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子どもと緊張について


緊張とは、誰しもが経験する感覚。焦ったり、力んだり、とにかく普段の力が出ないもの。目の前が真っ白になり本当はできるはずのものがうまくできなくなっていく・・・「他人からどう思われるか」について「気にしない」と頭では分かっていても「心」が自分を緊張させていく。

ダンスは緊張がつきもの。
それはもちろん子どもも感じるもので、ダンスを踊る時、練習の時や1人でやる時は上手くできても、「他者」を前にするとできない。
いくら緊張しないで踊りたいといっても、してしまう。努力を積み重ねても発揮できない。嫌になってしまう子がいます。せっかく頑張ったのに悪循環になってしまうのは勿体無いですよね。
では緊張に対して子供たちはどう向き合っていけばいいだろうか?

まず、自分は緊張することを認めること。まずそこからスタートさせる。緊張しないためにもっと練習するというのは問題をすり替えているだけで何にも解決はしてくれない。緊張という状態をそのまま受け入れて、認めてしまうこと。

次にイメージトレーニングすること。緊張する状態を想定して練習に取り組んでもらう。眼前にお客さんやジャッジがいると想定して練習すること。そうすることで「緊張」に慣れることができる。

最後に問題を大きくしない癖をつける。緊張する子は、問題を大きくしがちである。踊る、それを人が見る。失敗しても、死んでしまうことはない。物事をそのまま直視する心構えを持つ。みんな失敗を受け入れてくれるよ。というよりは、失敗しても成功してもそれ以下でも以上でもないことを分かってもらう。

この3つができたとしても結局失敗するけれど・・具体的な策を立て経験を積むことで一人一人違うけれどいろんな形で乗り越えることができます。
しかし具体的な策が何もない場合、沢山頑張る、でも緊張して沢山失敗する。
積み重なればそれが、やれなかった、できなかったとなってしまい、
積み重なると自己肯定感の喪失に繋がってしまいかねないと考えます。
舞台の本番に強い・弱いはありません。あるのは舞台という緊張する場面において、策があるかないかです。
たとえ子どもが緊張して失敗しても「次頑張ればいいよ。」などで終わらせずきちんと寄り添って考えてあげましょう。背中を押して一緒に考えることですぐに成功しなくても必ず変化し、成長につなげることができます。
小さなことでも一つ一つの経験が子供の自己確立に繋がります。
不安に押しつぶされる原因を丁寧に見つめ、緊張を味方につけて行けるよう
寄り添っていきましょう。                               


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