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吉本ばなな『スナックちどり』

女がそれを食べるとき

2015年7月~12月読書まとめ

綿矢りさ『ウォーク・イン・クローゼット』

濱田マサル『「読む」美容事典』(講談社) 美容雑誌の丁寧な解説よりも「メイクと髪型が合っていない人多すぎ」「お化粧をしたまま寝そうになりました」→「顔に生ゴミのせて寝るところだったね‼︎」みたいな美意識を抉る言葉がわたしには身に沁みる。美容と美意識の教科書。 #かわいい読書 #本

壇蜜『壇蜜日記2』(文春文庫) 「その後の事は想像に任せるなんてイケてる芸能人みたいな事は言わないでおく。抱かれた。」 哀愁と色気漂う著者のひねくれ日記。1に引き続き著者の言葉の選び方がいちいち琴線に触れる。著者も猫好き。 #かわいい読書 #本

村上春樹『村上さんのところ』(新潮社) 世界中から寄せられたファンからの質問に、村上春樹がコツコツ返信した一冊。質問は作品から人生の悩みまで様々。ゆるゆる答えているようで核心をついた回答にふむふむ。他人のことは放っといて自分のことに集中しよう、と思わせてくれた。 #かわいい読書

糸井重里『ふたつめのボールのようなことば。』(ほぼ日文庫) 『ボールのようなことば。』の続編なので、ふたつめ。広告コピーみたいだったり、自分への戒めみたいだったり、想像力がいるものだったり、著者の脳内で熟成された言葉が並ぶ。かっこいい人になりたいと思った。 #かわいい読書 #本

柴崎友香『虹色と幸運』(ちくま文庫) 30代女性、大人の自覚はそんなにない。でも"事情"ばかりが積み重なってがんじがらめになってしまう…。同級生3人の視点で描かれる現実的な日常。なにかを実行すると、なにかが変わる。現実に戸惑う人にそっと背中を押してくれる一冊。 #かわいい読書

田辺聖子『朝ごはんぬき?』(新潮文庫) 結婚目前の男に振られた主人公の明田マリ子は人気作家の秋本えりか先生のお手伝いになり失恋の傷を忘れようとしている。原稿を書かない先生に翻弄される編集者、放置される夫と娘…自由奔放な人達との日常の物語。愉快で心がほぐれる一冊。 #かわいい読書

小川洋子『人質の朗読会』(中公文庫) 日本から遠く離れた土地で、八人の日本人観光客が反政府組織に拉致された。拘束から一ヶ月経ち、彼らは各々の過去を語る朗読会を始める。先が分からない不安の中、朗読会は祈りにも似た神聖な行為として描かれる…。美しいけれど残酷な物語。 #かわいい読書

津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』(集英社) 仕事は順調だが、肉体的にも精神的にも限界を感じる30代の奈加子と重信。打合せで一度だけ会った二人は同じ名字・生年月日だと知って以降、ふとした時に相手を思い出すようになる。30代社会人のささやかな幸せが描かれた一冊。 #かわいい読書

山内マリコ『かわいい結婚』(講談社) 専業主婦の主人公・ひかりは家事が壊滅的にできない。会社員の時の方が楽しかったのではないか?と悶々とする日々を打ち破るべく始めた家事代行サービスのパートでひかりは家事の面白さに開眼するが…。現代の結婚のあり方を問う現実的な物語。 #かわいい読書

田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』 生まれつき足が不自由でひっそりと生きてきたジョゼと普通の大学生・恒夫のもろくて愛おしい日々…。表題作ほか八編の恋愛物語。恋愛は壊れやすいものだから、人は熱いまま蓋をしようとしたり、冷めきった瞬間を感じたりするのだろうか。 #かわいい読書 #再読

津村記久子『とにかくうちに帰ります』(新潮社) ささやかなストレスを日々感じながら仕事をする営業事務の女性たちの物語。傲慢無礼な営業マンへの扱い方を描く「職場の作法」、豪雨の中の帰り道のやるせなさを描いた表題作の2編収録。くつろぎを求めてやまない心理がよくわかる。 #かわいい読書

綿矢りさ『しょうがの味は熱い』(文藝春秋) 一緒に暮らしているのに、どうしても結婚に踏み切れない恋人同士の物語。じれったいと迫る彼女に対し、準備が要ると聞かない彼。両想いなのは確かなのに何故上手くいかないのだろう。お互いの目線で描かれる結婚への理想と現実。 #かわいい読書

山田詠美『放課後の音符』(新潮文庫) 17歳・女子高生の放課後は、甘酸っぱい好奇心に満ちている。恋に憧れ、片想いに苦しみ、両想いの幸福を味わう放課後の時間に彼女たちは「いやらしい」が「いとおしい」に変わることを学ぶのだ。彼女たちの成長を描いた8編の物語集。 #かわいい読書 #再読

田中兆子『甘いお菓子は食べません』

田辺聖子『孤独な夜のココア』

綿矢りさ『ひらいて』