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「ひとりじゃない」の光と影

転職活動もひと段落した。新しい生活を整えるのは、とても疲れる。

でも、忙しいときや疲れたときに、「あの人も頑張ってるんだろうな」と思い出すだけでちょっと元気になれる。

私よりはるかに大変な生活を送っている友人もいるし、私より深い傷を背負っている友人もいる。

彼らが直接「元気を出しなよ」と言ったわけではないけれど。

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私はたいていの試練に一人で立ち向かってきたので、そういった感覚が薄かった。

特に就職と大学。ちょっと変な経歴のせいで、同期もいないしクラスメイトもいない。

それによって、一人で課題を解決するという力なら身についたかもしれない。けど、一人で解決できる課題なんか世の中にはほとんど無いことも知った。

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仕事とはなんだろう、と考えたとき、私はそれを「生活のためにやること」だと考える。

一般的には「苦労とお金を交換すること」というイメージがあるんじゃないだろうか。

ただ、仕事というのは、お金をもらう場合もあればそうじゃない場合もある。私にとっては爪を切ることや部屋を掃除することも仕事だ。

その上で、たくさんの人たちの中において、自分のいいところを他人のために使えたら、誰かがお金をくれることもあるとは思う。

だから、なおさら「自分はひとりじゃない」と思えることが大切だ。他人のことをよく見て、その声をよく聞くことで、真の仕事が見えてくるような気がする。

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ネガティブなことだけじゃなく、ポジティブなことを人と話すのも楽しい。

先日、親友と将来の仕事について話した。夢みたいなことだった。そういう話題を一緒に持つ人がいてくれて嬉しい。

でも、「自分だけじゃない」という意識は、いい面もあるし悪い面もある。

井上陽水じゃないが、「だから頑張れ」という流れになると、「ひとりじゃない」という意識がかえってプレッシャーになる。

みんな夜中まで仕事してるんだから、みんな黒いスーツを着てるんだから、みんな黙って耐えてるんだから…

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多様性というのは、ズレてる人がいてもいいという状態のことじゃないだろうか?

それなら、賛成する人と反対する人の両方がいる場のほうが多様性がある。

「みんなうなずかないとだめ」「あの人にネガティブな意見をしてはいけない」なんて言ったら、それは多様性を失うことだと私は思う。