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詩・小説・文学

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記事一覧

2024年6月14日 / 勁草書房

知らなかった、勁草書房は大和(だいわ)の完全子会社なのね。以下は、勁草書房創業の解説:

「勁草」(けいそう)という名前の由来がとてもいいですね。

あと、旧制の金沢医科大学は(新制)金沢大学医学部・薬学部の前身で、今ある新制・私立の金沢医科大学とは無関係である。

うーんそれも知らなかった、小説とかで読んだことあったっけ?少なくとも、井上靖(旧制四高(現在の金沢大学理学部)出身)でそんな小説はな

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2024年6月2日 / 山に関する季語

山に関する春夏秋冬の季語が

春 … 山笑う

夏 … 山滴(したた)る

秋 … 山粧(よそお)う

冬 … 山眠る

であるのは聞いたことがあった。

しかし、これらはもともとは郭煕(かく き)の山水訓に基づいているという。

山水訓にある言葉は以下のとおり:

これは知らなかったので、note にしておきたい。

参考:

2024年6月1日 / 五木寛之の妻の父

五木寛之の妻は五木玲子:

五木玲子(旧姓は岡)の父は、岡良一:

岡良一は、保守王国石川(森喜朗の地盤)で有名な、リベラルの大物だった。もう亡くなっているけど。

上記 Wikipedia に書いているけど、岡は泉鏡花文学賞を創設し、五木寛之はその選考委員を務めている。

以上、自分の記録のため、note にしておきます。

"Grow old along with me! The best is yet to be, the last of life, for which the first was made" --"Rabbi Ben Ezra" by Robert Browning

2020年12月19日 / 少年の日

佐藤春夫については書いたことなかったかな? まだまだ書いてないことはいろいろある。

佐藤春夫の詩でときどき思い出すものに、「少年の日」というものがある。

君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ。
       「少年の日」(一部抜粋)

いい詩だなと思う反面、感傷的にすぎるとも思う。まあ少年の日とはそんなものかもしれない。

今から思えば、赤面するよ

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2020年10月19日 / ピュア

リンクは貼らないけど、ピュアという言葉を連呼する記事を見て、複雑な気分になった。

はっきり言うと、ピュアって言葉が好きじゃないんだよね。純粋って言葉が好きじゃない。不純で結構というか。

だから、純文学という言葉も好きじゃない。

まあ嫌いな理由を説明するなんて不毛な行為なので、これ以上説明はしない。

純粋という言葉で好きなのは、量子力学の純粋状態(pure (quantum) states)

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2020年6月1日 / 花火

花火のニュースを見て、井上靖の詩を思い出した:

若いころはどうにかして黄色の菊の大輪(たいりん)を夜空に打揚げんものと、寝食を忘れたものです。漆黒の闇の中に一瞬ぱあっと明るく開いて消える黄菊の幻影を、いくど夢に見て床の上に跳び起きたことでしょう。しかし、結局、花火で黄いろい色は出せませんでしたよ。
―― 老花火師は火薬で荒れた手を膝の上において、痣(あざ)のある顔をうつむけて、こう言葉少く語った

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2020年5月29日 / 報われないことに一生を賭ける

以下の記事に感動した:

「ほとんどのがんの基礎研究者は、新薬を一生で一つも作れない」と記事にあるが、実際にそうなのだろう。漫画「フラジャイル」の67話にも、「新薬は一生にひとつ作れば天才と言われる世界」とあった。

それでも、研究者は、新薬を一生で一つも作れないだろうと分かっていても、こつこつと研究を続けていく。それを聞くと、私は震えるほどに感動するし、本当に頭が下がるような思いがする。私自身も

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2020年5月23日 / Kiss Me Quick

忘れないうちに note にしておこう。

あるブログを読んで思ったんだけど、Kiss Me Quick といえば、エルビス・プレスリーでしょー:

Elvis Presley - Kiss me quick - YouTube

Wikipedia のエントリは以下:

私の父親がファンだったので、エルビス・プレスリーは多少知っている。

話を元に戻すと、Brunfelsia latifolia

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2020年5月4日 / 芸術は滅びない

最近のコロナ禍のせいで演劇興行が苦境に陥っている、国からの支援がないと演劇が滅びてしまう、といった主張があるようだ。

こういった主張を見かけると、いつも芥川龍之介「侏儒の言葉」の以下の言葉を思い出す:

民衆
シェイクスピアも、ゲーテも、李太白も、近松門左衛門も滅びるであろう。しかし芸術は民衆の中に必ず種子を残している。わたしは大正十二年に「たとい玉は砕けても、瓦は砕けない」ということを書いた。

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2019年11月8日 / 事務手続きが面倒くさい

やりたいことは山のようにあるのに、仕事やプライベートで必要になる諸般の事務手続きが、死ぬほど面倒くさい。面倒くさい面倒くさい面倒くさい、めんどくさーい!!!! もう、どうにかならないものかなあ。

手続きだけじゃなく、本当は家事だって面倒くさい。でも、それを言うと、人間も辞めたら?と言われそうなので、我慢している。

事務手続きとか家事とか、それこそが人生なんだよな、と頭では分かってるつもりです。

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2019年11月2日 / 忘れな草

10月31日に、以下のようなブログを書きました:

ブログを書くと、やっぱりあれもこれも書いておきたかったというのはあります。それをずらずら書いておくと、ブログとしては長すぎるので、泣く泣く削除してるんですね。しかし、全部書いておくのは大抵は単なる自己満足に過ぎなくて、削除したほうがいい結果になります。

と言いつつ、やっぱり未練は残ります。そこで落ち穂拾いというか、いつものブログ補遺です。こうい

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2019年10月5日 / 情報の信頼性とバルザック

こういうツイートがあった:

Wikipedia に限らず、ネットでは真偽不明の情報があふれていて、信用ができない。

かといって、本ならば信頼できるかというと、必ずしもそうではない。ちょうど今日、こんな記事があった:

それでも、一般論として、ネットよりは書籍のほうが、(著者や出版社にもよるが)信頼性は高いけれども。

それで思い出したのだが、以前、バルザックの言葉について、ちょっと調べたことが

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2019年8月30日 / みんな頑張って生きている

先日以下のような記事があり、本題とはちょっと違う感想を持った。

上記小説の元ネタとなったのは「天空の絵描きたち」という小説らしいのだが、書籍化されてないのにもかかわらず、選考委員たちはそれを入手して読んで、古市の候補作を批判している。ネットを見るとひどいことを言ってる人もいるのだけれど、それでも、選考委員は彼らなりに真摯に文学に対峙しているのだと思った。

で、本題とは違う感想というのは、つまり

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