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さよなら、大好き

こんにちは。久しぶりの投稿です。

私、本日、ひとつの恋を終わらせました。というか、かっこよく言いましたが、まぁ終わりました。(笑)

こんなこと言ったら多分反感を買うのでしょうが、実は私には2年半付き合っている彼のアダム(仮名)がいながら、好きな人がいました。アダムは外国人で、観光客で日本に来ている時に私と出会い、そして本当は2週間ほどの滞在予定だった日本に2ヶ月居る事となり、その間に次の転職先だった仕事を蹴って、日本で転職活動をし、今の仕事に就き、私のために日本へ引っ越してきました。それを言うと、みんなに「映画みたいな話!」とか「素敵!」みたいに言ってもらい恐縮ですが、現実はそんな甘いものではなく、アダムは日本語が話せないので、色んな手続きや引っ越しのお手伝いなど、色々大変でした。そして現在も日本語を話せないので今もそれは同じ状況です。そこは特に問題ではないんですけどね。。あと、ちょっとオレ様気質のある人で、全然悪い人ではないんですが、究極のマイペース、悪く言えば結構人を振り回すタイプですね。でも、好きなんですよね。大好きなんです。

で、そのアダムとはなんだかんだ2年半以上付き合っていて、もうすぐ3年になります。しかし、去年の1月、事件が起きました。私は年末年始は地方の実家に帰ります。アダムは東京が好きなのでいつも残ります。2019年の年末、その当時は1年半付き合った状態で、私はそろそろ将来の話をしたいと思い、アダムに「将来結婚とか子供とか、どういう風に考えてるの?」と切り出しました。彼は、「じゃぁその話は○○(私)が年明けて実家から帰ってきてから話そう。」と言ってきました。ちょっと嫌な予感はしました。それでも実家は大好きなので、甥っ子もいるし、家族と楽しい時間を過ごしました。

年が明け、東京に戻ってきた私は、アダムと会い、将来の話をしました。すると、アダムの口から思いもよらない言葉が出てきました。「将来の事だけど、僕は白人で、今世界中で白人迫害が進んでいる事実があり、多文化主義と主張しては白人を差別する事が増えてきているよね。白人であるだけで悪者扱いのような。白人は急激なスピードで人口が減ってきている。だから僕は白人の人口を守ることで、ヨーロッパの文化や歴史を守らなきゃいけない使命がある気がしている。だから、子供は100パーセント白人の子を持った方が良い気がしている。」

自分たちの将来とか子供とかに関わらず、この話題は私達は何回か話したことがあって、私も賛成する部分はあります。例えば、私は日本人で、発展途上国からの出稼ぎなどの移民をどんどん受け入れるような移民政策は賛成できないし、日本は大多数が日本人の国であるべきだと考えています。そうでなければ、この大好きな日本の文化や、歴史や、秩序が保たれなくなってしまうのは、事実だと思います。それと同じように、アダムもヨーロッパの白人文化を守りたいと思うのは当然で、他から入ってくる有色人種の権利ばかりが主張され、ある特定の有色人種であるって言うだけで人々が同情し、本来白人の国が連なるヨーロッパでさえ、他から入ってきた有色人種ばかりが守られるような体制や環境になってしまうのは、行き過ぎだし、間違いだと感じます。そして白人が白人の国で自分たちの権利を主張しようとするだけで「人種差別だ!」と責められる風潮もちょっと行き過ぎだと感じます。まぁ何事も行き過ぎは良くないと思います。有色人種に対する人種差別の歴史も良くないし、かといって差別自体が減り法律などで人種に差が無くなってきているこの時代に、ある特定の人種だけが未だに何でもかんでも「差別だ!」と主張ばかりしその人種ばかりが守られたり特別扱いされるのも良くないし。

そういった背景は賛成できるのですが、今まで付き合ってきた私に子供の事に関してそういった発言をしてきたのはやはりショックで、でも、本人はその「使命」のようなものと、私を愛しているということは別のこととして捉えているようで、しかもアダムの中ではその矛盾する2つの気持ちをどうしていいか分からない状態で私に伝えてしまったようでした。

それでも私は血は変えられないわけで、私は日本人で、それを言われた事はショックで傷つきました。ただ、彼とは何回もそういった話はしていたため言わんとすることは理解できました。問題は、これからどうするかという話し合いです。

この話し合いは長期にわたり続きました。結局決着がついたのは2020年9月頃だと思います。

2020年の年が明けてから、1月、2月、3月と時は過ぎて行き、将来についての話がたまーに出てはその度にちょっと険悪なムードになりました。何だか、お互い心の中に秘めている気持ちを隠しながらごまかしながら生きているようだったり、でもそれでも将来の話をしていない普段は楽しい時間もあったり。

季節が変わり、夏になりました。またその話題が久しぶりに出た7月末。気まずい雰囲気になりました。8月は2回しか会わず、しかも2回とも別れ話のような感じでした。私はきっとこのまま別れるんだろうと思っていました。その頃、8月末にたまたま友達に誘われ占いに行ってきたのですが、占い師さんからは「アダムさんは9月から心の安定期に入ります。」と言われました。(妊婦さんみたいな言い方。。笑)それが当たったのか、結論アダムは、私の事を愛しているし、やはり別れられないという決断をし、今でも付き合っています。

さて、前置きが長くなりましたが(この結構大きい話が前置きですみません。。笑)、ここから話が始まります。

アダムと8月に別れそうになっていた頃、私は次へ進むための準備をしていました。悪い女です。認めます。でも、好きだから付き合うとかもうそう言うこと言ってる年齢でもありません。時間もないし。何も考えずに付き合えた20代前半に戻れたらそんな楽な事はありませんが、まぁそんなに戻りたくないって思ってる自分もいます。(どうでもいい。。笑)

で、その準備というのが、マッチングアプリをダウンロードしてしまいました。次は日本人も視野に入れようと思っていました。同じ文化で生まれ育っているし、日本人は優しい人も多いし。そして話し始めた彼がごま麦茶くん(仮名)です。ごま麦茶くんは、4歳年上で、たまたま同じ業界に勤務する人です。2週間くらいはラインで話していて、そしてご飯に行こうとなりました。待ち合わせの日、何度もドタキャンしようか悩みました。緊張したし、罪悪感もあり、それでもごま麦茶くんから「楽しみにしているね。」と言われ、行ってしまいました。

レストランは、私の最寄り駅にある沖縄料理屋さんでした。話が弾み、楽しすぎてあっという間に何時間も過ぎていました。(もちろん家の場所は言っていません。。笑)帰り際、駅まで見送ると、何度も振り返ってくれて、すぐにラインが来ました。「楽しかった。ありがとう。本当はもっと一緒に居たかったけど今日はこれくらいにするね。」

あまり日本人男性慣れしていない私は(10年アメリカに居て恋愛絶頂期?の20代はほぼ向こうだったので。)、結構すぐにこんなにはっきり意思表示するんだと思って、ちょっとびっくりしながらも嬉しかったのを覚えています。2回目のデートの後、数日間結構頻繁にラインでやり取りをしていて、その時に彼が、ふと、「じゃぁ彼女になってもらおうかなぁ」と言ってきました。私は「えー早くない?笑 じゃぁ考えておくね!」なんて言ったと思います。そして、週1か週2のペースでデートが続き、まぁ何回目かでそういう関係にもなりました。

その頃、9月にもなり、占い師さんの予言通り、アダムとの関係は少しずつ安定してきました。そして罪悪感が徐々に重くなっていきました。それでもアダムに傷つけられた気持ちは頭の片隅に残っており、それでも彼の事は愛している。その間、ごま麦茶くんへの気持ちもどんどん大きくなり、同時に2人の人を好きになるという訳の分からない、自分でも説明のできない、理解のできない気持ちと格闘していくことになります。

なぜだかは分かりません。ごま麦茶くんは、私からすると今まで出会った人の中でもトップに位置するくらいの魅力のある人だと思います。カリスマ性があり、私の全てを受け入れてくれるような包容力もあり、私はありのままで居られて、私の言うこと全てを笑ってくれるし、彼の言うことも面白いし、馬が合う人です。毎回会った後1人家に帰ってくると、愛おしくて自然に涙が出てきました。(情緒不安定か笑)何か安堵感というか安心感というか、心が癒やされるような、不思議な魅力のある人だと思います。

しかし、ごま麦茶くんとは、段々会える頻度が減っていきます。彼は、実は普通に働きながら、PhDを取るために2020年の春頃から大学へ通っています。今36歳で、40歳までに4年かけて資格を取ろうとしているようです。そのため週7日大学の研究室に朝から晩までこもり、仕事をリモートでしつつ、大学の論文を書いたり研究したりしています。そのため相当忙しく、恐らく無理して私に会ってくれていました。

ごま麦茶くんとのデートが10回以上続いた11月頃、私は彼に「今私達ってどうなの?なんかよく分からない。」と切り出します。すると、「ちゃんと付き合いたいけど、自分が忙しいから、待たせるわけにはいかないってかんじ。」と言われました。その夜、本当は激務で忙しいのにも関わらず、私がこんなことを急に言ったから心配になって遅くに少しだけ会いに来てくれました。

しかし、11月初めに会ったのを最後に、ラインで週1くらいで連絡はしていましたが、大学に加え、仕事も忙しい時期に入り、全然会えなくなりました。

私はまた年末年始を実家で過ごしました。実家に帰っている間もごま麦茶くんとラインのやり取りはしていました。ごま麦茶くんは、実家が少し遠いため、そしてコロナの事や、大学の資格の事もあるため、年末年始は帰らなかったようです。毎日研究室に行っていた年末年始、仕事がお休みの分少し余裕もあったみたいで、私と会いたそうな感じはしました。でも私が実家に帰っていたため、会えませんでした。

そして年が明け、2021年、私はまた東京に戻ってきました。そこから仕事も始まり、また忙しくなったのでしょう。1月は会う事もなく最後に会った11月初めから3ヶ月が経った2月初め、ごま麦茶くんは、「○○(私)と会いたいとは思ってる。でも忙しくて。時間作るからちょっと待ってて。」と言ってきました。私はもうしばらく会っていないし、きっともう会う事はないんだろうと思い、アダム一筋で行こうと心に決めていた頃です。たわいもない話はラインで週1か10日に1回くらいでしていましたが、会っていない事が当たり前になっていたため、こんな連絡が来て、少し驚きました。同時に、忘れようとしていたごま麦茶くんの事を好きだったあの気持ちが蘇ってきて涙が出てきました。

そして、先日彼に3ヶ月ぶりに会いました。話は止まらず、ずっと2人で笑っていました。楽しくて、安心感があって、あっという間に時間は過ぎました。帰ってきたとき、やっぱりごま麦茶くんの事が好きなんだって確信しました。なんか分からないけど、彼と結婚したいとまで思いました。でも、忙しい現状は変わらず、彼にはあと4年この生活が続くという壁が目の前にあります。

同時に2人を好きという気持ちがずっと理解できないまま、そしてもう忘れようとしていたごま麦茶くんに3ヶ月ぶりに会ってしまい、色々考えました。ごま麦茶くんの事を考えると、何故かいつも涙が出てきます。何だか包み込まれたような安心感があります。友達に相談すると、それはアダムから言われた2020年1月の将来についての発言が実はずっと心の傷として残っていて、私が思っている以上に私の心は傷ついていて、多分ごま麦茶くんはアダムが持っていない物を持っていて、その傷ついた私の心を浄化してくれているんじゃない?だから涙が出るんじゃない?と言ってくれました。私もそれが答えだと思います。とてもしっくりきました。

それでも、やっぱり道徳的にも悪いことをしているのは私です。いつかは決着をつけなければなりません。だから私、自分からフラれに行きました。ごま麦茶くんに、このなーなーな関係をはっきりさせなきゃと思って、ラインで連絡しました。ちょっと冗談ぽく、何かの会話ついでに今の関係をはっきりさせて欲しいような事を言いました。そして「そうしないと、他の男の人にとられちゃうよ!」とこれもまた冗談ぽく言いました。

するとやはり、「ごめん、申し訳ないけど、そんな余裕なくて。初めから断ってたと思うけど、それが4年続くから、それを求めるなら他の人当たって。ありがとう。楽しかったよ。○○(私)なら良い人見つけられるよ。」

ま、最初は恋を終わらせましたなんてかっこいい言い方しましたが、要はフラれました。(笑)でもちょっと冷たい。。初めから断ってたって言うけど付き合いたいような素振りもしてたし。。けど、私はもしかしたら最初っから分かってたのかもしれません。私も私で傷ついた心が浄化できる場所を求めていただけなのかもしれません。そして2人とこの関係を続けていた自分が何を偉そうに言っているんだって思います。悪い女です。

今はちょっと心に穴が開いていますが、でも、やっと決着がつきました。これでやっと吹っ切れます。悪いことを続けるのは良くないし、多分これで良かったんだと思います。

そして、アダムの発言は、多分私の中でかなり大きい物だったし、すごく傷ついたんだと思います。でも、少しずつ関係も修復されているし、ちゃんと向き合っていかなきゃと思います。私が悪いことをしていたら、何も先に進めないし。この先何があるかなんて誰にも分からないし、人生何が正解かも分かりませんが。長くなりましたが、そんな話でした。

ごま麦茶くん、さよなら、大好き。

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