リエ先生の頭の中

沢山の子供達にダンスを教えています。未就学児から小学六年生まで。 人格を作る時期にダン…

リエ先生の頭の中

沢山の子供達にダンスを教えています。未就学児から小学六年生まで。 人格を作る時期にダンスをやらせる面白さ、ダンスが子供の成長に及ぼす影響について。ダンス教育的価値を大学院でも研究していました。日々のレッスンの中で考えたことを書き溜めていきます。

最近の記事

子どもと緊張について

緊張とは、誰しもが経験する感覚。焦ったり、力んだり、とにかく普段の力が出ないもの。目の前が真っ白になり本当はできるはずのものがうまくできなくなっていく・・・「他人からどう思われるか」について「気にしない」と頭では分かっていても「心」が自分を緊張させていく。 ダンスは緊張がつきもの。 それはもちろん子どもも感じるもので、ダンスを踊る時、練習の時や1人でやる時は上手くできても、「他者」を前にするとできない。 いくら緊張しないで踊りたいといっても、してしまう。努力を積み重ねても発

    • 自分で考える癖をつけるために

      今日通勤中に、本の宣伝が目に入った。 「OOするだけ!幸せはやってくる!」 「これさえやっていれば大丈夫!〇〇」 この思考法、楽ですよね。誰だって背中を押してくれる一言が欲しい。 自分のやり方が合っているのか、本当に気になってしまうもので・・・     考えるのはめんどくさい。 しかし、このような思考法は短絡的な想像力の欠ける方法しか生み出せないのも確かな事実です。 よくある話ですが、日本では足し算は 2+6=8 と教えますが、 海外のとある地域では、8になる式を

      • 今やる子供、やらない子供、成長の邪魔をするテクノロジー

        ダンスの指導をしていて、よく聞かれること。 「先生、レッスンの動画をください」 熱心な親御さんほど多いお願いです。せっかくおうちでも見返して学習させようとしている親御さん。 とても素晴らしいですよね。 私としては、動画を撮って送ることは非常に簡単で、自宅で学習すること、自主練をさせることはとても良いことだと考えています。 でも私の答えは、 「動画は渡しません。レッスン内で覚えましょう」です。 一見、意地悪に聞こえるのですが、全く違います。 私はレッスンでダンス

        • その一言で、目の前の子供の未来が変わるということ。

          ダンスに関わらず全ての習い事において、 ある一定の空間の中で 必ずと言っていいほど 「できる子」と、「できないと思い込んでいる子」に分かれる。 自ら進んで前に行ってレッスンを受け、どんどん吸収していく子。 本当は上手くなりたいのに周りに遠慮してしまい、後ろの方でなんとなくやっていくうちに 分からなくなって、いつも後ろにいる子。 前でキラキラ踊る子をずっと眺めながらなんとなく踊る子。 持っている能力は変わらないのに。 そしてーダンスが好きーこの気持ちは一緒なの

        子どもと緊張について