Know what you want in life. (人生において自分が1番欲しいものを知ろうという話。)

先日前職の同期と1年以上ぶりに会いました。私の5歳下の女の子で、かなりお金とかステータスに執着のある子です。海外で暮らしたことは一度もないのですが、英語を喋る人としか付き合わない子なので、英語は普通に喋れます。そして一見おとなしくてかわいい感じに見えますが、かなりガツガツしている野心家だと思います。私はそこまでお金に執着があるタイプではなく(もちろんお金は大切ですが。。)、彼女からしたら、恋愛面でもダメ男を好きになった事もあるし、そもそも性格が彼女と全然違うため、一緒に働いている時も、「○○ちゃん(私)って純粋だよねーあははー」みたいによく言われていました。

私は東京に引っ越して来てから3年ちょっと経ちました。前職の仕事を始めた頃は10年居たアメリカから戻ってきたばかりで、日本で初めての社会人だったため、敬語もろくに話せず、英語と日本語をミックスで話さないとよく言葉に詰まったりしているレベルでした。今の職場は外資ではありますが平均年齢が高くカタカナ英語を話す日本人のおじさんおばさんが多いため、全てきれいな日本語で話さないと通じないし、性格も若くてエネルギッシュで明るくて早口でペースの速い感じでは社風に合わないため、この仕事を始めてから相当日本人ぽくなりました。

そんな中で久しぶりに会った同期のみなみちゃん(仮名)。昔も色んな意味でちょっとすごい子だなって思ってましたが、私が日本人化したせいか、更に性格がきつくなっている気がしてしまいました。私とみなみちゃんがまだ前職に居た頃、彼女から3,4年付き合っている20歳年上のアメリカ人の彼氏がいて浮気しまくっているみたいなこと(しかもいくつかは公認らしい。。)は聞いていました。それだけでも結構衝撃なのですが、ある日、彼女は「彼が転職して収入がかなり増えたから別れられなくなっちゃったー。」と普通に笑いながら言っていました。(笑)その当時から一緒に住んでいて家賃などは全て払ってもらっていると言っていたので、自分のお給料は全て自分のお小遣いと貯金に使えるって事で、すごい子だなぁと思っていましたが、今回会ったら更にレベルアップしてました。

今、彼女は私が前職を辞めた4ヶ月後に辞めたけれど既に2回転職していて、私の今のお給料の2倍近く稼いでいます。しかも、20歳年上の彼はどこかの会社のCEOになったらしく、彼の会社が家賃を払ってくれる140平米のマンションに一緒に住んでいるらしいです。しかも都内のど真ん中のタワマンです。彼と付き合ってる間は家賃も払ってないし、みなみちゃんの性格からして色々もらっていそうだし、冗談抜きで貯金億いってそうって思いました。(笑)あと、会ったときに聞いた話で、電車に乗らなくなった(全部タクシー)ので、久しぶりに地下鉄行ったら電車の乗り方わからなくなったって言ってました。(笑)

そして、今はその彼とは5年一緒に居るのですが、その彼はみなみちゃんの事が大好きで、でもみなみちゃんは彼をお金としてしか見ていないため、今会ってる別の人がいるみたいで、しかもその人は55歳らしいです。みなみちゃん、27歳ですよ。(笑)しかも、その55歳は妻子持ちのヨーロッパ人で相当お金持ちみたいです。もう怖いとしか言えない。。

みなみちゃんは甘え上手だし、言い方は悪いかもですが、かなりあざとい子だと思うので、なんか恐ろしくなってきました。

で、会った後、家に帰ってきて、ちょっと考えたんですよね。もちろん彼女の暮らしは優雅で、お金もステータスもあって、お金もちの彼もいて、はたからみたらキラキラした人生をおくっているかも知れないけれど、もしそれが私だったら幸せかなぁって疑問に思ったんです。もちろんそれが自分の欲しいもので、それによって1番の幸せを感じる人も居ると思います。現に彼女はそうであるんだと思います。話していたときに5歳も年上の私の年収を聞いてちょっと下に見ていた感じもしたし、どこかしらかわいそうと思われたというか若干バカにされた感じもしましたが、私が1番欲しいものってお金とかステータスではないんですよね。(まぁ私も決して収入低いわけではないし、野心がないわけでもないし、お金はあるに越した事はないですが。。)

私が人生において1番欲しいものって、「心の豊かさ」だと思います。心が豊かになるためには、もちろんお金もステータスもある程度必要です。旅行したりおいしいものを食べたり。何をするにもお金はかかりますからね。でも、私は何かする時に周りに大好きな家族や近い友達や愛するパートナーが居て欲しいって思います。そういう信頼できる近い関係の人達が周りに居なければ、いくらお金があっても幸せを感じることは、私にはできません。私が幸せを感じる時ってそれを心から共有できる相手が居て初めて成り立つからだと思います。

もし私がみなみちゃんの立場だったら、お金としか見れない彼と一緒にいて、お金があるから別れられなくて、しかも毎日プロポーズのような事をされるらしく、私だったらストレスだし、幸せって思えない気がします。その関係に健全な「愛」がないし、その関係の先に一体何があるんだろうって思ってしまいました。有り余るほどのお金があっても、愛する人や家族や友達のために何か良い物を買ってあげようとか、一緒に楽しいことをするために使おうとか、そういう目的がなければ、お金はただの紙切れで、その紙切れがいくらたくさんあっても喜びを感じられるかと聞かれたら、私には感じられない気がします。もちろん彼女にとっての幸せは私にとっての幸せと違うのだろうから、彼女がこれで幸せなら何も言いませんが、その生活というかその人生って「人間らしさ」とか、「感情」とか、「愛情」とか、つまり私が人生において1番欲しいものである「心」の豊かさが一切ないから違和感を感じるし、その生活に憧れるって思わないのかなって結論に至りました。

私は来年の抱負は転職と引っ越しと決めているため、もちろん転職先では今より良い収入のところに行くつもりですが、先日のみなみちゃんの話を聞いて、私は彼女ほどのステータスやお金はなくても十分幸せになれるかなぁって思いました。現に今も幸せですし。人の数だけ、色んな性格があって、色んな人生がありますよね。

みなさんにとっての「人生で1番欲しいもの」ってなんですか?自分がどういうときに1番「幸せ」と感じるかって人それぞれ違うので、今回みなみちゃんと久しぶりに会って、違う人の人生観も勉強になったし、改めて自分が欲しいものを考えるきっかけになったので良かったです。私は、地味かも知れないけれど、常に「心の豊かさ」を目指して、幸せで居続ける人生を静かに歩んでいこうと思います。

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