするシーンがあるが、「手先の早業」の技能判定はこういった技術を反映している。

解錠

第2話の扉のシーンで、ヴァクスが鍵の閉まった扉を魔法もなしに開けてみせた。ローグのクラスとして盗賊道具への習熟が得られるが、その中には鍵開け道具が含まれている。そういった知識と技術を使えばつまようじで鍵を開けることもできるのかもしれない。個人的には怪しい気もする。

急所攻撃

ヴァクスは戦闘の中で度々味方が作った隙を付いて攻撃しているが、これはローグの主力となる能力「急所攻撃」の表現だろう。味方が敵の隣にいる、敵が倒れている、敵が掴まれているなどの要所でダメージが増加する能力だ。

ヴェクス

本名:ヴェクサーリア / Vex’ahlia
種族:ハーフエルフ
クラス:レンジャー(ビースト・マスター)

ヴァクスと双子のヴェクスは、文明と自然の境界を守る戦士「レンジャー」のクラスである。この手の狩人系キャラのイメージに違わず、ヴェクスは弓を選んでいるが、D&Dにおいては二刀流も代表的である。多少の呪文を使用することもできるが、第2話までの時点では使用していない。

レンジャーの相棒

レンジャーのサブクラス「ビースト・マスター」の最大の特徴は動物の相棒を持ち、命令できることである。ヴェクスの場合は小熊のトリンケットだ。

得意な敵 / 野生の感知力??

ドラゴンが近くにいる時に突き刺すような感覚がヴェクスを襲う描写があったが、もしかしたら、もしかしたらレンジャーの「得意な敵」能力をモデルにしているのかもしれない。
これは特定の系統の生物(ドラゴン、野獣、悪魔系など)に関する知識や経験として、その系統の敵の追跡に有利になったり、言語を学ぶことができるというものである。
内容も性質も全然違うのだが、特定のタイプの生物に反応するという一点で共通していた。ストーリー展開のためにそのままでは表現しづらい能力を脚色したのかもしれない。

(2022/02/23追記)レンジャーにはもう一つ「野生の感知力」という能力があり、意識を集中し、周辺に超常的生物(ドラゴン、悪魔系のほかにアンデッドや妖精系なども含まれる)がいるかどうかを感知できるというものである。アクティブではなくパッシブな効果として表現されている上、ドラゴン以外は感知できないが、「得意な敵」と組み合わせて脚色したのかもしれない。

自然探検家

第1話のドラゴンを追う場面、ここでレンジャーの「自然探検家」の特徴が活きている。キャラクター作成時や一定レベルで得意な地形を選び、選んだ地形での長時間の移動や捜索などに有利になる。

その他

テレポーテーション・サークル

第2話の屋敷内にて、一行は洞窟にテレポートする秘密の入り口を見つけた。これだけならだいたいよくある話だが、D&Dでは「テレポーテーション・サークル」の呪文で、高レベルのプレイヤーが自力でセットすることもできる。

ブルー・ドラゴン

第1~2話で主な敵となったのがブルー・ドラゴン。

D&Dの主要なドラゴンとして、悪のクロマティック・ドラゴン(色彩竜)と善のメタリック・ドラゴン(金属竜)の二つが存在するが、ブルー・ドラゴンはクロマティック・ドラゴンに分類される。

クロマティック・ドラゴンとメタリック・ドラゴンはそれぞれ5種類ずついるが、第2話のカーペットに描かれた5色のドラゴンの模様は色彩竜の5色―赤、青、緑、白、黒―になっている。

クロマティック・ドラゴンは各色によって異なる種類のブレスを持ち、ブルー・ドラゴンのそれは電撃である。そして、ケイレスのコール・ライトニングが効かなかったのも原作通り。自身の吐くブレスと同じ系統のダメージには完全無効の耐性があり、TRPGのデータに換算すると一切ダメージは通っていないことになる。

D&Dではドラゴンのブレスはいずれも放射状だが、『ヴォクス・マキナの伝説』でレーザーを薙ぎ払うように表現されていたのは単にアニメとしての表現だろう(もし読者にGMがいるなら、もちろん実際のセッションの際にそのように改変するのも乙な物だろう)。
(2022/02/13追記)D&Dでも直線状でした。再現度めちゃ高かったです。申し訳ありません。

終わりに:D&Dはいいぞ

いかがだっただろうか(俺はまとめブログかよ)。D&Dといえば日本人は「古いアーケードゲーム」とか「BASTARDとかいう漫画を訴えた奴」などといった昔の事ばかり連想するが、D&Dは決して古いゲームではない。バリバリの現役だ。そしてそれを牽引するCritical Roleが、こうしてアニメという形で、しかも日本語吹き替え付きで日本人の目に留まるなどとは自分も思いもしなかった。だからこそ、私はこういった記事を書いて、少しでも日本でD&Dを盛り上げて、忘れられないようにするべく、この機会に乗じさせてもらった。

ここで気になったあなたは、まずは無料のお試し版「ベーシック・ルール」などで始めてみるのがいいだろう。
載っているクラスはファイター、ウィザード(魔法を学問とする魔法使い)、クレリック、ローグのファンタジーRPGの基礎とも言うべき4職とそれぞれにサブクラス1つずつ、種族はヒューマン、エルフ、ドワーフ、ハーフリング(ホビットのパチモン)の4種だけだが、基本的なルールは一通り揃っていて最高の20レベルの分まで十分遊べる。

ちなみに、D&Dの存在とその影響は、決して日本にとって対岸の火事ではない。その真実を知りたければ、↓の記事にも目を通して欲しい。

これを機に、D&Dの事を覚えて頂けたなら幸いである。

(2022/02/12追記:次の記事もできました。)

追記・修正記録:
2023/01/29 Season1であることを明記
2023/01/26 ケイレスの名前について追記
2022/12/13 全体の大幅な追記・修正
2022/02/24 Sadknight様(https://www.youtube.com/channel/UCZokfxhzRTumgVraENBB5gg)の情報を基に全記事大幅改定、オリジナルマジックアイテムのデータを追加
2022/02/23 第12話でヴァクスのフルネームの読みが判明したため修正、Kickstarterで原作エピソードの情報があったため追記、その他能力の追記(感謝:Nerd Immersion様 https://www.youtube.com/watch?v=JQDVbd3SRcI
2022/02/20 第9話でパーシーのフルネームの読みが判明したため修正、パーシーのオリジナルサブクラスの情報を追記
2022/02/17 ガンスリンガーおよびエクサンドリアにおける銃器の情報を追記・修正、署名の件を追記
2022/02/13 ブルー・ドラゴンのブレス形状の情報を訂正、ケイレスのスピーク・ウィズ・プランツを追記
2022/02/12 ヴェクスの能力名の誤記を訂正、原作との関連性に関して追記、ベーシックルールの紹介を追記、#2へのリンク追加
2022/02/08 ヴェクスのドラゴン感知のネタ元と思しき要素を追記
2022/02/07 第1~2話の原作にあたる部分のレベルと話数の誤記を訂正、ケイレスの謎の蔦のドームが実際に存在したため追記、その他呪文の見落としとブルー・ドラゴンの耐性を追記

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