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社会の色

友人が私のパーソナルカラーを診断してくれた。診断士?の資格を取ったらしい。


いろんな布を首筋から胸の辺りに当てて確かめたところ、私はダークオータムという色の人だった。ディープオータムともいうらしい。

昔ネットで自己診断した時はウィンター系という結果が出たから、やっぱり人に診てもらった方がいいと思った。


自分の色合いを教えてもらうのは、とても大きな学びになった。主観と客観の距離感みたいなものを感じ取れるからである。

私の場合は、何となくブラックよりブラウンの靴やスーツを選びがちだったり、ミリタリー系の色合いが好きなので、主観と客観はそこそこ近かった。


ただ、年齢の自己認識はずれていた。私は自分に合う色合いよりもかなり年上向けの色を「私に似合う」と思い込んでいた。

友人いわく、パーソナルカラーを診断する時は、相手の社会的な立場も考慮するとのことだった。どういう職業なのか、スーツをよく着るのか、外にいることが多いのか、組織のリーダーなのか・・・

あえて自分のパーソナルカラーより渋い明度や彩度を設定して、見た目に威厳を持たせるというテクニックもあるらしい。政治家なんかは、そういうふうに見た目を作っている印象があるのだとか。

反対に、アイドルはより幼く、可愛く、丸みのある印象に設定するらしい。



つまりパーソナルカラーは、「あなたに何色が似合うのか」と「あなたは何色でありたいか」のちょうどいい落とし所なのだ。そのため友人も、私の意見や感想をていねいに聞きながら作業してくれた。

私は若くもないが威厳もない社会的ポジションだ。そして無意識にモノトーンのアイテムばかり買っていたことに気づいた。

もっとカラフルに生きていいんだよ、と言われた気がして嬉しかった。