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<中編>ポテンシャルを成果に変える~リーダーシップ・ポテンシャルを最大限に引き出し、ビジネスの成果につなげる

1.リーダーシップ・ポテンシャルを活性化する~真の成長の促進剤となる「気づき」と「方向性」

ハイポテンシャル人材の取り組みでは、ポテンシャルのある人材の「特定」のみに焦点を当てすぎて、本来の目標である「成長」が、運や個人の好奇心任せになることがよくあります。これは、組織にとってはエネルギーの浪費であり、社員にとっては機会を逸したことを意味します。

ポテンシャルを活性化し、成長に適した基盤を築くには、自らの強みと啓発点を把握し、能力開発の重点項目を明確にすることが必要です。


「気づき」はアセスメントを通じて得られます。これにより、効果的な行動を促進する要因は何か、阻害する要因は何かについての根本的な事実が明らかになります。これは、「アセスメントを受けた他人」と比較して「合否」を決めたり、格付けをすることではなく、個人の現在のスキルと特性の全体像を示す「スナップショット」を把握し、そのスナップショットを、成長の促進剤として活用します。

このスナップショットは、さまざまな役割や状況において、個人が発揮する可能性のある行動、モチベーション、性向、資質に焦点を当てています。

上司、メンター、同僚、社外の専門家などから提供される、的確で継続的なフィードバックからも貴重な気づきが得られます。フィードバックが多いほど、良い結果につながります。フィードバックは、自らの行動の影響や結果だけでなく、その行動、そして自分自身が他者からどのように見られているかを理解するのにも役立ちます。

組織は、こうした気づきを得たうえで、主要な能力開発領域を特定し、成長を加速させる行動と取り組みの概要を示す個人の能力開発計画の作成を支援しなければなりません。計画には、個人が能力を向上する必要がある領域に特化した公式なワークショップ/セミナーや、新しいスキルや気づきを得るための機会への参加を含めることができます。上司は、能力開発の方向性を決める支援をし、能力開発の過程でコーチングを提供しなければなりません。

2.ベストプラクティス~リーダーシップ・ポテンシャルを活性化する

アセスメントを通じて気づきを深めるアセスメントを活用して能力開発の重点領域を明確にする。ラーニング・ジャーニーを始める前に、プログラムの参加者はアセスメントを受けて、対象となる業務に関連する強みと能力開発領域を明確に理解しておく必要があります。ラーニング・ジャーニーの期間中には、特定の領域における気づきを高めるため、または進捗状況を確認するために、アセスメントを何度も使用します。

幅広いアセスメント手法を活用して全体像を示す。組織では、個人特性を含めて、今後求められる人材のプロフィールのあらゆる側面に焦点を当てた、幅広いアセスメント手法を適用する必要があります。これには、成功に寄与する要因(促進要因)と成功を妨げる可能性のある要因(阻害要因)につい
て、個人とその上司が理解できるよう支援することが含まれます。阻害要因は、ある階層では強みになるものが、上位の階層では成功を妨げる場合もある点に注意しましょう。たとえば「自信」は、結果指向の初級・中級管理職にとっては長所かもしれません

3.リーダーシップ・ポテンシャルを加速させる~パフォーマンスをあげるためにポテンシャルを加速させる 「機会」と「体験」

人は業務に関わる中で、経験や新しいスキル、知識を得ながら、自然と成長していきます。「成長の加速化」とは、この自然発生的な成長とは異なり、短期間にリーダーとしての多様な体験を意図的に提供して、新たなチャレンジへの準備をより早く整えられるようにします。

こうした経験としては、現在の実力では達成困難と思われる任務(ストレッチ・アサイメント)の割り当て、集中的なリーダーシップ開発プログラム、職務のシミュレーション、タスクフォースへの任命、ボランティア活動のような社外でリーダーシップを発揮する機会などを組み合わせることができます。

「成長の加速化」の特徴としては、「スピード」だけではなく、「フォー カス」もあります。能力開発が運や個人の好奇心任せになることは よくありますが、本来は、能力開発を加速させる機会から何を学ぶことを期待されているか、また、それを実現する方法は、厳密に明確にされていなければなりません。このためには、人事と経営幹部のコミットメントと支援が必要であり、人事と経営幹部は、能力開 発を加速させるためのリソースと機会を提供し、個人の能力開発 とビジネスの状況を明確に理解しなければなりません。

4.おすすめソリューション

5.DDIとは

DDIは、世界最大手の革新的なリーダーシップ・コンサルティング企業です。1970年の設立以来、この分野の先駆者として、リーダーのアセスメントや能力開発を専門としてきました。顧客の多くは、『フォーチュン500』に名を連ねる世界有数の多国籍企業や、『働きがいのある会社ベスト100』に選ばれている世界の優良企業です。
DDIでは、組織全体におよぶリーダーの採用、昇進昇格、能力開発手法に変革をもたらす支援をすることで、すべての階層において事業戦略を理解し、実行し、困難な課題に対処できるリーダーの輩出に貢献しています。
DDIのサービスは、現地事務所や提携先を通じて、多言語で93カ国に提供されています。また、同社の研究開発投資は業界平均の2倍であり、長年にわたる実績と科学的根拠に基づいた最新の手法を駆使して、組織の課題を解決しています。

◆DDI社の4つの専門分野

DDI社は、4つの専門分野を中心に、長年の実績と科学的根拠に裏付けられたソリューションと、より深い洞察を提供し、優れた成果を生み出しています。

6.会社概要

会社名:株式会社マネジメントサービスセンター
創業:1966(昭和41)年9月
資本金:1億円
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント

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