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誰かに幸せにしてもらおうと思っていた

自分の実力の限界を感じてしまったとき。心が折れそうになったとき。
「ここから逃げ出したい」「環境を変えたい」
誰しも一度くらいは、そんなことを考えたことがあるのでは。

そう。そんなとき、「結婚」は魅力的に映る。

もし、少しばかり条件がよいお相手(所得が多く、尊敬出来て、見た目も好みだったりして)と結婚できたら、たとえ自分はそのままだったとしても、相手のおかげで、相手の持っている好条件にさらりと乗り変えることが出来る。まるで古い車を乗り捨てるみたいに。

男性に求める結婚の条件として、
生活する上で経済的に困らない収入、という意味で所得の高いお相手を探している女性も多いと思うのだけれど、
それに加えて、多くの女性は、自分の生活をガラリと変えてくれる最後の砦...的な期待を持って、お相手を探している人も多いのではないかなと思っている。

見た目にフォーカスした部分では、白馬の王子様は来ないと分かっているけれど、今度は自分が精神的な部分で白馬の王子様を探しているのだ、ということには気がつきにくい。

というのは自分の話なんですが、
夫との結婚話がなかなか進まないときに、あれ?私、相手に寄りかかって幸せにしてもらおうとか考えている?と、ふと気がついたんですよね。

独立していろんな意味で不安な時期でもあって、安心したいという意味も含めて、まさに相手頼みで何とか現状に変化を...と願っていたのです。でも、それ、ちょっと違うな、と、思って。

自分が不満に思う自分のことは、結婚することでごまかさずに、自分でちゃんと向き合わないと解決にはならない。
そのことに気がついたら、不思議なことに、なかなか進まなかった結婚の話も進み始めたのでした。

わたしたち夫婦は同志のような関係なので、誰にでも当てはまる話ではないと思います。玉の輿もバンザイ、それも素敵なこと。

私の場合は、そのことに気づいてから、自分自身と向き合えるようになって、他力本願の重たい荷物のような関係にならずにすんでよかったなあと思ったのでした。

#コラム  #エッセイ #結婚 #生き方 #女性

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