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今年もやってきました健康診断の季節!

 皆さまこんにちは。台風が過ぎ去り全国的に少し落ち着いてきましたね。
まだまだ暑さこそ残ってはいますが、夜中から朝方にかけては以前に比べたらだいぶ涼しくなったように感じられます。

 さて、今回は「健康診断」について取り上げてみようと思います。皆さんは「健康診断」ときいてどんな印象を思い浮かべますか?
「今年は引っ掛からないか心配・・・面倒くさいな・・・」とお考えの方がほとんどだと思います。そこで、改めて健康診断についての理解を深め受診意義をおさらいしましょう。

結論!健康診断は必ず受診しましょう!


<①健診受診は労働者の義務>

 労働者は、自分の健康管理に努め、職場の労働災害防止の必要ルールを守り、健康診断の受診を義務付けられていれば受診をするという義務を「自己保健義務」といいます。おそらく会社の就業規則等にも、会社の健康診断を受けなければならない旨が記載されているのではと思います。

「自分の健康は自分で守る、その際に法令で定められた健康診断は受診義務を果たし、仕事は休まず健康管理しながら職務遂行しましょう」

という義務のことです。

故に「健康診断は面倒だし嫌いだから受けません」ということでは、自己保健義務を果たしたことにはなりません。

その一方で、職場には、健康診断を社員に受診させる「安全配慮義務」があります。職場も社員も双方、健康診断についてはお互い協力して積極的に受診し、その結果は速やかに本人に渡してあげましょうということです。
 

<②健診結果を軽視していた悲しく残念なケース>

過去に「健診結果を軽視していた結果、悲しく残念な結末を迎えてしまう」ケースがありました。

 健診結果では芳しくない結果になることも当然考えられます。その際は健診結果表に医療機関受診推奨について記載があったり、産業医からも受診を追認されるケースもあります。
 しかし産業医や職場から再三、健診結果に不安があるので速やかに医療機関を受診するよう推奨しながらも、結局は本人もそれを軽視していたために、本人が自室で突然死してしまうという大変悲しく残念なケースがありました。

 そのケースは、本人の健診結果の数値(体重・血圧・血糖等)が極めて悪く、速やかに医療機関受診を勧めたのにも関わらず受診を怠ってしまったのです。面倒な気持ちもあるでしょうし、自分は大事になりはしないという気持ちもはたらいたのでしょう。
 ある日、本人が出勤してこないことを不審に思った上司と人事労務担当者が自宅訪問したところ、自室内で突然死していました。不審死のため警察の調査も長きにわたり、また亡くなった社員のご家族が、会社の責任で死んだのではないかと疑念を持ち、様々な軋轢があったようです。結果的に職場側は再三の受診を推奨して安全配慮義務を果たしていたことがわかり、本人自身の疾患による死亡となったわけです。

 あのときに受診をしていればよかった、不調を実感していたけどスルーしてしまった、上司や産業医に言われた通りに医療機関に行けばよかったという後悔のないように、いま一度、ご自分の心身の健康状態を見直してみてください。

\\最後まで読んでいただきありがとうございます//

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