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フィリピン留学を途中で辞めた理由(ワーホリ行く前勢にオススメしない)


2022年9月頭から11月頭までの2ヶ月を予定していたフィリピン留学を複数の理由から僅か2週間で帰ってきました。
なぜ短縮して帰ることにしたのかについて書きます。

特にワーホリ前に2カ国留学として
フィリピン留学を検討している人に読んでもらいたいです。


自己紹介

当初の予定
当初2022年9月頭から11月頭までフィリピン留学予定でした
→12月~3月に北海道ニセコでリゾバ予定
→その後4月からオーストラリアにワーホリ予定

▶2023/09/27加筆していますが、ニセコリゾバ、オーストラリアワーホリは実際に予定通り行いました。

自分の英語力
高3のときセンター試験模試で最高9割。
浪人時模試で最高1問ミス 筆記模試で偏差値70
→ということで英語の基礎はあります。

リスニングやライティングは苦手でした。
浪人時に鉄壁という単語帳を周回していたので
単語力はかなりある方です。

TOEICの点数でいうと
浪人時(2017)に700点 去年(2021)に725点  750点。
全てリーディングの方が点数が高く
TOEICを受けてる人では珍しいと思います。

▶英語力がまったくないのにフィリピン留学に行こうとする人とは違うことをなんとなく理解してもらえると思います。



辞めた理由(生活面)

食事が合わない
これはフィリピン留学でよく聞く話だと思います。
自分は好き嫌いは多いですが食の関心は比較的低く
ある程度の味だったら同じのを食べ続けられるような人です。

自分が行った学校は日本人だけの学校でした。
そのため食事は完全日本人向けに作っているといっていました。日本食が出ます。日本食でなくても日本食テイストです。
美味しいと評判です。ブログにて写真を掲載しています。
といった情報でしたが実際は異なりました。

日本食が出るのは3日に1回?
いやThe日本食といったのはほぼ出なかったです。
謎のフィリピン料理とフィリピン風味でした。
また比較的野菜が多く(ワンプレートの半分近く)、それもオクラ小さいものが3,4本、茹でたにんじん、味の全然しない野菜炒めなどが出たりするので、野菜が苦手な自分にとってはキツかったです(食べませんでしたが)  

また、食事代金が3食分含まれていたため外食をするのをもったいなく感じました。夜は外食しに行けますが、朝と昼は時間的に無理でした。ちなみに自炊は禁止でした。これらの理由から食事の時間が近づくにつれ憂鬱になるようになりました。

正直これは自分の問題でもあります。
好き嫌いが多いのが原因とも言えます。
確かに他の方は全て食べている方もいました。
しかし、美味しくはないし日本食テイストではないといっていました。

評判が良いだけに(そう見せているだけ)事前に心配はしていませんでしたが、これが何日も続くと流石にストレスでした。

また衛生面の問題もあり、テーブル上を小蟻が頻繁に歩いていました。とても小さく動きも早いため皿の上に乗ることも何度もありました。自分は最早気にしてませんでしたが気になる方はきついと思います。(部屋で食べる選択肢もありましたが、自分の部屋は遠くかなり手間でした)

食事の内容が事前に聞いているものと違うし、日本食テイストではない。私の口には合わないと先方に一応お伝えましたが、食の感じ方は人それぞれだからねと言われました。
打開策として、違う寮に移れば違う料理人が作ることになるから改善されるかもと提案されましたが、材料や味付けは大きくは変わらないだろうと思いましたし、それ以外の要因もありお断りしました。


睡眠がしっかり取れない
フィリピンの気候上暑く室温はエアコンをつけないと大体30度近くになり湿度も高い状態でした。しかし、エアコンの設定を最弱にしても体感20度台前半?の風が強風で出てきてしまい、部屋の広さは3,4畳位だったのですぐにキンキンに冷えてしまいエアコンをつけたまま寝るのが難しい状況でした。

幸い扇風機があり、足元に当てて寝たり誤魔化していましたが、それでもやはり快適には寝れず起きては止めてを繰り返したり、ようやく寝れたと思っても3時間位寝ると寝苦しく目を覚ましてしまう状況にありました。

日中はエアコンをつけては消して換気扇を回してを繰り返していましたが、睡眠の際にはそれがどうにも上手くいかず、留学中という状況でありながら途中から睡眠不足でかなり悩まされる羽目になりました。

夜3,4時に目が覚めてしまい寝れないから朝食までの間勉強する。朝食から昼食までは授業がなかったので仮眠する。授業後の夕方に結局睡魔がひどく寝てしまう。暑くて起きる。より夜に寝れなくなる。
と悪循環が途中から止まりませんでした。勿論授業にも影響が出ます。睡眠不足の頭で英語を話したり勉強するのは厳しい状況にありました。

食事と睡眠がうまく取れず精神的・身体的にもかなりストレスを感じていました。食事だけならまだしもまともに寝れないのは非常にキツかったです。バイトなどとは違って勉強しに来ているので。

自分は複数回リゾバの経験がありますし、そんなに敏感ではないタイプなのである程度の環境なら全く問題ないです。しかし長期間の勉強環境ともなると正直しんどいと思います。敏感な方なら尚更です。食事が合わず常に腹痛だった方もいたそうです。(その方も期間を短縮し帰られたそうです)


辞めた理由(勉強面)

授業が自分に合わないと感じた
アクセント、カランメソッド、トピックを読んでディスカッションの3コマ6時間の授業を受けました。

アクセント(発音)の授業は母音から始まりました。
母音はatsueigoの発音マスタークラスを事前にやっていたので比較的順調に進みましたが、母音の授業の段階で子音につまづきました。
日本人が苦手であろうr,l,f,v,thあたりです。


母音の授業なのに、発音を習っていない子音につまづきます。
勿論習っていないので正しく発音することはできず何度も繰り返し、時間はどんどん過ぎていきます。正しい発音を提示してもらっても、どう舌を置くのか分からず結局正しい発音を自分でできません。
結局授業が終わってからatsueigoの発音マスタークラスを見漁り練習していました。

正直これなら1人で発音マスタークラスで練習すれば良くない?と これは二つ目の理由にも繋がってきます。


次にカランメソッドですが、フィリピン留学の代名詞とも言えるもので楽しみにしていましたが個人的には非常に残念でした。テキストの質問文と回答文のおうむ返しです。それにカランメソッドでは質問文に対する回答がたとえ合っていても、テキスト通りの回答でないといけないのです。

センテンスで答えるという意図はわかりますが、実際の会話で質問文と同じ内容を繰り返すことは正直ないですよね。

ましてや途中で文法の説明があり四行位の文を暗記し
それをそのまま質問に対する回答として答えなければいけません。本当にただの暗記です。
ただの文法の解説文章です。

また例文の文章の内容が変なものもあり
先生も、これはおかしいけどテキスト通りにやらないといけないから気にしないでね。といっていました。

実際にカランメソッドが効果あるのは知っていますが
個人的にベストではないと感じました。

英語を話せるようになる上で仮にベストなら
英語系youtuberが皆こぞって紹介していると思います。
調べてもおすすめしてる人は一人もいませんでした。

このメソッドを全否定するわけではありません。
しかし個人的には時代錯誤で単純な暗記に思えてしまいました。これらの内容も一応お伝えしましたが効果はあるとの一点張りでした。否定するつもりはありません。効果はあるのでしょう。ただ自分には合わないなと思いました。


フィリピンアクセント

正直これが帰国しようと思った決定的理由になりました。
これはフィリピン留学につきものです。
自分も事前に勿論知っていました。

ニセコ・オーストラリアに向けて簡単な会話ができるよう「スピーキング」に重点を当てようと考えていたため、別に自分が話すのだからフィリピンアクセントは関係ないと思っていました。しかし関係大ありです。

個人的にはフィリピンアクセントは
ネイティブの低い声のボソボソとした話し方よりかは
聞き取りやすい場合が多いと感じました。

それにアクセントの授業でも明らかに発音にフィリピンみを感じる場面が何回もありました。自分が正しい発音できていないのはわかりますが、訂正してもらったものがネイティブに通じる発音なのか自分に真偽を明らかにすることはできません。

ネイティブと話した経験が去年ニセコでありましたが
男性のボソボソっとした低い声は全然分かりませんでした。

え? このままここで2ヶ月間勉強してもニセコで、オーストラリアで聞き取れるようにならないかもしれないし、自分の発音も訂正してもらったとしてもネイティブからして違ったらそれは意味ないんじゃないかと思うようになりました。

つまり、ここで授業を必死に2ヶ月間受けてもそれが無駄になる可能性が大いにあるってことに気づきました。勿論発音が少し良くなったりリンキングに慣れる点はプラスかもしれませんが、フィリピン人の英語聞いててネイティブの発音聞き取れるようになる未来が全く見えませんでした。

それなら自分で発音マスタークラスを使って練習もできるし
日常会話のパターンは独り言で練習できるし、それらをネイティブ相手にオンライン英会話で試した方が良くない?っていう結論に至りました。発音も、独り言も、ネイティブ相手も、オンライン英会話も、英語が話せるようになった人たちが皆提唱していることです。


辞めた理由(その他編)

先生の欠席が多い
わずか2週間の間×1日3コマなのに、その間に5回位先生が欠席し授業が振替になりました。予習していたのに授業をいきなり休まれるのは萎えますし、なにより補講が別の先生によって行われるか土曜日に割り振られます。急遽別の先生が入ると一定のクオリティで授業をすすめるのが難しくなりますし、土曜日に授業が振替になることでプライベートで土曜日に出かけにくくなり、休みが休みでなくなります。

部屋に引きこもりがちになる
授業は自室で行われていました。ご飯を食べにダイニングエリアに降りるか外出をしない限り、自室に10時間以上なんなら15時間位こもることになります
。人と話す機会も少なくこれは精神によくない影響を与えていると思いました。
また、ずっと英語の勉強していると外的影響が限りなく少なくなり、雑談のようなスモールトークで話すことがなくなります。授業の最初にスモールトークを振られますが、先生も下手で、昨日何時に寝たの? 今日何時に起きたの? 昼ごはん何食べたの? みたいな同じ内容しか毎度毎度聞いてきませんでした。


フィリピン人はおしゃべり
お喋りということは話す時間が長いと言えます。
マンツーマンなのに先生の方が長時間話している。話に夢中になっていて会話を返そうとしても遮ってまで話してくることが何回かありました。(会話を遮ってでも話すのが英語の特徴かもしれないですが、少なくとも学校なら生徒に話す機会を多く与えるべきだと個人的には思います。)



反省点

今回の反省点は、留学に行けば何か変わるんじゃないかという甘い考えを抱いて事前リサーチを十分に行わなかったことです。今回書いた理由のどれも事前に調べれていれば分かることです。完全に調べるのを怠りました。それらは私からしたら体調に異変を感じるほどのストレスでした。調べなかったのは自分の責任で学校が悪いとは思いませんが、ただ自分とは合わないなと思いました。

実際ワーホリ経験者に話を聞いたりYoutubeやネットで体験談を調べると、ワーホリ前にフィリピン留学をしてから行ったけど、ネイティブ相手には何も聞き取れんし何も伝わらんという声を多く見かけました。

それを残り6週間の間ずっと考えながら
なんか違うな? おかしいな? と思いながら勉強したり
フィリピンにいるのにネイティブ相手とのオンライン英会話に全力で取り組むのはおかしいなと思いました。また生活面でのストレスも体調に異変をきたしそうなレベルでしたし、我慢して改善されるものではなかったので、帰国する選択を取りました。

リサーチを行ったことへの反省はしますが後悔はしていません。事前リサーチをしていたとしても、自分の目で確かめたいタイプの自分はフィリピン留学の可能性を信じて行っていたような気もします。しかし事前リサーチを行わず、自分にとって大金を無駄にしてしまったのは大いに改める必要があると思いました。



まとめ

ワーホリに行かれる方・経験者の方で現地の語学学校に行くかということで良く論争は起きますが、フィリピン留学はあまり論争が起きておらず、皆が値段の安さを理由に勧めているような気もします。

正直フィリピン留学を勧めている人は
ワーホリ経験者や英語を話せるようになった人らではなく
フィリピン留学関係者の方が多い気がします
(ポジショントーク的な部分が大きいと思います)

英語指導系のTwitterやYoutubeで情報発信している人は皆口を揃えてシャドーイングや、独り言英会話や、オンライン英会話を勧めています。

たしかにフィリピン(海外)を楽しみながら経験しながら
勉強をするという点においてはありかもしれませんが
英語の勉強の観点で考えたときに生活面でのストレスは少なく
快適な勉強環境が整っていた方がいいに決まっています

個人的には、ある程度基礎がある人は
発音をyoutubeやatsueigoの発音マスタークラスで練習する。
文法や基本動詞についてお猿さんのyoutubeで勉強する。
文法書で独学する。
独り言でそれを用いてどんどん話す練習をする。
オンライン英会話(自分はネイティブと話した方がいいと思います)で実践してみて、フィードバックをもらって改善する。
改善したものをまたオンライン英会話で試しブラッシュアップする。という風にやっていった方がいいと思います。


完全に個人の意見ですが
オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど、
The一般的な英語圏のワーホリに行かれる方への
その前のフィリピン留学はオススメしません!

理由は努力が無駄になる可能性が高いからです。
安いとはいえ何十万も払って快適でない生活環境で努力して
実際にワーホリに行ったらその努力の大半が無駄だった
ってなったら勿体ないし悲しくないですか?
最悪なケースではなく実際に起こり得ることだと思います。


フィリピン留学に行くのにお金を払うよりも「友達作り、情報収集」のためにワーホリ現地の語学学校に1ヶ月などの短期間行ったほうがまだマシなんじゃないかって私は思います。


仮にフィリピン留学に行くとしても、絶対に半年などにはせず
最初は短期間にしてその後延長すればいいと思います。

行く人は、セブなどで遊び半分英語を勉強したい。独学が得意ではなくTOEICの点数を上げるために短期間でTOEICコースに行く。ゴリゴリのネイティブと話すのが怖いからまずはフィリピン人で慣れる。こういった目的の人は行ってもいいと思います。

努力の方向性を間違えた努力は努力ではないと思います。
時間とお金の無駄です。無駄にしてる分なんならマイナスだと思います。ゴールとは反対の方向やそれた方向にダッシュで進んでいっても、戻ってくるのが大変なだけです。
自戒の意もありますが、皆さんもゴールを考えて逆算してそれに向かって努力しましょう。
がむしゃらに走ればいいというわけではないです。

今回のことを引きずっても何も変わりません。
引き続き英語が話せるようになるために頑張りたいと思います。頑張るというか必ず話せるようになります。また今回の失敗を教訓にして生きていきたいと思います。
フィリピンは今度は旅行で楽しみに行きます!!!


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