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ささかわの読書感想文(その2)

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「超おもしろかった」本の読書感想文、その2。
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2015年10月の記事一覧

吉田修一『横道世之介』(文春文庫)
賢くないし、ドジだけど、すごく良い奴。バブル真っ盛りの東京を舞台に現代版のび太のような大学生・横道世之介のキャンパスライフが描かれる。のんびりした日常を過ごしながらも「人生が変わる瞬間」を垣間見る。人生を見つめ直したくなる一冊。 #読書 #本

黒川伊保子『夫婦脳 夫心と妻心はなぜこうも相容れないのか』(新潮文庫)
独身だけど読む。感覚でものを言う"女性脳"と全体を俯瞰して合理的に考えようとする"男性脳"の違いを夫婦の関係性から解き明かす一冊。大いに納得!仕事においても役立つかもしれない。 #読書感想文 #本

小田雅久仁『本にだって雄と雌があります』(新潮文庫)
どっちが雄でどっちが雌かは分からないけれど、相性の良い二冊が本棚で隣り合うと、二冊が混ざった子供の"ようなもの"が産まれちゃう話。そしてそれに振り回される本好きの一族の話。
わたしは本書を「雄」だと思った。 #読書感想文 #本

濱田マサル『「読む」美容事典』(講談社)
美容雑誌の丁寧な解説よりも「メイクと髪型が合っていない人多すぎ」「お化粧をしたまま寝そうになりました」→「顔に生ゴミのせて寝るところだったね‼︎」みたいな美意識を抉る言葉がわたしには身に沁みる。美容と美意識の教科書。 #かわいい読書 #本

糸井重里『ふたつめのボールのようなことば。』(ほぼ日文庫)
『ボールのようなことば。』の続編なので、ふたつめ。広告コピーみたいだったり、自分への戒めみたいだったり、想像力がいるものだったり、著者の脳内で熟成された言葉が並ぶ。かっこいい人になりたいと思った。 #かわいい読書 #本

壇蜜『壇蜜日記2』(文春文庫)
「その後の事は想像に任せるなんてイケてる芸能人みたいな事は言わないでおく。抱かれた。」
哀愁と色気漂う著者のひねくれ日記。1に引き続き著者の言葉の選び方がいちいち琴線に触れる。著者も猫好き。 #かわいい読書 #本