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隠居学?

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加藤秀俊先生の真似をして、雑学的な散文をものしてやろうという魂胆です。
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記事一覧

谷保天満宮(東京都国立市の縄文神社?)

谷保天満宮の由来  東京の天神さま(菅原道真公をお祀りした神社)で有名なのは、湯島天満…

二宮神社(東京都あきる野市の縄文神社)

 武藤郁子さんという方が「縄文神社」という著書を世に出されている。知る限り、首都圏篇と関…

門前蕎麦の由来

 東京は府中市の大國魂神社の近くに府中砂場という蕎麦屋さんがある。先日、所用で府中に出か…

私を構成する音楽3選(民俗学的回想)

 菊地暁氏の「民俗学入門」(岩波新書)にある、この学問においては「私(たち)が資料である…

私を構成するマンガ3選(民俗学的回想)

 菊地暁氏の「民俗学入門」(岩波新書)には、この学問においては「私(たち)が資料である」…

食べ物のブーム

 柳田國男の「明治大正史 世相篇」という書物には、われわれにとっては昔の時代の風俗や世相…

横浜家系ラーメンのあれこれ

家系ラーメンとは  先に、二郎系ラーメンについて思うところを書いたので、こんどは横浜家系ラーメン(略して家系)について書きたい。このラーメンは神奈川県横浜市が発祥で、もとはといえばトラックの運転手をしていた吉村実さんが、九州で食べた豚骨ラーメンを東京ラーメン風にアレンジすると、新たに美味しいラーメンが生まれるはずだ、と考えて1974年に吉村家を開業したことから 始まった。  考案されたラーメンはガテン系のお客さんを中心に好評で、吉村さん自身が後に本牧家を開店した。そして、そ

デフレと二郎系ラーメン

 一年前の今頃、横浜家系ラーメンの大和家が二郎系ラーメンの田田(だだ)と提携して、二郎系…

通勤という時間

働き方改革と通勤時間  洋の東西を問わず、農業や手工業は元々は家族単位で行われていた。産…

既知のものになぞらえて名前をつけること

あやかり鯛  先日、なじみの店で酒と肴を楽しんだ時に、「こしょう鯛」なる魚が入ったという…

青梅散策

1.住吉神社から中世の青梅を垣間見る  青梅に出かけたのは新型コロナでまん延防止措置が発令…

広東麺考

1.広東麺が食べたくて  なぜか無性に広東麺が食べたくて、この2〜3週間、町の中華料理店で…

鰊(ニシン)で一杯

1.数の子  馴染みにしている居酒屋さんがあって、いい魚が入ると教えてもらう。その日は生の…

酒場と酒宴の起源

お酒の起源  酒を飲み始めたのは大学生になってからのことだが、飲んでみてなるほど親父が好きなわけだと得心がいった。ほろ酔い気分になれば、憂き世の苦労もしばし忘れられるし、美味いアテがあれば言うことはない。  私の場合は、東北の酒どころである会津地方で都合12年ほど、仕事をしながら生活することになったので、じっくり日本酒とつきあうことができた。写真の玄宰(げんさい)という酒は会津の末廣酒造が造っている大吟醸酒であり、新酒鑑評会でも高く評価されている。  酒は世界各地で造られ愛