イワトビペンギン

教育系非営利団体で、経営、人材開発に携わっています。 対象は小中学生の子ども、スタッフ…

イワトビペンギン

教育系非営利団体で、経営、人材開発に携わっています。 対象は小中学生の子ども、スタッフは主に大学生です。 主に大学生の学びや組織論、経営について書きます。 基本的に自分の思考のメモなのでなぐり書きです。

最近の記事

最近接発達領域(ZPD)ゲーム

最近接発達領域とは何かは以下を参照ください。 なにはともあれ、最近接発達領域(ZPD)ゲームです↓ 自分よりも小さな魚を食べてどんどん大きくなります。 (自分の手に追える範囲の仕事をして、成長していきます。) 自分よりも大きな魚に体当たりをしてしまうとLIFEが減ってしまいます。 (自分の手に負えない仕事をするとできない…(泣)ってなります。) 序盤は自分自身が小さく、1種類しか食べられる魚がいないので大きくなるまでになかなか時間もかかり得点も増えませんが、 (仕事を

    • 成長と成熟と学習と(なぐり書き)

      Q1.「身長が伸びる」は成長、成熟、学習のうちどれでしょう? Q2.「精通する(男児が生まれて初めて射精を経験する)」は成長、成熟、学習のうちどれでしょう?(この例が出てくるあたり腐っても医学部ですね) Q3.「自分は自分らしく生きても良いんだと気づく」は成長、成熟、学習のうちどれでしょう? A1.成長 A2.成熟 A3.学習 (これあってなかったらごめんなさいですね…) さて、解説です。 「成長・成熟(growth / maturation)」とは、生物としての構

      • 中級者の壁(なぐり書き)

        非営利団体に所属する個人というのは、多くはお金をもらっていない。 だから、何をモチベーションに頑張っているかって一緒に夢を実現したい、もしくは自分のためになるからである。 うちでは多くの大学生がアクティブに活動している。 自分も今や4年目となり、多くの大学生を見てきた。 そこで真に伸びていくやつの共通点なるものを見て取れるようになった。 それが中級者の壁である。 1年目はとにかく覚えることがいっぱいだ。 これはうちに限らず組織や団体に属するとまずはそこのルールだったり

        • 長時間頑張る方法【なぐり書き】

          結論から言うと、以下の2つ ①疲れきるまで頑張らない ②動きたくなくなるまで休まない ======================== 突然ですが、みなさんヨットレースってご存知です? 有名どころでいうと白石康次郎さんとかですかね この人すごい人で単独ヨットで世界一周をするレースで世界2位になるっていう快挙を成し遂げてるんですよ(そのレースじゃない気がしますが参考動画貼っときます) まぁ自分はその辺はそんなに詳しくないのであまり掘り下げませんが、何がすごいってヨット

        最近接発達領域(ZPD)ゲーム

          指摘しないことは優しさではない。【なぐり書き】

          マネージャー層はチームメンバーの仕事を見ていて、これはちょっと良くないなぁと思うことがままあるだろう。 そういう時にどういう選択をしているだろうか? (そもそもメンバーの仕事を見ていないのだとしたらまずはそこからだが…。) 指摘される相手の気持ちを考えて「指摘しない」という選択肢を取っていないだろうか? その「指摘しない」という判断は、「お前がそれを間違い続けて将来良くないことが起こっても俺の知ったことではないからどうでもいい」という判断だ。 その行為が許されるのな

          指摘しないことは優しさではない。【なぐり書き】

          人のマネジメントの目的はその人を成長させることである。【なぐり書き】

          仲良くなることではない。よしよしすることでもない。 もちろん手段としては有効な場合もある。 しかし、あくまで手段である。 一年前と比べてそいつがどれだけ変わったか、それがマネージャーの通知表のようなものだ。 大して変わっていなかったり、やめてしまっていたらそれはマネージャーの責任である。(マインドの話) 現状維持は後退である。 もちろんいつ伸びるかは個人差があるので一年だけで判断してしまうのはお門違いである。 しかし、一年あれば人は変われる。 マネージャーの責任は重い。

          人のマネジメントの目的はその人を成長させることである。【なぐり書き】

          実力差は距離で測るな【なぐり書き】

          例えば先輩と自分の実力を比べるときに、距離で実力差を測ってはいけない。 要は、今先輩がやっていることを真似するのは必ずしも正しくないということである。 報連相をするにしても、先輩がぱっと報連相の文章を作り始めて確認もせずに送ったからといってそれをそのまま真似をしてもその人のようには決してなれない。(初心者は、まず何を書くか考え、枠を作り、文章を書いて、チェックリストなどでセルフチェックをしてから送るべきである。) 先輩は一旦精度100の文章を作れるようになった上で、他の

          実力差は距離で測るな【なぐり書き】

          君の運命の人(自分を成長させてくれる人)は先輩か後輩か【なぐり書き】

          自分を成長させるためには「環境」が重要だ。 そして、環境の中でも特にインパクトが大きいのは「人」である。 しかし、誰にとっても良い人がいるわけではなく、人によってどういう人が運命の人(自分を成長させてくれる人)かは違うように思う。 ここでは一つの切り口として先輩・後輩(教わる立場・教える立場)という軸を持ち出してみる。 自分は先輩に引っ張られて成長するタイプである。 そのため、自分を成長させる場=自分よりすごい人がいる場という認識だった。 しかし、どうやら必ずしも

          君の運命の人(自分を成長させてくれる人)は先輩か後輩か【なぐり書き】

          授業料の正体【なぐり書き】

          (ここに書くのは事実ではなく、マインドの話である。) 授業料は授業対して支払っているお金なのか? もし授業に対して支払っているのなら、みんなが同じ値段なのはおかしい。 学部学科学年によって授業の数は違うからだ。 では、授業料とはなにか。 それは大学生でいる権利の対価である。 大学生というステータスはとても大きい。 なぜなら、働かなくても周りから何も言われない社会的地位を得ることができるからである。 みんな大学生でいる権利をもっと行使すべきだと思う。 勉強はほ

          授業料の正体【なぐり書き】

          ボランティアを始めたい君へ【なぐり書き】

          大学生の中にはボランティアでもやってみようかという人もいるだろう。 その心がけは非常にいいと思う。 良いと思うからこそ、ボランティア団体には気をつけろと言いたい。 世にあるボランティア団体の殆どがそういう殊勝な心がけを持つ人の労働力を搾取している。(意図してのところもあるだろうが多くの団体が意図せずしてしまっていると思う) かといって、自分にそういうボランティア団体をよくすることはできない。完全に影響の輪の外である。 だが、この記事を見る僅かな人の考えを変えることは

          ボランティアを始めたい君へ【なぐり書き】

          カネよりもヒト【なぐり書き】

          リソースといえば、「ヒト・モノ・カネ」が有名であるが、非営利組織では特にヒトが大切である。(非営利組織に限らずか??) こういうキャンペーン(カネ)を見るとついやりたくなってしまうが、こういうもので得たお金は決して組織の力にはならない(別にこのキャンペーンを悪いと行っているわけではない。そりゃもらえるならお金はもらいたい)。 うちの団体は100人近い学生がいる。やろうと思えば上位を目指すことも十分可能だと思う。 しかしやらない。 施しでは組織は強くならないと知っている

          カネよりもヒト【なぐり書き】

          大学生は高校生のようには成長できない【なぐり書き】

          どこもそうであると思うが、うちの団体の学生には自分の能力が伸びないことに悩む子がいる。高校生までの大学生以降の能力の着き方の違いを理解していないことが一要素としてあるかも知れない。 IEOモデルというものがある。学習の評価等の際に意識すると良いらしい。 このモデルの要点は、成果(Outcome)ではなく、元の状態(Input)と何かを経た成果の差に注目しようということである。そしてその差を作るのが環境(Environment)だよという話。 ここで、Input→Outco

          大学生は高校生のようには成長できない【なぐり書き】

          組織発展は社会発展を繰り返す【なぐり書き】

          個体発生は系統発生を繰り返す。 これはエルンスト・ヘッケルの言葉で、ある動物個体の発生の過程は、その種の進化の過程を繰り返す形で行われるという意味である。 同じことが組織と社会についても言えるのではないか。 社会は、血縁型の封建社会→ハブ型の近代社会→分散型の現代社会と変化している(とある本を引用)。 そして、この変遷を今まさにうちの団体で感じている。はじめは仲の良い数人で活動をしていた。その後徐々に人数が増えていき、チーフなどのチームをまとめる役職ができた。そして現

          組織発展は社会発展を繰り返す【なぐり書き】

          ボランティアは無償労働ではない。【なぐり書き】

          非営利団体はお金がない。故に人が雇えない。ではどうするか。 ボランティアに頼るのである。 うちの団体でも雇われているのは3人ぽっきり。それでも経営が成り立つのは80人近い大学生ボランティアがいるからである。かくいう私もその一人である。 ここで履き違えては行けないのは、ボランティアは無償労働ではないということだ。彼ら彼女らは貴重な大学生の時間を費やしてうちの活動に参加してくれているのである。 決してボランティアの労働力を搾取してはいけない。 しかし一方で非営利団体にお

          ボランティアは無償労働ではない。【なぐり書き】

          教師の役割は人と仕事のマネジメント【なぐり書き】

          今日は大学生スタッフの成果報告会があった。 その中でチーム(約10人)を任されているチーフの報告を聞いて知見がまた一つ増えたので書き残しておく。 彼女の半期(10月~3月)の目標はチームメンバーのSOSに気づくことだった。メンバーとの1on1やメンバーの研修のリフレクションシートを基に、どんなことをやりたいか、どんなことを苦手にしているか、今どのくらい忙しいか(スタッフは基本学生なので勉学も忙しい)などの情報を集め、役割や仕事を任せていたのだという。見事に人のマネジメントと

          教師の役割は人と仕事のマネジメント【なぐり書き】

          「自分」は変わらない?いや、変わる。ただ変化が分かりにくいだけ。

          前回は、批判的思考=それってほんま?という話をしました。 批判的思考ができないと、情報に振り回されるよということでした。 今回も引き続き批判的思考の話をしていこうかと思います。 多くの人が当たり前だと思っていることとして、自分は変わらない、変わるのは周りの人や環境だ、というものがあります。 それってほんまですか? 私はそんなことはないと思っています。少なくとも、自分自身は変わり続けているからです。 「自分」は常に変わり続けています。それなのに、多くの人が自分は変わ

          「自分」は変わらない?いや、変わる。ただ変化が分かりにくいだけ。